天山広吉さんの技一覧|必殺技8つを図解つきで総まとめ
※本記事はプロモーションを含みます
⚠️ 【重要・免責】本記事はプロレス観戦をより深く楽しむための「技術構造の解説」です。プロレス技はいずれも専門的な訓練を積んだプロレスラーのみが行う高度な格闘技であり、一般の方が実際に他人へ掛けると、頸部・関節・靭帯などに重大な損傷を負うおそれがあります。絶対に真似しないでください。
「一番強い技はどれ?」——公式の格付けはありません。ただ勝敗を決めた代表技を1つ挙げるならアナコンダバイスです。2003年のG1 CLIMAXの前に完成させ、決勝で秋山準選手からギブアップを奪って初優勝を持ち帰りました(※「通算でいちばん多く決めた技」という集計は公表されていません)。
なお新日本プロレス公式プロフィールの「得意技」欄に載っているのは5つ——アナコンダバイス/モンゴリアンチョップ/アナコンダマックス/TTD/ダイビングヘッドバット(2026年9月7日確認)。本記事はここに飛び技・合体技・そして「受けた側」の技まで足して、8+1で一覧化します。公式の得意技欄との対応表は、早見表の下に置いています。
「天山広吉さんの技って、結局どれが必殺技なの?」
「モンゴリアンチョップは知ってるけど、他に何を使う人だったのか分からない」
引退の前後によく見かけた質問です。天山さんは技が多すぎるレスラーなんですよ。打撃も、投げも、関節技も、飛び技も、合体技も持っている。だから「必殺技はこれ」と一言で言い切りにくい。
この記事では、天山さんの技を役割ごとに4つへ仕分けして一覧化します。各技の細かい構造は個別の図解記事にすべて書いてあるので、ここは地図だと思ってください。
📌 結論:天山広吉さんの技は、この4分類で全部つかめる
- ① 攻めの打撃=モンゴリアンチョップ(会場が「シュー」と唱和する参加型の一撃)
- ② フィニッシュ=アナコンダバイス(2003年に完成させた代表的必殺技)、TTD(脳天直撃)、マウンテンボム(自作の投げ技)
- ③ 飛ぶ技=ムーンサルトプレス、ダイビングヘッドバット
- ④ 合体技=テンコジカッター(小島聡選手と)、天中殺(中邑真輔選手と)
さらに番外として、「受けた側」として技名の由来になった牛殺しがあります。そして8月15日の引退試合はシングルマッチだったため、④の合体技は試合中には構造上出ませんでした(5分1本勝負が濃厚と報じられていましたが、当日、時間無制限1本勝負に変わり、9分22秒の激闘となりました)。
🐄 (小声:この一覧を作りながら「よくこれ全部やってたな」と思いました。営業でいえば、新規もルートも回収も一人でやってる人です)
この記事でわかること
- 天山広吉さんの技を役割別に分けた早見表(必殺技8+1)
- 新日本プロレス公式プロフィールの「得意技」5つと本記事8技の対応
- それぞれの技がキャリアのどの時期に主力だったか
- 8月15日の引退試合で、構造上出なかった合体技はどれか
- 各技の詳しい構造を知りたいときに読む記事の一覧
天山広吉さんの技一覧・早見表|必殺技8+1
| 技名 | 分類 | 立ち位置 | 詳しい構造 |
|---|---|---|---|
| モンゴリアンチョップ | 打撃 | 代名詞。封印と復活の物語つき | 図解記事 |
| アナコンダバイス | 関節技 | 2003年に完成させた必殺技。派生4種あり | 図解記事 |
| TTD | 投げ(パイル系) | 脳天直撃。オリジナル型はここ一番だけ | 図解記事 |
| マウンテンボム | 投げ(水車落とし系) | 本人考案。合体技の土台に | 図解記事 |
| ムーンサルトプレス | 飛び技 | 115kgで跳ぶ。封印した時期があると伝わる | 図解記事 |
| ダイビングヘッドバット | 飛び技 | 1995年2月、長州力さんを仕留めた | 図解記事 |
| テンコジカッター | 合体技 | 小島聡選手との2人技 | 図解記事 |
| 天中殺 | 合体技 | 中邑真輔選手との2人技 | 解説あり |
| 牛殺し | (受けた側) | 天山さんが受けたことで名がついた技 | 図解記事 |
公式プロフィールの「得意技」5つと、本記事8技の対応表
新日本プロレスの公式選手プロフィールにも「得意技」欄があります。ただしそこに並んでいるのは5つだけです。当ブログの8+1とどう重なるのか、先に照合しておきます。
| 公式プロフィールの「得意技」 | 本記事での分類 | 詳しい構造 |
|---|---|---|
| アナコンダバイス | ② フィニッシュ(関節技) | 図解記事 |
| モンゴリアンチョップ | ① 攻めの打撃 | 図解記事 |
| アナコンダマックス | ② アナコンダバイスの派生4種のひとつ | アナコンダバイスの記事内 |
| TTD | ② フィニッシュ(投げ・パイル系) | 図解記事 |
| ダイビングヘッドバット | ③ 飛ぶ技 | 図解記事 |
公式欄に名前がないのはマウンテンボム・ムーンサルトプレス・テンコジカッター・天中殺の4つと、天山さんの技ではない牛殺し。本記事の早見表は、この5つも含めて「どの時期に、どんな役割で使われた技か」まで並べた一覧です。
同じ公式プロフィールには、身長183cm・体重115kg・1971年3月23日生まれ・京都府京都市出身・デビュー1991年1月11日、そして引退日2026年8月15日が記載されています(いずれも2026年9月7日確認)。入場テーマは「テンザン 〜時空〜」です。
① 攻めの打撃|モンゴリアンチョップ
両手を振り上げ、相手の首筋から肩口へ打ち込むチョップです。コトバンクの説明は「斜め方向に両手でチョップを打ちつける打撃技」。片手で胸板を張る逆水平チョップとの違いは、両手で打つこと。
この技の面白さは威力より間(ま)にあります。天山さんが構えると会場から「シュー」の唱和が飛び、打つ前に空気が出来上がる。打撃なのに入り口が演出から始まる、珍しい技です。
キラー・カーンさんの得意技として知られます(コトバンク)。天山さんは2021年1月30日の敗者モンゴリアンチョップ封印マッチでグレート-O-カーン選手に敗れて、一度は代名詞を失います。同年2月28日に「真モンゴリアン・チョップ」として自分の型を取り戻しました。
→ 封印マッチの経緯は モンゴリアンチョップのやり方【図解】と使い手の系譜 に書いています。
② フィニッシュ3種|極める・突き刺す・投げ捨てる
アナコンダバイス
天山さんが2003年に完成させた複合サブミッション。相手の腕をV1アームロックで逆V字に折りつつ、上半身を袈裟固めで抱え込み、肘・肩関節と首を同時に締め上げる形です。
完成は2003年のG1 CLIMAXの前。決勝ではこの技で秋山準選手からギブアップを奪い、悲願の初優勝を果たしました。新技で夏の頂点を獲る。物語としても出来すぎです。
派生はマックス/クロス/バスター/スラムの4種。現在はYOH選手も使っています。
TTD
テンザン・ツームストン・ドライバーの略。ボディスラムの体勢から相手を逆さまに抱え上げ、相手の首に自分の腕を回して固定し、膝をつきながらマットへ落として脳天を突き刺します。首を固定する一手が通常のツームストンとの決定的な違い。
危険度の高いオリジナルTTDは、ここ一番でしか出さない技でした(東スポ)。東スポは2021年1月の記事で、2011年8月14日の小島聡選手戦を最後に使っていないと書いています。
🐄 (小声:切り札を毎回は出さない。この判断ができる人、現場でもだいたい信用されます)
マウンテンボム
ロープの反動で返ってきた相手を肩へ担ぎ上げ、後方へ落とす本人考案の投げ技。水車落とし・ショルダースルー・バックフリップの3要素が入っていると言われます。
1995年1月4日の凱旋第1戦では、この技で中西学さんに勝っています(東スポ)。のちに手を離して投げる形へ変わったと言われ、流れを変える一撃として使われるようになりました。そしてこの担ぎ上げの体勢が、後述する合体技テンコジカッターの土台になります。
③ 飛ぶ技|115kgが跳んでいた時代
天山さんをパワーファイターだとだけ思っている人には、ここが抜け落ちがちです。
ムーンサルトプレスは、183cm・115kgの体でトップロープから後方回転する飛び技。武藤敬司さんとの試合に敗れてムーンサルトを封印した時期があると伝えられます。
ダイビングヘッドバットは、凱旋直後の1995年2月12日、長州力さんにとどめを刺した技です(東スポ)。
🐄 (小声:跳ぶ技を2つ持っていた重量級。若い頃の映像を観ると、今のイメージと別人です)
④ 合体技|2人でしか出せない技
マウンテンボムの担ぎ上げは、そのまま相方に相手を差し出す体勢でもあります。天山さんの合体技を2つ並べます。
| 技名 | 相方 | 構造 |
|---|---|---|
| テンコジカッター | 小島聡選手 | 天山さんが抱え上げ、小島選手がコジコジ・カッターで首を叩きつける |
| 天中殺 | 中邑真輔選手 | 中邑真輔選手との合体技 |
テンコジカッターはダッドリー・デス・ドロップ(3D)と同じ型の合体技と言われます。担ぐ人と落とす人の分業です。
→ 役割分担ベースの分解は テンコジカッターとは?やり方を構造から分解、チームの27年史は テンコジとは?結成・解散・2度の再結成 に。
番外|「受けた側」として技名になった牛殺し
天山さんの技ではありません。受けたことで名前がついた技です。
後藤洋央紀選手のオリジナル技で、抱え上げた相手を背中から自分の膝に落とします(コトバンク)。メキシコに古くからあった形とも言われます。2007年10月、後藤選手がこの技で「猛牛」天山さんを欠場に追い込んだことから、「牛殺し」と呼ばれるようになったと伝わります。
技に名前を与えたのが、かけた側ではなく受けた側の異名だった。プロレス史でもかなり珍しい成立の仕方です。
8月15日、どの技が見られたのか
事前に確定していたのは2つ——相手は小島聡選手、そしてシングルマッチであること。5分1本勝負が濃厚と報じられていましたが(東スポ)、当日は時間無制限1本勝負に変更され、9分22秒、小島選手のラリアットで決着しました。
ここから言えたのは、テンコジカッターと天中殺は試合中には出せないということ。合体技は味方同士でしか成立しないので、2人が敵として向かい合う以上、構造的に場がありませんでした。
もう一つが体の問題。腰や膝のけがで現役続行が難しいと判断した経緯(デイリースポーツ)を思えば、最後の一戦に何を入れるかは本人と相方だけが知っていることでした。
当日、天山さんはモンゴリアンチョップを計10発(デイリースポーツ)。アナコンダバイスも出し、ムーンサルトは狙って小島選手に阻まれました(東スポ)。
- 中継の観方 → 天山広吉さんの引退試合を生中継で観る方法
- 相手が小島選手である理由 → 天山vs小島のシングル名勝負
🐄 ウッシ視点:技が多い人は、たいてい途中で捨てている
技の一覧を作って気づいたことがあります。
天山さんは技を増やし続けた人ではなく、入れ替え続けた人です。
凱旋直後はダイビングヘッドバットで長州力さんを仕留めた。マウンテンボムは凱旋第1戦の決め技だった。それがのちに、マウンテンボムは流れを変える一撃になり、オリジナルTTDはここ一番だけの技になり、2003年にはアナコンダバイスという体重を使わずに勝てる技が加わる。
私の職場でも40代で同じことが起きます。若い頃のやり方が通用しなくなって、やめる人と、武器を持ち替える人に分かれる。天山さんは持ち替えた側です。しかも、モンゴリアンチョップという最初から最後まで残った一本を持っている。
🐄 (小声:私の武器も持ち替え中です。今のところ牛のマスクしか残っていません)
35年の歩みそのものは 【闘魂列伝㉚】天山広吉 に、技そのものの全体像を知りたい方は プロレス技 一覧【イラスト図解】 からどうぞ。
❓ よくある質問
Q1. 天山広吉さんの必殺技は何ですか?
アナコンダバイスです。2003年のG1 CLIMAXの前に完成させ、決勝で秋山準選手を破って初優勝を持ち帰った技です。ただしいちばん有名なのはモンゴリアンチョップで、こちらは決め技というより代名詞です。新日本プロレスの公式プロフィールも、得意技欄の先頭にアナコンダバイス、2番目にモンゴリアンチョップを挙げています(2026年9月7日確認)。
Q2. モンゴリアンチョップは天山さんが考えた技ですか?
違います。キラー・カーンさんの得意技として知られる技です(コトバンク)。天山さんは、先輩に「これやっちゃえよ」と勧められたのが始まりだったと、Numberのインタビューで語っています。現在はグレート-O-カーン選手も使っています。
Q3. 引退試合でテンコジカッターは出ましたか?
試合中には出ていません。8月15日はシングルマッチ(時間無制限1本勝負・9分22秒)で、合体技は味方同士でしか成立しないためです。
Q4. 「牛殺し」は天山さんの技ですか?
いいえ。後藤洋央紀選手の技です。2007年10月、後藤選手がこの技で天山さんを欠場に追い込んだことから、天山さんの異名「猛牛」にちなんで呼ばれるようになったと伝わります。
Q5. 天山広吉さんの一番かっこいい技は?
ここだけは事実ではなく私(ウッシ)の主観として書きます。ムーンサルトプレスです。183cm・115kgの体がトップロープから後方回転する、という一点で理屈を超えています。しかも、武藤敬司さんに敗れて封印した時期があると伝えられる——技そのものに物語が乗っている。
見た目の衝撃ならTTD、会場と一緒に出せるという意味ならモンゴリアンチョップ。ここは好みが割れて当然のところなので、答えは一つではありません。
📺 35年の技の歴史を、公式映像で振り返る
新日本プロレス公式が引退ロードに合わせて公開したヒストリー映像です。この記事で紹介した技が、実際の名場面とともに35分に凝縮されています。35年を振り返る総仕上げにどうぞ。
📺 【ヒストリー】猛牛・天山広吉さん ー激闘、友情、感動―35年の歴史(新日本プロレス公式)
まとめ
- 天山広吉さんの技は打撃1・フィニッシュ3・飛び技2・合体技2の4分類で整理できる
- 決め技はアナコンダバイス、代名詞はモンゴリアンチョップ
- マウンテンボムの担ぎ上げがテンコジカッターの土台
- 牛殺しは天山さんが受けたことで名がついた、後藤洋央紀選手の技
- 8月15日はシングルマッチ(時間無制限1本勝負・9分22秒)のため、合体技は試合中には出なかった
- 新日本プロレス公式プロフィールの得意技欄は5つ(アナコンダバイス/モンゴリアンチョップ/アナコンダマックス/TTD/ダイビングヘッドバット)
📺 新日本プロレスの試合を観てみたい人へ:テレビ・配信でどこが観られるかはプロレス配信サービス比較、会場で観るならプロレス観戦が初めてでも大丈夫(観戦ガイド)にまとめています。
📚 参考・出典(16件・2026年10月10日確認)
- デイリースポーツ「【新日本】天山広吉が涙の引退試合」(2026年8月15日)(両国国技館・超満員7777人・9分22秒・時間無制限一本勝負に変更・モンゴリアンチョップ計10発)
- デイリースポーツ「天山広吉引退セレモニー」(2026年8月15日)(超満員札止めの7777人)
- 東スポWEB「【新日本】天山広吉 引退試合で小島聡と魂の戦い!」(2026年8月15日)(試合時間は9分22秒・アナコンダバイス・天山ムーンサルトは阻止)
- 東スポWEB「【新日本】天山広吉の引退試合が決定 盟友・小島聡と最後のシングルマッチ」(2026年7月18日)(試合形式は5分1本勝負が濃厚)
- デイリースポーツ「引退決断の天山広吉」(2026年5月11日)(1971年3月23日・京都市出身・91年1月デビュー・183センチ115キロ・得意技)/「天山広吉が現役引退を表明」(現役続行が難しいと判断)
- Number Web:天山広吉さん引退記念インタビュー(2ページ目)(2003年のG1前に大剛鉄之助さんのもとでアナコンダバイスを完成・G1決勝で秋山準選手からギブアップ)
- Number Web:天山広吉さんインタビュー前編(3ページ目)(モンゴリアンチョップは「これやっちゃえよ」ではじまった)
- 東スポWEB「【新日本・BOSJ】YOHも2年連続決勝へ」(2026年6月5日)(YOH選手のアナコンダバイス)
- 東スポWEB「【新日本】天山 暴虐オーカーンに怒り爆発」(「モンゴリアン使ってる時点で『ふざけんな』って思ってましたから」/オリジナルTTDは2011年8月14日の小島戦を最後に使用されていない)
- デイリースポーツ「新日本・オーカーン 敗者モンゴリアン封印戦で天山撃破」(2021年1月31日)/「天山、封印解いた」(2021年2月28日)
- コトバンク「モンゴリアン・チョップ」(デジタル大辞泉プラス)(「斜め方向に両手でチョップを打ちつける打撃技」)/「牛殺し」(「抱え上げた相手を背中から自分の膝に落とす打撃技」「後藤洋央紀のオリジナル技」)
- デイリースポーツ「プロレス技50選【50】ツームストン・パイルドライバー」(現在の代表的な使い手は天山広吉・名称はTTD)
- 東スポWEB「【プロレス蔵出し写真館】橋本真也の“無茶ブリ”に応える若き天山広吉」(1995年1月4日の凱旋第1戦はマウンテンボムで中西学さんに勝利)/東スポWEB「長州力が控室で大暴れ」(1995年2月12日・ダイビングヘッドバットで長州力さんにとどめ)
- 東スポWEB「【ノア】天山広吉&小島聡 GHCタッグ奪取失敗」(2024年5月4日)(テンコジカッター)
- 新日本プロレス公式サイト 選手プロフィール:天山広吉(得意技欄「アナコンダバイス、モンゴリアンチョップ、アナコンダマックス、TTD、ダイビングヘッドバット」・身長183cm/体重115kg/1971年3月23日生/京都府京都市/デビュー1991年1月11日/引退日2026年8月15日/入場テーマ「テンザン 〜時空〜」/2026年10月10日確認)
- 新日本プロレス公式YouTube「【ヒストリー】猛牛・天山広吉 ー激闘、友情、感動―35年の歴史」(本記事に埋め込んだ公式動画)
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