フェニックス・スプラッシュとは?やり方【図解】・使い手を解説|ハヤブサが完成させた"前方回転"の空中技
※本記事はプロモーションを含みます。
こんにちは、営業部長のウッシです。
「フェニックス・スプラッシュ」――不死鳥(フェニックス)の名を冠した、この華麗な空中技を思い浮かべると、私はいつも一羽の鳥がリングの上に舞う姿が頭に浮かびます。コーナー最上段から前方へ回転しながら、体をひねって相手に落ちていく。
プロレスの空中技のなかでも、屈指の難易度と美しさを併せ持った大技です。
「ムーンサルトと何が違うの?」「なんであんなに複雑な回転ができるの?」――この記事では、フェニックス・スプラッシュのやり方・使い手・ムーンサルトプレスとの違いを、観戦目線で分解していきます。ちなみに私がプロレスにハマった原点は、プレステの「闘魂列伝」でムーンサルトを使う武藤敬司さんに憧れたことでした。
だからこそ、その”前方回転版”とも言えるこの技には、昔からずっと惹かれ続けています。
📌 フェニックス・スプラッシュとは?(結論から)
うつ伏せ・仰向けにダウンした相手に対し、コーナー最上段から前方へ回転しながら飛び込み、落下してくる自分の体を相手に浴びせる高難度の空中技です。
背を向けて後方へ宙返りするムーンサルトプレスに対し、フェニックス・スプラッシュは前方への回転。ここに横方向のひねりが加わり、複雑で美しい弧を描くのが最大の特徴です。
覆面レスラー・ハヤブサさん(初代・江崎英治さん)のオリジナル技。飯伏幸太選手らが使い手として知られ、「ごく一部の天才にしか使いこなせない」と言われる技です。
⚠️ この記事は、観戦を楽しむための「技の構造解説」です。技は絶対に真似しないでください。くわしい注意は本文の中に書いています。
📌 この記事でわかること
- フェニックス・スプラッシュの正体と、技の分類
- やり方・かけ方を流れで分解(あくまで観戦理解用の構造解説)
- 「前方回転」のムーンサルトプレスとの決定的な違い
- ひねり+前方450度――複雑な回転の意味
- ハヤブサさん・飯伏幸太選手ら、使い手たち
- 超高難度ゆえの危険性と、かける側の自爆リスク
- フェニックス・スプラッシュを試合で観る方法
技の名前を覚えたら、次は「初めての観戦まで」を扱った入門書が近道です。『現代プロレス入門』は注目選手の見方から初めての観戦まで1冊で通しています。
🔥 フェニックス・スプラッシュの正体:前方へ回転して落ちる空中技
フェニックス・スプラッシュは、コーナー最上段から前方へ回転しながら飛び込み、落下してくる自分の体を相手の胴体に浴びせる空中技です。英語名は “Phoenix Splash”。
フェニックスは不死鳥のことです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 英語名 | Phoenix Splash |
| 分類 | 空中技(トップロープ・ボディプレス系) |
| ダメージ部位 | 相手の胸部・腹部(自重を浴びせる) |
| 体勢 | コーナー最上段からの前方回転+横ひねり |
| 特徴 | ひねりを加えて前方へ450度回転する高難度フォーム |
関節技のように相手を「極める」技ではなく、高所から落下する自分の体重そのものを武器にするタイプの技です。ここまでは他のトップロープ技と同じ。
フェニックス・スプラッシュを特別にしているのは、その回転の複雑さです。
東スポはこの技を「ムーンサルトの体勢から450度回転する」と書いています。数字だけ見るとピンと来ないかもしれませんが、要するに「体をひねりながら、前方にぐるっと回る」という二方向の回転を、空中の一瞬でやってのける技だということです。
この二方向の回転が重なるからこそ、観ている側は「今、体がどう回ったんだ?」と目を奪われる。それがフェニックス・スプラッシュの正体です。
🔥 フェニックス・スプラッシュのやり方|流れで分解
試合で見るフェニックス・スプラッシュのフォームを、流れで分解します。あくまで観戦理解のための構造解説であり、実演を勧めるものではありません。
Step 1:相手をダウンさせ、コーナー最上段へ登る
まず、相手をリング中央付近に倒します。そのうえでコーナーの最上段(トップロープ)に登る。
構えはムーンサルトと同じく相手に背を向けて(リングの外側を向いて)立つのが基本です。細いロープの上に立ってバランスを取る、この時点ですでに高度な技術が要ります。
Step 2:前方への回転にひねりを加えて離陸する
ここが最大の難所。離陸後に体をひねって前に向き直り、そこから前方へ450度回転します。
ひねりと前方回転を空中で続けて行うため、空間把握が非常に難しい技です。
Step 3:空中でひねりと前方回転が重なる弧を描く
離陸後、縦回転(前方)と横回転(ひねり)が重なった弧を描きます。この二方向の回転が重なるため、観客からは体がどう回っているのか判別できないほど。
この複雑さこそ、不死鳥が羽ばたくように見える源です。
Step 4:落下してくる自重を相手の胸腹部へ浴びせる
最後に、回転を収束させながら、落下してくる自分の体を相手の胸部・腹部に浴びせます。高所からの落下エネルギーと自重が相手の胴体に乗り、大きな衝撃を与える――ここはムーンサルトなど他のトップロープ技と共通の”効きどころ”です。
難しいのは、複雑な回転を経たあとで着地の面と位置を正確に合わせること。ここがズレると、次に説明する自爆につながります。
⚠️ 再掲・免責:この構造解説は観戦理解が目的です。フェニックス・スプラッシュは着地失敗が即・重大事故につながる超高難度技です。実際に試みることは絶対に行わないでください。
🧩 ムーンサルトプレスとの違い|「後ろ」と「前」で対になる兄弟技
フェニックス・スプラッシュを理解するいちばんの近道は、ムーンサルトプレスと並べて比べることです。この二つは、空中殺法の世界で”対”になる関係にあります。
| 技名 | 回転方向 | 構え | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ムーンサルトプレス | 後方へ宙返り | 相手に背を向けて立つ | 「月面宙返り」。武藤敬司さんの代名詞 |
| フェニックス・スプラッシュ | ひねってから前方へ回転 | 相手に背を向けて立つ | 「前方に舞う不死鳥」。ハヤブサさんのオリジナル技 |
いちばん覚えてほしいのは、「後ろに回るのがムーンサルト、前に回るのがフェニックス」というシンプルな対比です。
- ムーンサルトプレスは、相手に背を向けて後方へ宙返り。相手が見えない状態で飛ぶ。
- フェニックス・スプラッシュは、背を向けて跳んだあと、ひねって前を向き、前方へ回転して落ちる。「ごく一部の天才にしか使いこなせない」と言われる技です。
同じ「トップロープから自重を浴びせる」技でも、回転の向きひとつでここまで別物になる。これが分かると、次に空中技を観るとき「今のは前に回った?後ろに回った?」という視点が一つ増えて、観戦が一気に立体的になります。
後方回転のムーンサルトの構造はムーンサルトプレスとは?やり方【図解】を5ステップで解説で詳しく分解しているので、あわせて読むと「前と後ろ」の対比がくっきり見えてきます。
🥋 フェニックス・スプラッシュの使い手|ハヤブサさんから飯伏幸太選手へ
完成させたのは、覆面レスラー・ハヤブサさん
フェニックス・スプラッシュといえば、まず名前が挙がるのがハヤブサさんです。FMWを主戦場に、鳥のマスクをまとって空中を舞ったこのレスラーが、この技を世に出しました。
コトバンク(デジタル大辞泉プラス)は、この技を「覆面レスラー、ハヤブサのオリジナル技」としています。
なお2025年には、2代目のハヤブサ選手がゼロワンのリングに登場し、フェニックス・スプラッシュも出しています(東スポ)。この記事で「ハヤブサさん」と書いているのは、初代の江崎英治さんのことです。
ハヤブサさんというレスラーの生き様――FMWのエースとしての栄光と、2001年の試合中の事故、そしてその後の姿までは、【闘魂列伝⑤】ハヤブサ|不死鳥と呼ばれた空中殺法の革命児で丸ごと解説しています。この技を語るうえで、絶対に外せない一人です。
現代の代表的な使い手・飯伏幸太選手
そして、このフェニックス・スプラッシュの使い手として名前が挙がるのが飯伏幸太選手です。膝蹴り技「カミゴェ」と並ぶ切り札として、大一番でこの技を繰り出し、観客を熱狂させてきました。
飯伏選手のフェニックス・スプラッシュは、打撃・空中・投げのすべてを高水準で操る”天才”の象徴的な一発です。
ほかにも、ハヤブサさんから直伝されたB×Bハルク選手や、上谷沙弥選手が使い手として知られます。いずれも、体を自在に操る身体能力を持ったレスラーばかり。
フェニックス・スプラッシュを試合で決められること自体が、その選手の空中技術の証明になっている、と言っていいと思います。
ただし上谷選手については補足が要ります。上谷選手は2024年4月、フェニックス・スプラッシュの封印を表明しました。肩を脱臼し、靱帯が3本中2本切れていたと明かしています(東スポ)。
代名詞を自ら手放し、現在はスター・クラッシャーを切り札に組み直しています。
この技の代償の重さを、いちばん分かりやすく示した例かもしれません(詳しくは上谷沙弥選手の記事で書きました)。
飯伏幸太選手の全体像――DDTと新日本の”二刀流”、ケニー・オメガ選手とのゴールデン☆ラヴァーズ、G1連覇までは、飯伏幸太とは何者か?“型破りな天才”の全記録で解説しています。
📺 動画で観る(公式)
文章だけで、あの複雑な前方回転を頭に描くのは難しい技です。まずは、ハヤブサさんがどんな空中殺法の選手だったのかを公式アーカイブで。
1997年9月6日・日本武道館、全日本プロレスに参戦したタッグマッチです。
📺 「小橋健太&志賀賢太郎vsハヤブサ&新崎人生」1997年9月6日・日本武道館(日テレプロレス中継アーカイ部【公式】)
飯伏幸太選手の映像は、新日本プロレス公式の煽りVTRがあります。ウィル・オスプレイ選手とのIWGP世界ヘビー級戦の煽りVTRです。
📺 飯伏幸太 vs ウィル・オスプレイ 煽りVTR(新日本プロレスリング株式会社 公式)
⚠️ フェニックス・スプラッシュの危険性|“外せば真っ逆さま”の自爆リスク
フェニックス・スプラッシュが、数ある空中技のなかでも別格に危険とされるのには理由があります。
なぜ最高クラスの難度なのか
前述のとおり、この技は前方回転と横のひねりを空中で同時に処理しなければなりません。後方回転のムーンサルトでも十分に難しいのに、フェニックスはそこに横方向の回転が加わる。
しかも前方回転は、着地の直前まで相手(=落下点)が視界から外れやすい。目で確認できないまま、体に染み込んだ感覚だけで着地位置を合わせる――この難しさが、習得難度を最高クラスに押し上げています。
かける側の「自爆」リスク
そして何より怖いのが、かける側が自分で大ダメージを負う「自爆」のリスクです。
- 相手が動いて着地点がズレると、複雑な回転を経た体が固いマットに叩きつけられる
- 回転量やひねりのタイミングを誤ると、頭部・首・膝から落下する
- 前方回転ゆえに、失敗時は真っ逆さまに近い形で落ちる危険がある
事実、空中技は試合中の事故と切り離せない歴史を持っています。ハヤブサさんは2001年10月22日、後楽園ホールの試合で、セカンドロープからムーンサルトを放とうとした瞬間に足を滑らせて落下し、頸椎を損傷しました(フェニックス・スプラッシュとは別の技です)。
また飯伏幸太選手も、2021年10月のG1 CLIMAX優勝決定戦でフェニックス・スプラッシュを放った際に負傷し、レフェリーストップ負けとなったことが報じられています。世界最高峰のレスラーですら、一瞬のズレで自分の体を危険にさらす――それが、この技の重さです。
⚠️ だからこそ、絶対に真似してはいけません。専門訓練を積んだトップレスラーですら事故と隣り合わせの技です。受け身の取れない相手にかけることも、見よう見まねで試すことも、一回で取り返しのつかない事態を招きます。
どの団体がどのサービスで観られるか(無料枠つき)はプロレス配信サービス比較に、無料視聴の具体的な手順はABEMAでプロレスを無料で観る方法にまとめています。
❓ フェニックス・スプラッシュに関するよくある質問
Q1. フェニックス・スプラッシュのやり方は素人でも真似できますか?
A. 絶対に真似しないでください。本記事は観戦理解のための技術解説です。フェニックス・スプラッシュはコーナー最上段から前方回転+横ひねりで落下する超高難度の空中技で、着地に失敗すれば頸椎・頭部に重大な事故が起こります。世界最高峰のレスラーですら自爆のリスクと隣り合わせで使う技です。
Q2. フェニックス・スプラッシュとムーンサルトプレスの違いは何ですか?
A. どちらも相手に背を向けて構えますが、空中の動きが違います。ムーンサルトプレスはそのまま「後方」へ宙返りする技。フェニックス・スプラッシュは離陸後にひねって前を向き、「前方」へ450度回転する技です。
Q3. フェニックス・スプラッシュは450スプラッシュと同じ技ですか?
A. 近い関係にあります。東スポはフェニックス・スプラッシュを「ムーンサルトの体勢から450度回転する」技と書いています。背を向けた構えから、ひねって前を向いて回る点が特徴です。
Q4. フェニックス・スプラッシュの使い手は誰ですか?
A. 覆面レスラーのハヤブサさん(FMW)のオリジナル技で、飯伏幸太選手が使い手として知られます。ほかにもB×Bハルク選手、上谷沙弥選手が使い手として知られます。なお上谷選手は2024年4月に、この技の封印を表明しています。
Q5. なぜフェニックス・スプラッシュは危険なんですか?
A. 前方回転と横のひねりを空中で同時に処理する必要があり、前方回転ゆえに着地の直前まで落下点が視界から外れやすいためです。相手が動いて着地点がズレると、かけた本人が真っ逆さまに近い形で落ちる自爆のリスクがあります。実際にトップレスラーでも試合中のアクシデントが報じられています。
まとめ:フェニックス・スプラッシュは「ひねって前へ回る」不死鳥の空中技
- コーナー最上段から前方へ回転しながら飛び込み、落ちてくる自分の体を相手の胸・腹に浴びせる空中技
- ムーンサルトプレスは後方へ宙返り。フェニックス・スプラッシュは、ひねって前を向き、前方へ450度回転する
- 覆面レスラー・ハヤブサさん(初代・江崎英治さん)のオリジナル技。飯伏幸太選手らが使い手として知られる
- 着地点がズレると、かける側が真っ逆さまに近い形で落ちる「自爆」のリスクがある
- 試合で観るときは「前に回ったか、後ろに回ったか」に注目すると、空中技がぐっと面白くなる
🔗 あわせて読みたい
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⚠️ 再々掲・免責:本記事はあくまで観戦理解・技術構造の解説目的です。フェニックス・スプラッシュのような超高難度の空中技を一般の方が試みることは、極めて危険な行為であり、絶対に真似しないでください。
🐄 ウッシのひとこと:不死鳥の名は、飾りじゃない
フェニックス・スプラッシュって、名前からしてズルいと思うんですよ。不死鳥(フェニックス)――何度倒れても甦る鳥。
ハヤブサさんという覆面レスラーが、この名を背負って空中を舞い、そして大きな事故を負ってもなおリングに立ち続けようとした姿を知ると、この技の名前が単なるカッコいい飾りじゃないことが分かります。
私はムーンサルトを使う武藤敬司さんに憧れてプロレスにハマった人間です。だから「前方に回る不死鳥」であるこの技には、ずっと兄弟のような親近感を持ってきました。
後ろに回るか、前に回るか――たったそれだけの違いで、こんなにも別物の美しさが生まれる。プロレスの空中技の奥深さって、本当にキリがないんです。
そして忘れちゃいけないのが、その美しさの裏にある覚悟です。トップレスラーですら自爆のリスクを背負って飛ぶ。
だからこそ観客は、あの一瞬に本気で息を呑む。技のフォームと、その裏にある危険を知ると、プロレス観戦は確実に面白くなります。
次に空中技を観るときは、ぜひ「前に回ったか、後ろに回ったか」に注目してみてください。マイペースにいきましょう🐄
営業部長のウッシでした。
📚 出典・参考(12件・2026年10月9日確認)
- コトバンク(デジタル大辞泉プラス):フェニックス・スプラッシュ(技の形・ハヤブサさんのオリジナル技)
- コトバンク(デジタル大辞泉プラス):ムーンサルト・プレス(後方回転の飛び技)
- 東スポWEB:ドリーム王座挑戦のハルクが「フェニックス・スプラッシュ」解禁(ムーンサルトの体勢から450度回転/ハヤブサさんから直伝/ごく一部の天才にしか使いこなせない技)
- 東スポWEB:ハヤブサさんが運命変えた事故直後に発した言葉「オレが命をかけたFMWを見捨てないでください」(2001年10月22日の事故の経緯)
- 東スポWEB:プロレスラーのハヤブサさん死去(頸椎損傷・経歴)
- 東スポWEB:【ゼロワン】4戦全勝の復活ハヤブサ 伝統の祭典「火祭り」参戦の野望(2025年に登場した2代目のハヤブサ選手/初代は江崎英治さん)
- 東スポWEB:【新日本】飯伏幸太が激白「G1優勝決定戦衝撃決着」の裏側と復帰への思い(2021年10月のG1優勝決定戦での負傷)
- 週刊プロレス:飯伏幸太が新日本プロレスを退団(経歴・2019&2020年のG1連覇)
- 東スポWEB:【AEW】飯伏幸太 大腿骨骨折で全治1年(2025年10月からの欠場)
- 東スポWEB:【スターダム】上谷沙弥 突如フェニックススプラッシュの封印を宣言「靱帯が2本切れていました」(2024年4月23日付)
- 日テレプロレス中継アーカイ部【公式】YouTube:【小橋vsハヤブサ実現!】‘97全日本プロレスの鎖国解禁…(本記事に埋め込んだ公式動画。1997年9月6日・日本武道館)
- 新日本プロレス公式YouTube:【煽りVTR】飯伏幸太 vs ウィル・オスプレイ(本記事に埋め込んだ公式動画)
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