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ストームブレイカーとは?やり方【図解】|オスプレイの必殺技
— 必殺技解説 —

ストームブレイカーとは?やり方【図解】|オスプレイの必殺技

USSIBLOG

※本記事はプロモーションを含みます

「オスプレイの最後の技、担いで一回転させてるけど、あれ結局なんて技?」 「オスカッターが必殺技じゃなかったの? いつ変わったの?」

こんにちは、営業部長のウッシです。

2026年8月30日(日本時間31日)、イギリス・ロンドンのウェンブリースタジアム。AEWの年間最大興行「ALL IN」のメインイベントで、ウィル・オスプレイ選手がケニー・オメガ選手を破り、AEW世界王座を初戴冠しました(東スポWEB)。2024年2月のAEW入団から2年半、母国の聖地で、ついに世界の頂点です。

そして、この人が世界一になるまでの道のりを一本の線でつないでいる技があります。ストームブレイカーです。

空中殺法の申し子として名を上げた選手が、いちばん大事な場面で選んだのは「飛ぶ技」ではなく「担いで落とす技」だった。ここが面白い。

この記事では、その構造を骨格から分解します。

⚡ 30秒でわかる:ストームブレイカーとは
① 正体は「変型ネックブリーカー」──東スポWEBは、この技を「ストームブレイカー(変型ネックブリーカー)」と書いています。担いで落とす技に見えますが、分類は「首」を攻める技です。
② 使い手はウィル・オスプレイ選手──2018年5月4日の福岡大会で「新技ストームブレイカー」として決めたと報じられています(デイリースポーツ)。
③ もう1つの武器はオスカッター──空中から首を捕らえるオスカッターも、いまも試合で使われています(東スポWEB)。2020年にはヘビー級へ転向し、86キロから105キロへ増量したと報じられました(スポーツ報知)。
④ この技でベルトが動いた──2021年4月4日、両国国技館で飯伏幸太選手をこの技で破り、第2代IWGP世界ヘビー級王者に(東スポWEB)。翌月5月4日の初防衛戦も同じ技で決めています。
⑤ 技名の由来は「不明」が正解──マーベル作品でソーが手にする武器の名にちなむという見方がありますが、本人・団体が由来を明言した一次情報は、2026年9月時点で確認できていません。本記事では断定しません。

⚠️ この記事は、観戦を楽しむための「技の構造解説」です。技は絶対に真似しないでください。くわしい注意は本文の中に書いています。

★★★★★ 投げ技(変型ネックブリーカー)
ストームブレイカー
Storm Breaker・空中の男が選んだ、地上の答え
👁 かけ方
前屈みになった相手の両腕を両脇の下から通し、背中の上でクラッチする(リバース・フルネルソン)。そのまま相手の背中が自分の肩に乗る形まで担ぎ上げ(カナディアン・バックブリーカーの体勢)、片手のクラッチだけを解いて、残した腕を軸に相手の身体を横へ1回転させながらマットへ落とす変型のネックブリーカー。
⚔️ STATUS※プロレス30年・ウッシの独断評価
💥 破壊力9
⚡ 速度7
🎯 決定力10
🎓 習得難度9
⚠️ 危険度9
🎭 魅せ度9
🥋 元祖・名手
ウィル・オスプレイ選手の必殺技。2012年にデビューし、2016年3月から新日本プロレスに参戦(東スポWEB)。2020年のヘビー級転向時には、86キロから105キロへ増量したと報じられた(スポーツ報知)。
📜 ひとくちメモ
習得難度を9にした理由は形ではなく前提条件。人ひとりを肩の高さまで担ぎ上げ、さらに空中で回す動作が要る。オスプレイ選手は2023年3月、NEW JAPAN CUPの試合で右肩を負傷して欠場している(東スポWEB)。担ぐ技は、投げる側の体も使う技である。

📌 この記事でわかること

  • ストームブレイカーの正体(なぜ「バックブリーカー」ではなく「ネックブリーカー」なのか)
  • やり方を5ステップで図解──専門用語3つを全部日本語に開く
  • どこに効くのか、そして2023年の右肩の負傷
  • オスカッターとの違いと、2018年5月に「新技」と報じられた経緯
  • 名前の似た技ストームドライバー’93(公式の技図鑑に別の動画あり)
  • この技で動いたベルトと、2026年8月30日ウェンブリーの世界王座初戴冠
  • 返し方・受け身がなぜ難しいのか
  • よくある質問11問(技名の由来問題も正直に)
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⚡ 技の正体|「担ぐ技」に見えて、落ちるのは首

まず、この技の説明にはプロレス用語が3つ出てきます。ここを日本語に開くだけで、8割わかります。

東スポWEBは、この技を「ストームブレイカー(変型ネックブリーカー)」と書いています。担いで落とすまでの形を、用語ごとに開きます。

用語ざっくり言うと
リバース・フルネルソン正面から抱きついて、相手の両腕を封じる。この時点で相手は手が使えない
カナディアン・バックブリーカー相手を肩に乗せる形
ネックブリーカー首を攻める技。コトバンク(デジタル大辞泉プラス)の語釈は「背を向けて相手の頭部を肩に当てたまま床に叩きつける技」。ストームブレイカーはその変型

ここが誤解されやすいところです。担いでいる最中の形はバックブリーカーなのに、技の分類はネックブリーカー。

理由は落とし方にあります。

オスプレイ選手は、担いだところで止めません。片手のクラッチを解き、相手を横方向に回して落とす。

東スポWEBの分類も、バックブリーカーではなく変型ネックブリーカーです。

💡 ここが分かると観戦が変わる
中継で観るときは、担ぎ上げた直後の「片手を離す瞬間」を見てください。両手で抱えたままなら、まだバックブリーカーの範囲。

片手が離れたら、そこから先はもう回転が始まっています。この一瞬が技の正体です。

🐄(ウッシ小声:僕は長いこと「担いで落とす豪快技」だと思って観ていました。分類がネックブリーカーだと知ってから、あの回転が急に怖くなりました)

🔧 ストームブレイカーのやり方|5ステップで分解

ストームブレイカーの掛け方 模式図(本文の5ステップを4段階に集約) 正面から相手の両腕を封じるリバース・フルネルソン、相手の背中が肩に乗るまでの担ぎ上げ、片手のクラッチを解く動作、そして残した腕を軸に横へ1回転させて首から落とすまでの流れを、円・四角・矢印と日本語ラベルだけで示した抽象的な模式図。 ストームブレイカー|腕を封じる→担ぐ→片手を離す→横1回転 マット ① 正面から腕を封じる 両腋の下に腕を通し 背中の上でクラッチ リバース・フルネルソン ② 肩まで担ぎ上げる 相手の背中が 自分の肩に乗る形 カナディアン・バックブリーカー ここで止めれば背骨折り ③ 片手のクラッチを解く 支点が両側から 片側だけになる ここが技の分岐点 ④ 横へ1回転 首から落とす 残した腕が軸になる ⚡

痛点:腕を封じられているため、①の時点で相手は「手で受け身を取る」選択肢を失っている ※模式図(実際の姿勢を簡略化) 絶対に真似しないでください

Step 1:正面から組みつき、相手の両腕を封じる

入り口は正面です。背後から仕掛ける技だと思われがちですが、リバース・フルネルソンは、相手と向かい合い、前屈みになった相手の両腕を両腋の下から通して、背中の上でクラッチする形です。

この瞬間に、相手は両腕を使えなくなります。ここが最初の勝負どころです。

プロレスの受け身は基本的に「腕で叩く」「腕で庇う」を前提にしているので、腕を先に消しておくというのは、技術的には非常に厳しい入り方です。

Step 2:相手の背中が肩に乗るまで担ぎ上げる

クラッチしたまま、相手を持ち上げます。到達点はカナディアン・バックブリーカーの体勢──相手の背中が肩にくるように担ぎ上げる形です。

ここでいちばん効いているのが、オスプレイ選手がジュニアからヘビー級へ体を作り替えてきたという背景です。2020年のG1 CLIMAX 30の時点で、86キロから105キロへ、19キロ増量してヘビー級へ転向したと報じられています(スポーツ報知)。

担ぐ技には、相手を支える体が要ります。

Step 3:片手のクラッチだけを解く

技の名前が変わる瞬間です。

両手でクラッチしたまま揺さぶれば、それはカナディアン・バックブリーカー。落とせばバックブリーカー系の技です。

オスプレイ選手はそうしません。片手だけ離す。

これで支点が両側から片側になり、相手の身体は残された腕を軸にして回転できる状態になります。ここまで来ると、担がれている側にできることはほぼありません。

Step 4:残した腕を軸に、身体を横へ1回転させる

離した側へ、相手の身体を横に1回転させます。これが「ストームブレイカー」の見た目上の正体です。

回転させる意味は2つあります。ひとつは落下点の移動。

まっすぐ落とせば背中で受けられますが、回すことで首・肩口に入力が集まります。もうひとつは時間差。

担がれてから落ちるまでに一拍あるので、相手は「どちらに落ちるか」を最後まで決められません。

Step 5:首から叩きつけ、そのままフォールへ

回転の終点で、相手はマットへ落ちます。東スポWEBの分類は変型ネックブリーカー。

首を攻める技です。落としたあとはそのままフォールに移行するのが基本の流れです。

⚠️ 繰り返します。腕を封じて担ぎ、空中で回して首から落とす技です。構造を理解するための解説であり、掛け方の手順書ではありません。

📺 動画で観る(新日本プロレス公式)

文字で5回読むより、10秒観たほうが早い技です。新日本プロレス公式チャンネルの「技図鑑」シリーズに、この技の回があります。

📺 【新日本プロレス 技図鑑】ストームブレイカー / ウィル・オスプレイ(新日本プロレス公式YouTube)

相手を変えて何度も観たい人には、G1 CLIMAX 30のときの公式まとめ動画があります。

📺 【30回目のG1CLIMAX】ウィル・オスプレイ ストームブレイカー30連発!【Aブロック】(新日本プロレス公式YouTube)

📡 新日本の中継を大画面で観るならPR
オスプレイ選手は2026年4月4日のSAKURA GENESISで2年2か月ぶりの日本復帰戦を戦っています(東スポWEB)。新日本の大会中継はスカパー!のテレ朝チャンネル2が定番。技は図解で覚えて、決まる瞬間はテレビの大画面で。料金とチャンネルの選び方はスカパーのプロレスはテレ朝ch2かサムライ|料金と選び方で整理しています。

💥 どこが効くのか|受ける側と、投げる側

技の危険は、受ける側だけの話ではありません。この技は両側にリスクがあるタイプです。

受ける側に起きていること

段階相手に起きること
① 腕を封じられる受け身の第一手段(腕)を先に消される。ロープを掴む選択肢も同時に消える
② 担ぎ上げられる足が床から離れ、体重を自分で制御できなくなる。逃げるなら②までが最後のチャンス
③ 片手が離れる支点が片側になり、身体が回り始める
④ 横1回転落下点が背中から首・肩口へ移動する
⑤ 着地首に入力が集中。ネックブリーカーに分類される理由

投げる側の話|2023年の右肩

オスプレイ選手は2023年3月13日、NEW JAPAN CUP 2回戦のマーク・デイビス選手戦で右肩を負傷し、15日の岡山大会を欠場しました。復帰時期は、その時点で「未定」と伝えられています(東スポWEB)。

人ひとりを肩の高さまで担いで回す技を、決め技にしている選手の話です。

🐄(ウッシ小声:ここを知ってからストームブレイカーを観ると、担ぎ上げた瞬間に「肩、大丈夫か」って思うようになりました。余計なお世話なんですけど)

🌀 オスカッターとの違い|2018年5月に「新技」として登場

「オスプレイの技といえばオスカッターでは?」という感覚は、まったく間違っていません。オスカッターは、いまも試合の大事な場面で出る技です(東スポWEB)。

ストームブレイカーのほうは、2018年5月4日の福岡大会が節目です。王座奪回を狙うKUSHIDA選手との一戦を、オスプレイ選手は「新技ストームブレイカー」で決めたと報じられています(デイリースポーツ)。

比較項目オスカッターストームブレイカー
分類空中技(カッター系)変型ネックブリーカー(東スポWEB)
入り方ロープを使って飛び、相手の首を捕らえる正面から組みついて両腕を封じる
決まる条件相手が立っていること相手を担ぎ上げられること
報道で確認できる時期2026年4月の日本復帰戦でも使用(東スポWEB)2018年5月4日に「新技」として報道(デイリースポーツ)

僕の見立てでは、飛ぶ技は、相手が立っていて、しかも読まれていないという2つの条件を必要とします。ヘビー級の相手が増えれば、その条件は満たされにくくなる。

だから2つ目の答えが要る。ストームブレイカーは「相手が読んでいても、担げれば終わる」技です。

📺 【新日本プロレス 技図鑑】オスカッター / ウィル・オスプレイ(新日本プロレス公式YouTube)── ストームブレイカーと入り方を見比べられます

カッター系そのものの構造はダイヤモンドカッターとは?やり方【図解】、小島カッターとは?やり方【図解】にまとめてあります。空中技全般の分類はプロレス空中殺法まとめへ。

🧬 名前の似た技|ストームドライバー’93

もう一つ、名前が似ていて混同されやすい技があります。ストームドライバー’93です。

新日本プロレス公式の「技図鑑」には、ストームブレイカーとは別の技として動画があります。形は公式の動画で見られます。

📺 【新日本プロレス 技図鑑】ストームドライバー’93 / ウィル・オスプレイ(新日本プロレス公式YouTube)

投げ技の基礎から追いたい人はブレーンバスターとは?やり方【図解】、タイガードライバーとは?やり方【図解】、パイルドライバーとは?やり方【図解】が近道です。

🏆 ストームブレイカーとオスプレイ選手のタイトル年表|決め技つき

飾りの技ではありません。実際にタイトルを動かしてきた技です。

時系列で整理します。

日付大会・会場相手決着
2021年3月21日NEW JAPAN CUP 優勝決定戦/ゼビオアリーナ仙台鷹木信悟選手NEW JAPAN CUP初優勝。ストームブレイカーで決着し、IWGP世界ヘビー級王座への挑戦権を獲得(デイリースポーツ)
2021年4月4日両国国技館飯伏幸太選手ストームブレイカーで勝利。第2代IWGP世界ヘビー級王者に(東スポWEB)
2021年5月4日福岡国際センター鷹木信悟選手ストームブレイカーで初防衛(V1)。NJCの再戦を制す(東スポWEB)
2024年5月26日(日本時間27日)AEW「Double or Nothing」/ラスベガスロデリック・ストロング選手ストームブレイカーで勝利し、AEWインターナショナル王座を戴冠(東スポWEB)
2026年6月28日AEW × NJPW: Forbidden Door/カリフォルニア州サンノゼスワーブ・ストリックランド選手オーエン・ハート杯を制覇し、8月のAEW世界王座挑戦権を獲得(東スポWEB)。決まり手は本記事では確認できていません
2026年8月30日(日本時間31日)AEW ALL IN/ロンドン ウェンブリースタジアムケニー・オメガ選手AEW世界王座初戴冠(第20代)。決着はヒドゥンブレードと報じられている(東スポWEB)

2021年4月4日、両国国技館──デビューから9年でIWGP最高峰

いちばん大きな1回はここです。

2021年4月4日、両国国技館のIWGP世界ヘビー級選手権。初代王者・飯伏幸太選手の初防衛戦の相手が、NEW JAPAN CUPを制したユナイテッド・エンパイアのリーダー、オスプレイ選手でした。最後はストームブレイカー。オスプレイ選手が第2代IWGP世界ヘビー級王者となりました。東スポWEBは「2012年のデビューから9年、新日本参戦から5年」での頂点だと伝えています。

試合後、オスプレイ選手はこう宣言しました。

「このベルトが世界ナンバーワンの証しだ」(東スポWEB)

そしてその宣言どおり、翌月5月4日・福岡国際センターの初防衛戦でも、40分を超える死闘の末にストームブレイカーで鷹木信悟選手を沈めています(東スポWEB)。ベルトを獲った技で、ベルトを守った。

フィニッシャーとして完全に信用された瞬間でした。

オカダ・カズチカ選手との関係については【闘魂列伝⑦】オカダ・カズチカ選手、ケニー・オメガ選手についてはケニー・オメガ選手とは?オカダ戦6つ星と現在のAEWにまとめてあります。オスプレイ選手自身の全体像は【黒船列伝⑫】ウィル・オスプレイへ。

2026年8月30日、ウェンブリー──ただし決着はストームブレイカーではない

ここは正確に書きます。

2026年8月30日(日本時間31日)、ロンドン・ウェンブリースタジアムのAEW「ALL IN」。メインのAEW世界王座戦で、オスプレイ選手が王者ケニー・オメガ選手を破り、第20代AEW世界王者となりました。東スポWEBは、オスプレイ選手が片翼の天使を浴びながらも3カウントを許さず、最後はヒドゥンブレードで振り切ったと報じています。

つまり母国での世界王座初戴冠を決めたのは、ストームブレイカーではなくヒドゥンブレードでした。この記事の主役の技ではありません。

なお同じ夜、オカダ・カズチカ選手がカイル・フレッチャー選手・竹下幸之介選手との3WAY戦を制し、AEWインターナショナル王座に返り咲いています(東スポWEB)。日本のリングで育った選手たちが、ロンドンのウェンブリースタジアムで2本のベルトを分け合った夜でした。

AEWと新日本の関係、越境興行の全体像はForbidden Door 2026の見どころに整理しています。オスプレイ選手が率いていた軍団についてはユナイテッド・エンパイア|軍団列伝へ。

🐄(ウッシ小声:ウェンブリーで母国の英雄が世界王者になる、って字面が完全に少年漫画の最終回なんですよね。しかも相手がオメガ選手ときた)

🛡 返し方・受け身の難しさ

「返せるのか」という質問はよくいただくので、公開情報から言えることだけ書きます。

結論から言うと、返すなら「担がれる前」しかありません。

段階相手側にできること
① リバース・フルネルソンに入られる前ここが最大のチャンス。前屈みにならない、組ませない、距離を切る
② クラッチされた直後腕はもう使えない。体重を落として担がせない、下半身で踏ん張る
③ 担ぎ上げられた後足が床から離れている。物理的に主導権がない
④ 片手が離れた後回転が始まっている。ここから自力で軌道を変える手段はほぼない

受け身が難しい理由も、構造から説明がつきます。

  • 腕が先に消えている:プロレスの受け身は「腕でマットを叩いて衝撃を分散する」のが基本です。その腕を①の段階で封じられている
  • 落下点が最後まで決まらない:③まではバックブリーカー系の軌道、④で急にネックブリーカーの軌道に変わる。備える場所が途中で変わる技は、受ける側にとって最悪の部類です
  • 首から入る:背中で受ければ面で分散できますが、首は分散させる面積がない

だからこそ、この技は「受け身を取れる相手」とのあいだでしか成立しないんです。プロレスラーが体を張って成り立たせている技術であって、真似できるものではありません。

技全般の危険度や、体を守るという観点はプロレス技 一覧【完全図解】8ジャンル保存版でも扱っています。

⚠️ 再掲・免責:本記事は観戦理解・技術構造の解説です。人を担ぎ上げて回転させ、首から落とす行為は、一般の方が行えば重大な傷害事故になります。絶対に真似しないでください。

📡 この技を映像で追いかけるなら

ストームブレイカーは、ハイライトの切り抜きだと半分しか伝わらない技だと思っています。担ぎ上げるまでに相手をどう削ったか、腕をどこで潰しておいたか──その積み上げがあるから「担げる」ので、決着シーンだけ観ると「急に持ち上がった」ように見えてしまう。

新日本時代のアーカイブを一気にさかのぼるなら公式配信のNJPW WORLDが最短です。登録と解約の手順はNJPW WORLDの登録・解約方法に、他サービスとの違いはプロレス配信サービス比較とプロレスはどこで観る?にまとめました。

AEWの試合を日本から観る方法についてはForbidden Door 2026の記事で触れています(配信条件は変動するので、最新は各公式でご確認ください)。

❓ ストームブレイカーに関するよくある質問

Q1. ストームブレイカーはどんな技ですか?

A. 正面から相手の両腕を封じて担ぎ上げ、片手のクラッチを解いて相手の身体を横に回して落とす技です。東スポWEBは「変型ネックブリーカー」と書いています。担いでいる途中の形はバックブリーカーに見えますが、分類は首を攻めるネックブリーカーです。

Q2. 誰の技ですか?

A. ウィル・オスプレイ選手の必殺技です。2012年にデビューし、2016年3月から新日本プロレスに参戦しました(東スポWEB)。

Q3. いつから使っている技ですか?

A. デイリースポーツは、2018年5月4日の福岡大会のKUSHIDA選手戦を「新技ストームブレイカーで粉砕した」と報じています。

Q4. 技名の由来は? マーベルのソーの武器ですか?

A. そう言われることはありますが、断定できません。マーベル作品でソーが手にする大斧の名前が「ストームブレイカー」で、それが登場する映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の日本公開は2018年4月27日。この技が「新技」と報じられたのが2018年5月4日と、時期は近いです。ただし本人や団体が由来を明言した一次情報は確認できていませんので、本記事では「そういう見方がある」以上のことは書きません。

Q5. オスカッターとは何が違うんですか?

A. 空中技か、担ぎ技かです。オスカッターはロープを使って飛び、相手の首を捕らえる空中技。ストームブレイカーは正面から組みついて両腕を封じ、担ぎ上げて回して落とす技です。

Q6. ストームドライバー’93との違いは?

A. 別の技です。新日本プロレス公式の「技図鑑」に、ストームブレイカーとは別に動画があります。形の違いは公式の動画で見られます。

Q7. この技でどんなタイトルを獲りましたか?

A. 最大の1回は2021年4月4日・両国国技館です。初代王者・飯伏幸太選手をストームブレイカーで破り、第2代IWGP世界ヘビー級王者に(東スポWEB)。翌5月4日・福岡国際センターの初防衛戦(対 鷹木信悟選手)も同じ技で決めています。

Q8. 2026年8月のAEW世界王座は、ストームブレイカーで決まったんですか?

A. いいえ。東スポWEBは、2026年8月30日(日本時間31日)ロンドン・ウェンブリースタジアムのAEW「ALL IN」で、オスプレイ選手がヒドゥンブレードでケニー・オメガ選手を破り、第20代AEW世界王者になったと報じています。ストームブレイカーでの決着ではありません。

Q9. オスプレイ選手は肩をけがしたことがありますか?

A. あります。2023年3月13日、NEW JAPAN CUP 2回戦のマーク・デイビス選手戦で右肩を負傷し、15日の岡山大会を欠場しました(東スポWEB)。

Q10. どうやったら返せますか?

A. 公開情報から言えるのは、返すなら担がれる前ということだけです。リバース・フルネルソンでクラッチされた時点で両腕が使えなくなり、担ぎ上げられた時点で足が床から離れます。片手のクラッチが解かれたあとは回転が始まっているため、自力で軌道を変える手段はほぼありません。

Q11. 素人が真似してもいいですか?

A. 絶対にやめてください。受け身の第一手段である腕を封じたうえで、人ひとりを肩の高さまで担ぎ、空中で回転させて首から落とす技です。本記事は観戦理解のための構造解説であり、掛け方の手順書ではありません。

⚡ この技が好きなら、次はコレ
▶ 【黒船列伝⑫】ウィル・オスプレイ──この技の使い手の全記録
▶ ダイヤモンドカッター──カッター系の代表格
▶ タイガードライバー──担いで落とす投げ技の名作
▶ シューティングスタープレス──オスプレイ選手が得意にしている空中技の代表格
▶ ツアー・オブ・ジ・アイランド──2019年MSGでオスプレイ選手と王座を懸けて戦った、ジェフ・コブ選手の必殺技
▶ プロレス技図鑑(検索できる技辞典)──技名から一発で引く

🐄 ウッシのひとこと:一点突破の人が、二本目を作った日

ここからは営業部長の私見です。

僕がストームブレイカーという技にどうしても惹かれてしまうのは、「この人、飛ばなくても勝てるようにしたんだな」という一点です。

オスプレイ選手は、空中技で世界に見つかった選手です。派手さと精度で名前を売った。

ところがヘビー級に上がると、飛ぶ技には条件がついてくる。相手が立っていること、読まれていないこと。

条件付きの武器だと、僕は思っています。

そこで彼が用意した二本目が、正面から組みついて相手の腕を殺し、担いで、回して落とすという、まるで正反対の技だった。19キロ増量までして。

これ、営業の現場でずっと見てきた景色とまったく同じなんです。

僕は営業20年目です。そのうち13年は畜産業界の代理店で、飼料や畜産資材をメーカーから仕入れて農家さんに卸す仕事です。

ハンドルネームの「ウッシ」も牛が由来です。

20代の頃の僕には、必殺技が1つしかありませんでした。足で稼ぐことです。

誰よりも回る、誰よりも顔を出す。それで数字が出ていたので、それが自分の武器だと思っていました。

21歳で営業に異動して、最初のメーカー研修でボロクソに否定されました。「お前ら代理店は営業失格だ」と。

報告会で僕が言えたのは「毎日がんばりました」だけ。あのとき突きつけられたのは、足で稼ぐという技は、条件が揃っているときにしか効かないという事実でした。

相手が会ってくれる状況、時間に余裕がある状況。条件が崩れた瞬間、僕には何も残らなかった。

そこから覚えたのが、数字とデータで話す二本目です。地味だし、準備に時間がかかるし、正直いまでも空中技のような気持ちよさはありません。

でも相手がこちらの狙いを読んでいても効く。ストームブレイカーが「読まれていても、担げれば終わる」技なのと、たぶん同じ理屈です。

もうひとつ、この技には身につまされる話がくっついています。2023年3月、オスプレイ選手がNEW JAPAN CUPの試合で右肩を負傷し、欠場していることです(東スポWEB)。

担いで回す技を武器にしている選手が、肩を痛めた。これ、30代後半のサラリーマンにはかなり刺さる話じゃないでしょうか。

若い頃に通用したやり方ほど、体力と時間を燃やして成立していたりする。いつまでも同じ技だけで勝ち続けようとすると、勝つ前に自分が壊れる。

その本人が、2026年8月30日、母国ウェンブリーで世界王者になった夜の決着に選んだのは、担ぎ技ではなくヒドゥンブレードでした。肘を1発、後頭部へ。

技のカタログが分厚い選手が、担ぎ技ではない一撃で、いちばん大きな試合を終わらせた。

技を増やすというのは、勝ち方を増やすことじゃなくて、続け方を増やすことなんだと思います。

そういえば僕がプロレスにハマったのは、深夜0時からのワールドプロレスリングを眠い目をこすって観ていた小学生の頃で、目当ては金本浩二選手とライガーさんとエル・サムライさんでした。翌日学校で「昨日のライガーがさ」と話すために起きていた。

あの頃の僕に「30年後、イギリス人が新日本のベルトを巻いて、ウェンブリースタジアムでアメリカの団体の世界王者になるよ」と言っても、絶対に信じなかったと思います。

プロレスは、こういう予想の外し方をしてくれるから面白い。次の中継でオスプレイ選手が相手を正面から抱え込んだら、片手が離れるかどうかを見てください。

離れたら、そこで終わりです。

マイペースにいきましょう🐄

営業部長のウッシでした。

⚠️ 【重要・免責】もう一度だけ書いておきます。ストームブレイカーは、受け身の技術を持つプロレスラーが、専用のリングと相手との信頼のうえで成立させている技です。一般の方が真似をすると、かける側も受ける側も、首や頸椎に重大な損傷を負うおそれがあります。絶対に真似しないでください。

まとめ:ストームブレイカーは「担いで、回して、首から落とす」変型ネックブリーカー

  • ストームブレイカーは、正面から両腕を封じて担ぎ上げ、片手のクラッチを解いて横に1回転させて落とす技
  • 担いでいる途中はバックブリーカーの形だが、東スポWEBの分類は「変型ネックブリーカー」
  • ウィル・オスプレイ選手の必殺技で、2018年5月4日の福岡大会で「新技」として報じられた
  • 2021年4月4日、両国国技館で飯伏幸太選手をこの技で破り、第2代IWGP世界ヘビー級王者になった
  • 試合で観るときは、担ぎ上げた直後の「片手を離す瞬間」に注目すると、技の正体が見えてくる

🔗 関連記事

📚 参考・出典(19件)

※本記事は2026年9月2日時点の公表情報にもとづきます(出典は2026年10月9日に確認)。技名「ストームブレイカー」の由来について、本人・団体による公式説明は確認できていませんので、本記事では断定していません。技の形の細部は選手・状況により異なります。形は公式の動画で見られます。最新情報は新日本プロレス・AEWの各公式でご確認ください。


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