モンゴリアンチョップとは?やり方【図解】と使い手の系譜|キラー・カーン→天山広吉→グレート-O-カーン
※本記事はプロモーションを含みます。
こんにちは、営業部長のウッシです。
「あの両手でバサッとやるやつ、名前なんだっけ?」 「モンゴリアンチョップって、結局モンゴルの技なの?」
――この2つ、プロレスを観はじめた人からいちばんよく飛んでくる質問です。答えを先に言ってしまうと、技の名前は「モンゴル」でも、この名前を世に定着させたのは新潟県出身の日本人レスラー。しかもこの技には、「一度は許可を得て継承され、のちに力ずくで奪われた」という、プロレス史でもかなり珍しい”技の相続争い”の物語がくっついています。
本記事では、モンゴリアンチョップの構造とやり方を図解で分解したうえで、キラー・カーン → 天山広吉さん → グレート-O-カーンと渡っていった系譜を、観戦目線で追いかけます。
📌 モンゴリアンチョップとは?(結論から)
両手を同時に振りかぶり、相手の鎖骨(首筋〜肩口)へ左右からダブルで叩き込むチョップです。片手で胸板を張る逆水平チョップと違い、左右2発が同時に着弾するのが最大の特徴。
技名は、新日本プロレスなどで活躍したキラー・カーンのモンゴル人ギミックに合わせて呼ばれるようになったもの。カーンの引退後は天山広吉が代名詞とし、現在はグレート-O-カーンが受け継いでいます。
天山が放つときは会場から「シュー」の唱和が飛ぶのが恒例。2021年1月30日の「敗者モンゴリアンチョップ封印マッチ」でO-カーンに敗れて一度封印され、同年2月28日に「真モンゴリアン・チョップ」として復活しました(2026年7月時点)。
📌 モンゴリアンチョップ以外の技も知りたい方へ。天山広吉さんが使った必殺技8つは 天山広吉さんの技一覧・必殺技 に一覧でまとめています。
⚠️ 【重要・免責】本記事はプロレス観戦をより深く楽しむための「技術構造の解説」です。プロレス技は専門的な訓練を積んだプロレスラーのみが行う高度な格闘技です。一般の方が実際に他人に掛けると、鎖骨骨折・頸部の重大な損傷につながります。絶対に真似しないでください。
🎪 この技の集大成を観るなら。天山広吉さんの引退試合(8/15両国・開催済み)は配信のアーカイブで観られます。大会の詳細は天山広吉の引退試合まとめへ。
📌 この記事でわかること
- モンゴリアンチョップの正体(どこを、どう打つ技なのか)
- やり方を図解+4ステップで分解
- 「モンゴルの技」ではない――名前の由来とキラー・カーンの正体
- 天山広吉さんが代名詞にするまでの経緯と、フォームの変遷史
- 2021年「敗者モンゴリアンチョップ封印マッチ」と”真”モンゴリアン誕生
- 継承者グレート-O-カーン版との違い・派生技
- 逆水平チョップとの見分け方
🙌 正体は「ダブルで落ちるチョップ」
モンゴリアンチョップは、両手を同時に振りかぶり、相手の鎖骨に左右からダブルで放つチョップです。手刀(しゅとう)系の打撃技のひとつで、着弾点は首筋から鎖骨・肩口にかけて。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | 打撃技(手刀打ち/チョップ系) |
| 打点 | 首筋〜鎖骨・肩口(左右同時) |
| 体勢 | 相手と正対し、両腕を振りかぶって上から斜めに振り下ろす |
| 名前の由来 | キラー・カーンのモンゴル人ギミックに合わせた呼称 |
| 特徴 | 声・呼吸・モーションとセットで”魅せる”打撃 |
ポイントは「2発が同時に着弾する」こと。プロレスの打撃はふつう1発ずつ順に当てていきますが、この技は左右が同時に落ちる。だから受けた側は体の左右どちらにも逃げ場がなく、真下に沈むしかない。あの独特の”崩れ落ち方”は、両肩を同時に叩かれる構造から生まれています。
そしてもうひとつ。モンゴリアンチョップは、プロレス技のなかでも珍しい”観客参加型”の打撃です。後で詳しく書きますが、天山広吉さんが構えると会場が「シュー」と唱和し、グレート-O-カーンは甲高い奇声を上げて小さく跳ぶ。技そのものよりも、放つ前の”間”で会場を掌握してしまう。ここがこの技の本当の価値だと私は思っています。
🔥 モンゴリアンチョップのやり方|4ステップで分解
試合で見るモンゴリアンチョップの流れを、観戦理解のために分解します。
Step 1:相手と正対し、“間”を作る
まず相手の正面に立ちます。ここですぐには打たないのがこの技の作法。天山なら独特の呼吸で溜めを作り、O-カーンなら甲高い奇声を上げる。この一拍が長いほど会場のボルテージが上がる――打撃なのに、入り口が”演出”から始まる珍しい技です。
Step 2:両腕を同時に振りかぶる
両腕を頭上へ大きく振りかぶります。天山の初期フォームは両手を大きく振り上げるタイプで、のちに自分の胸の前で両腕をいったん交差させ、バッテン(×)を描くように構える形へ改良されました(さらに後年、初期フォームに戻っています)。
Step 3:左右の手刀を鎖骨へ同時に振り下ろす
振りかぶった両手刀を、上から斜めに、相手の首筋〜鎖骨・肩口へ同時に叩き込みます。ここが技の核心。片手のチョップと違い左右が同時に落ちるので、受け手は体を捻って逃がすことができません。
Step 4:打ち下ろした後のモーションで魅せる
天山の初期フォームには、打ち下ろしたあとに自らの両腕を一回転させる独特のモーションがありました。実戦的な意味はなくても、この”余韻”がモンゴリアンチョップという技のアイデンティティになった。後年この一回転は見られなくなりましたが、あの動きを覚えているファンは多いはずです。
⚠️ 再掲・免責:この構造解説は観戦理解が目的です。鎖骨は人体でも折れやすい部位で、専門訓練を受けていない人が他人に打ち込むと重大な骨折・神経損傷につながります。絶対に真似しないでください。
📺 動画で観る(公式)
言葉で読むより、1試合観たほうが早い技です。しかもこの一戦は、この記事の後半で解説する「敗者モンゴリアンチョップ封印マッチ」そのもの。技の継承をめぐる天山広吉さんとグレート-O-カーンの直接対決を、新日本プロレスの公式チャンネルでどうぞ。
📺 〈敗者モンゴリアンチョップ封印マッチ〉天山 vs オーカーン(NJPW WORLD Official)
打つ前の”間”、会場の反応、そして両手が同時に落ちる瞬間。Step 1〜4で書いたことが全部映っています。
🇲🇳 「モンゴルの技」ではない|名前の由来とキラー・カーン
さて、冒頭の質問への答え合わせです。モンゴリアンチョップはモンゴルに伝わる技ではありません。
この呼び名が定着したのは、キラー・カーンというレスラーのモンゴル人ギミックに合わせて名付けられたから。つまりキャラクター設定から生まれた技名なんです。
そのキラー・カーンの正体は、本名・小澤正志。新潟県西蒲原郡吉田町(現・燕市)出身の日本人レスラーです(1947年3月6日生/2023年12月29日逝去、76歳)。1979年3月に米フロリダ地区で「キラー・カーン」に改名し、辮髪に髭、毛皮のベストとモンゴル帽という強烈な”蒙古の怪人”像を確立。このギミックは、カール・ゴッチ、エディ・グラハム、デューク・ケオムカ、ジャック・ブリスコ、ダスティ・ローデスら5人のアイデアによるものと伝えられています。
日本人が、アメリカで、モンゴルの怪人を演じる。その”衣装”とセットで名前を得た打撃が、45年以上たった今も新日本のリングで打たれている――これ、よく考えるととんでもない話です。
カーンといえば、1981年5月2日、ニューヨーク州ロチェスターでの試合でアンドレ・ザ・ジャイアントの足を折ったとされる一戦があまりに有名。1987年11月末に現役を引退し、その後は飲食店経営などで知られました。
なお、資料上はカーン以前にも、ザ・モンゴルズなどモンゴリアンギミックで活動していたマスクド・スーパースターがこの技を使うことがあったとされます。「誰が最初の1発を打ったか」を1人に断定するのは難しい技で、“モンゴリアンチョップ”という名前を世に定着させたのがキラー・カーン、と押さえておくのが正確です。
🐃 天山広吉さんが代名詞にするまで|きっかけは寮のビデオ鑑賞
カーンの引退後、この技を自分の看板にしたのが天山広吉(1971年3月23日・京都市出身/1991年1月11日デビュー/IWGPヘビー級4度戴冠・G1 CLIMAX優勝3回=2003・2004・2006年)です。
きっかけが、めちゃくちゃ良い話なんですよ。若手時代、寮で過去のキラー・カーンの試合映像を観ていたときに、一緒に観ていた1年先輩の三澤威から「これ、お前の持ち技にしろよ」と勧められた――それが始まりだったと伝えられています。
先輩の何気ないひと言が、のちに「シュー」の唱和で会場を揺らす名物技になる。しかも本人が探しにいったわけではなく、他人が「お前に似合う」と見つけてくれた。私はこのエピソードが大好きです。
天山版モンゴリアンチョップのフォーム変遷
| 時期 | フォーム |
|---|---|
| 初期 | 両手を大きく振り上げて相手の両肩に打ち下ろし、その後に両腕を一回転させる独特のモーション |
| 改良期 | 胸の前で両腕をいったん交差させ、バッテンを描くように斜めに斬り下ろす |
| 後年 | 初期フォームに回帰。両腕を一回転させるモーションは見られなくなった |
同じ技名でも、フォームは20年以上かけて変わり続けている。ここを知っていると、映像の年代を技のモーションから推理できるようになります。
「シュー」の唱和と、フェイントの遊び
天山がこの技に入るときの独特の呼吸に合わせて、会場から「シュー」の唱和が飛び交うのが恒例になりました。技そのものより、この一体感が先に語られる打撃技はそうそうありません。
さらに天山は、呼吸とモーションだけ見せておいて、チョップではなく相手の腹部にヘッドバットを見舞うフェイントを稀に使いました。稀にダイビング式(ロープの上から飛ぶ形)でも使用。若手時代から使う地獄突きにモンゴリアンの動作を併用することもあり、「モンゴリアン」は技名であると同時に、天山の”所作”そのものになっていたわけです。
天山広吉といえば、もうひとつの代名詞が複合サブミッションのアナコンダバイス。こちらはアナコンダバイスとは?やり方を【図解】5ステップで完全分解で、カルガリー遠征での開発秘話から2003年G1決勝の名場面まで丸ごと解説しています。打撃の看板と締めの看板、両方そろえて読むと天山という選手の全体像が見えてきます。
⚔️ 2021年「封印マッチ」――技を賭けた一戦と”真”モンゴリアン誕生
ここからが、この技の物語のクライマックスです。
発端:2018年、天山は継承を”許した”
2018年6月18日、当時まだ本名の岡倫之として戦っていた若手が、天山広吉さんとタッグを組んで永田裕志・中西学組と対戦。試合後のバックステージで、その若手は天山からモンゴリアンチョップの継承許可を得ました。彼はその直後、同年6月30日にイギリス遠征中「グレート-O-カーン」を名乗ります。
つまり最初は、師から弟子への正当な譲り渡しだったんです。
2021年1月30日:技を賭けた「封印マッチ」
ところが2020年10月に凱旋帰国したO-カーンは、ウィル・オスプレイとともに旗揚げしたユナイテッド・エンパイア(結成時の名称はTHE EMPIRE。2021年1月に改称)の一角を占める”支配者”として天山に牙をむきます。そして組まれたのが2021年1月30日『THE NEW BEGINNING in NAGOYA』の〈敗者モンゴリアンチョップ封印マッチ〉。
負けたほうは、二度とモンゴリアンチョップを使えない。
結果はO-カーンの勝利。天山は自分の代名詞を失いました。譲ったはずの技を、力ずくで奪い取られた格好です。
2021年2月28日:「真モンゴリアン・チョップ」で復活
しかし話はここで終わりません。約1か月後の2021年2月28日、天山は「我慢の限界」とばかりに、技名を「真モンゴリアン・チョップ」と改めて封印を解きます。「モンゴリアンちゃうねん、“真”モンゴリアンや」――このコメントがまた最高でした。
技名を1文字足して契約の網をすり抜ける。屁理屈と言えば屁理屈です。でも私は、これがプロレスのいちばん豊かなところだと思っています。ルールで縛られたら、名前を変えてでも生き延びる。それも含めて”技を守る”ということなんですよ。
▶ アナコンダバイス──天山広吉さんのもうひとつの代名詞
▶ パラダイスロック──同じG1 36 Aブロック・SANADAの魅せ技
▶ プロレス技 一覧【図解】──全8ジャンルの技をまとめて見る
👑 継承者・グレート-O-カーン版は何が違うのか
現在のモンゴリアンチョップの主はグレート-O-カーン(本名・岡倫之/1991年6月12日生/群馬県前橋市出身)。2012年の全日本レスリング選手権フリースタイル120kg級を制した本格派で、2017年1月3日にデビューしています。
天山版との違いは、ひと目で分かります。
| 比較 | 天山広吉さん(真モンゴリアン) | グレート-O-カーン |
|---|---|---|
| 入り方 | 独特の呼吸で溜める | 甲高い奇声を上げて小さくジャンプして放つ |
| 会場の反応 | 「シュー」の唱和 | 支配者への嘲笑と歓声が入り混じる |
| 立ち位置 | 30年背負ってきた看板技 | 力ずくで奪い取った”戦利品” |
O-カーンは派生技も増やしています。マシンガン・モンゴリアンチョップ(連打)、ダイビングモンゴリアンチョップ(主にセカンドロープから放つ初期のフィニッシャー)、さらにアイアン・クロー式の変形バックブリーカー「モンゴリアン・バックブリーカー」まで。奪った技を自分の武器庫として拡張しているわけで、“支配者”らしい振る舞いだなと感心します。
そのO-カーンは、G1 CLIMAX 36(2026年7月11日・米シカゴ開幕〜8月16日・両国国技館の優勝決定戦)にAブロックで出場しました(優勝は大岩陵平選手)。この夏、あの甲高い奇声からのダブルチョップが何度もリングに響きました。
大会全体の見どころと優勝候補はG1 CLIMAX 36 優勝予想と中盤の見どころにまとめました。O-カーンが所属するユニットの成り立ちは【軍団列伝⑥】ユナイテッド・エンパイア、同じAブロックを戦うSANADAの代名詞はパラダイスロックとは?やり方・解き方【図解】でどうぞ。技を知ってから観ると、同じ試合が別物になります。
なお、資料上のモンゴリアンチョップの使い手には、天山・O-カーンのほかにモンゴルマン、橋誠、桜庭和志らの名前も挙がります。桜庭和志は総合格闘技のリングでこの技を使ったこともあるとされ、“プロレス技を実戦で通す”という彼らしい逸話になっています。
✋ 逆水平チョップとの違い|見分け方は「手の数」
初心者がいちばん混同するのが、チョップの二枚看板・逆水平チョップとの違いです。ここは覚え方が単純で助かります。
| 項目 | モンゴリアンチョップ | 逆水平チョップ |
|---|---|---|
| 手 | 両手・同時 | 片手 |
| 軌道 | 上から斜めに振り下ろす | 横に水平に走らせる |
| 打点 | 首筋〜鎖骨・肩口 | 胸板 |
| 音 | ドスッと鈍い | パーン!と乾いた炸裂音 |
| 見せ方 | 声と溜めで場を作る | 打ち合いの根性比べになりやすい |
両手で上から落ちてきたらモンゴリアン、片手で横に走ったら逆水平。これだけで一生迷いません。
音の違いも面白いところで、胸板を張る逆水平が”聴かせる”技なのに対し、モンゴリアンチョップは相手が沈む絵で”見せる”技。同じチョップでも設計思想がまるで違います。
チョップの世界をもっと掘るなら、逆水平チョップの威力対決へ。小橋建太・佐々木健介ら”打ち合いの鬼”たちの世界です。
詳しい観方(アンテナの落とし穴・ネット配信との比較)は天山広吉さんの引退試合を生中継で観る方法にまとめています。
どの団体がどのサービスで観られるか(無料枠つき)はプロレス配信サービス比較に、無料視聴の具体的な手順はABEMAでプロレスを無料で観る方法にまとめています。
❓ モンゴリアンチョップに関するよくある質問
Q1. モンゴリアンチョップのやり方は素人でも真似できますか?
A. 絶対に真似しないでください。本記事は観戦理解のための技術解説です。狙う鎖骨は人体でも骨折しやすい部位で、すぐ近くには神経や血管が集まっています。専門訓練を受けていない人が他人に打ち込むと、重大な怪我や後遺症につながります。
Q2. モンゴリアンチョップはモンゴルに伝わる技ですか?
A. 違います。技名は、モンゴル人ギミックで活躍したキラー・カーンに合わせて呼ばれるようになったもの。そのキラー・カーン自身も、本名・小澤正志という新潟県出身の日本人レスラーです。キャラクター設定から生まれた技名で、モンゴルの伝統武術とは関係ありません。
Q3. モンゴリアンチョップは誰の技ですか?
A. 技名を定着させたのはキラー・カーン、引退後に代名詞としたのが天山広吉、現在の継承者がグレート-O-カーンです。資料にはモンゴルマン・橋誠・桜庭和志らの名前も挙がります。なおカーン以前にも、モンゴリアンギミックのマスクド・スーパースターが使うことがあったとされ、「最初の1人」を断定するのは難しい技です。
Q4. 天山広吉さんの「シュー」って何ですか?
A. 天山が独特の呼吸でモンゴリアンチョップに入るのに合わせて、会場のファンが「シュー」と唱和するのが恒例になったものです。技を出す前から場内が一体になる、プロレスでも数少ない”参加型”の打撃技になっています。
Q5. なぜ「真モンゴリアン・チョップ」という名前なんですか?
A. 2021年1月30日『THE NEW BEGINNING in NAGOYA』の「敗者モンゴリアンチョップ封印マッチ」でグレート-O-カーンに敗れ、技を封印させられたからです。しかし同年2月28日、天山は「我慢の限界」として技名を「真モンゴリアン・チョップ」と改め、封印を解きました。名前を変えることで復活させた、というプロレスらしい決着です。
Q6. グレート-O-カーンのモンゴリアンチョップは天山と何が違いますか?
A. O-カーンは甲高い奇声を上げながら小さくジャンプして放つのが特徴です。連打する「マシンガン・モンゴリアンチョップ」、主にセカンドロープから放つ「ダイビングモンゴリアンチョップ」といった派生も持ち、アイアン・クロー式の「モンゴリアン・バックブリーカー」も使用します。
Q7. 逆水平チョップとの違いは?
A. 手の数と軌道です。モンゴリアンチョップは両手を同時に上から振り下ろして鎖骨・肩口を打つ技、逆水平チョップは片手を横に走らせて胸板を張る技。「両手で上から=モンゴリアン、片手で横=逆水平」と覚えれば迷いません。
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⚠️ 再々掲・免責:本記事はあくまで観戦理解・技術構造の解説目的です。プロレス技を一般の方が他人にかけることは、極めて危険な行為であり、絶対に真似しないでください。
🐄 ウッシのひとこと:技は、渡した先で育つ
モンゴリアンチョップの歴史を追っていて、いちばん胸に残ったのは「この技はずっと、誰かから誰かへ渡されてきた」という一点でした。
アメリカで日本人レスラーがモンゴルの怪人を演じるために生まれた打撃を、寮でビデオを観ていた若手が先輩に勧められて拾い上げ、30年かけて「シュー」の唱和が起きる名物にまで育てた。その技を今度は後輩に譲り、奪われ、名前を変えて取り返した。誰ひとり、この技を独り占めできていないんです。
私は21歳で営業に抜擢されて、最初のメーカー研修でボロクソに否定されました。「お前ら代理店は営業失格だ」と。その担当者と一度だけ夜ご飯に行って、「どうやったら営業マンになれますか」と聞いたとき、返ってきた言葉が忘れられません。「ミッキーマウスはぬいぐるみを着たらミッキーになる。自分が思う良い営業マンのぬいぐるみを着て、なりきれ」。
これ、キラー・カーンがやったことと同じですよね。新潟の小澤正志さんが、辮髪と毛皮のベストを着て”蒙古の怪人”になりきった。そこから生まれた技が、45年以上たっても新日本のリングで打たれている。ぬいぐるみを着て演じ切った人だけが、後の世代に渡せるものを作れる。牛マスクを被ってブログを書いている私が言うのもなんですが、あの言葉の意味を、この技の系譜が証明してくれた気がしています。
営業20年目やってきて思うのは、仕事も同じだということ。自分が磨いた売り方も、引き継いだ先の後輩が別の形に育てていく。奪われたと感じることもあるけど、渡した先で技が伸びるなら、それは技のほうが勝ちなんですよ。
次にO-カーンが甲高い声を上げて跳んだら、その背中にキラー・カーンと天山広吉さんが乗っかっていると思って観てみてください。プロレスが何倍も面白くなります。マイペースにいきましょう🐄
営業部長のウッシでした。
📚 出典・参考(6件)
- 手刀打ち - Wikipedia(モンゴリアン・チョップの定義=両手を同時に振りかぶり鎖骨に左右からダブルで放つ/名称の由来/使い手一覧。2026年7月確認)
- キラー・カーン - Wikipedia(本名・出身地・生没年/1979年3月のギミック確立/アンドレ戦/引退時期。2026年7月確認)
- 天山広吉さん - Wikipedia(プロフィール・戴冠歴/三澤威に勧められた経緯/フォームの変遷/「シュー」の唱和/封印と真モンゴリアン。2026年7月確認)
- グレート-O-カーン - Wikipedia(本名・生年月日・出身地/2018年6月18日の継承許可/2021年1月30日の封印マッチ勝利/派生技。2026年7月確認)
- 新日本・天山、封印解いた「モンゴリアンちゃうねん”真”モンゴリアンや」UE粉砕 - デイリースポーツ(2021年2月28日の封印解除。2026年7月確認)
- 〈敗者モンゴリアンチョップ封印マッチ〉天山 vs オーカーン(NJPW WORLD Official)(2021年1月30日 THE NEW BEGINNING in NAGOYA の試合映像。2026年7月確認)
※本記事の技術構造の記述は、上記の一般公開情報および筆者の観戦経験にもとづく解説です。打ち方の細部は選手により異なります。
─ 産地と現場の仲間へ ─
🤝 令和8年 熊本地震 災害応援寄附
プロレスは「立ち上がる姿」を見せてくれる競技です。いまリングの外で立ち上がろうとしている方たちへ。このリンクにアフィリエイトは付けていません——紹介料は1円も受け取りません。
熊本県への寄附(返礼品なし・1,000円〜)→ 八代市への寄附 →