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ラスト・オブ・ザ・ドラゴンとは?やり方【図解】|鷹木信悟の必殺技・MADE IN JAPANとの違い
— 必殺技解説 —

ラスト・オブ・ザ・ドラゴンとは?やり方【図解】|鷹木信悟の必殺技・MADE IN JAPANとの違い

USSIBLOG

※本記事はプロモーションを含みます

「土曜の深夜に観てたら、鷹木が相手を肩に担いでグルンと回して落としてた。あれ何ていう技?」 「ラスト・オブ・ザ・ドラゴンって名前は知ってるけど、MADE IN JAPANと見分けがつかない」

こんにちは、営業部長のウッシです。

パラダイスロックスカルエンドと、地上波の「ワールドプロレスリング」をきっかけに検索される技を追いかけてきました。今回は鷹木信悟。G1 CLIMAX 36のAブロックで戦っている、あの筋肉の塊です。

鷹木の技は、正直見分けが難しい。担いで落とす技を何種類も持っていて、しかも全部似た角度から入ります。だから「今の技、名前あるの?」で終わってしまう。この記事ではメインフィニッシャーのラスト・オブ・ザ・ドラゴンを骨格から分解して、MADE IN JAPAN・バーニングドラゴンとの見分け方まで一気に整理します。次の中継で、指を差せるようになるはずです。

結論から:ラスト・オブ・ザ・ドラゴンはこういう技

正体は「変形のデスバレー・ドライバー」──相手の右腕をハーフネルソン、左腕を股下に通して手首を固定し、ファイヤーマンズキャリーで担ぐ。横に落とす通常のデスバレーボムではなく、自分が前方に回転しながら相手を頭部から落とす

落とすだけで終わらない──落下と同時に振り上げた片脚が相手の喉元に落ちる。さらにそのまま両脚で相手の体を挟む「昇龍固め」でホールドし、フォールまで一続きで奪う。

着想元は小橋建太さんのバーニングハンマー──鷹木自身のオリジナル技だが、モデルは四天王プロレスの最終兵器。ドラゴンゲート時代は「ラスト・ファルコンリー」(=最後の鷹狩り)の名で、年に5回も使わない奥の手だった。

MADE IN JAPANとの違いは「担ぐか、その場で回すか」──MADE IN JAPANは肩に担がず、持ち上げつつその場で前方回転させて叩きつける。同じ「昇龍固め」で締めるので混同されやすい。

⚠️ 【重要・免責】本記事はプロレス観戦をより深く楽しむための「技術構造の解説」です。ラスト・オブ・ザ・ドラゴンは相手を担ぎ上げて頭部から落とす極めて危険な投げ技で、専門的な訓練を積んだプロレスラーだけが行えるものです。一般の方が他人に掛けると、頸椎・頭部の重大な損傷につながります。絶対に真似しないでください

★★★★★ 投げ技
ラスト・オブ・ザ・ドラゴン
Last of the Dragon・龍の最終回答
👁 かけ方
相手の右腕をハーフネルソン、左腕を股下から通して手首をがっちり固定したままファイヤーマンズキャリーで担ぎ上げ、通常のデスバレーボムのように横へ落とさず自身が前方に回転しながら相手を頭部から突き落とす。同時に振り上げた片脚が相手の喉元へ落ちる変形のデスバレー・ドライバー。落下後は両脚で相手の体を挟む「昇龍固め」でそのままフォール。
⚔️ STATUS※プロレス30年・ウッシの独断評価
💥 破壊力10
🔒 拘束力9
🎯 決定力10
🎓 習得難度9
⚠️ 危険度10
🎭 魅せ度9
🥋 元祖・名手
鷹木信悟選手のオリジナル技。系譜としてはデスバレー・ドライバー(=デスバレーボムの体勢からみちのくドライバーIIの形で落とす技/高岩竜一が開発)の変形にあたり、着想元は小橋建太さんのバーニングハンマー
📜 ひとくちメモ
ドラゴンゲート時代の技名は「ラスト・ファルコンリー」=最後の鷹狩り。鷹木の"鷹"と、入場曲「LEGEND FALCONRY」に通じる名前だった。新日本参戦とともに"龍"へ改名され、シリーズ通しての決め技になった。

📌 この記事でわかること

  • ラスト・オブ・ザ・ドラゴンの構造──腕の固定・前方回転・喉元への片脚・昇龍固めの4層
  • やり方を5ステップで図解(観戦理解のための構造解説)
  • MADE IN JAPAN・バーニングドラゴンとの見分け方を表で整理
  • 「ラスト・ファルコンリー」から「ラスト・オブ・ザ・ドラゴン」へ改名された経緯
  • パンピングボンバー、熨斗紙、WARスペシャルまで含めた鷹木の武器庫
  • 鷹木信悟という選手の輪郭(アニマル浜口道場→ドラゴンゲート→新日本)
  • G1 CLIMAX 36での鷹木の戦況(2026年7月下旬時点)

🐉 ラスト・オブ・ザ・ドラゴンの正体|「落とす」の中に4つの仕掛けがある

この技を「担いで落とすやつ」で片づけると、面白さの9割を捨てることになります。実際には4つの仕掛けが同時に走っている技です。

やっていること相手にとっての意味
① 腕の固定右腕をハーフネルソン、左腕を股下から通して手首をクラッチ担がれた時点で受け身の手が使えない
② 落とし方横に落とさず自分が前方回転して頭部から落とす落下角度が急になり、逃げる余地が消える
③ 片脚振り上げた片脚が喉元に落ちる落下の衝撃に加えて喉が潰される
④ 固め両脚で体を挟む「昇龍固め」返す動作そのものを封じられたままカウントを聞く

デスバレーボムの原型は、相手をファイヤーマンズキャリー(肩に担ぐ体勢)で担ぎ、自ら横に倒れ込みながら相手が頭部から前転する方向でマットに落とす技です。ここから派生したデスバレー・ドライバーは、担ぎ上げてからみちのくドライバーIIの形で落とすタイプ。高岩竜一が開発した技で、受け身の取れない垂直落下式で使われることが多い。

ラスト・オブ・ザ・ドラゴンは、このデスバレー・ドライバーの変形です。担ぐところまでは同じ。違うのは横に倒れ込む代わりに、自分が前方へ一回転するという点。回転の勢いがそのまま相手の頭部に集まります。

そして忘れてはいけないのが手首の固定。相手の左腕を股下に通して手首を掴んでいるので、担がれた瞬間から相手は腕で身を守ることができません。プロレスの投げ技で「腕をクラッチする」意味は、威力を上げるためだけではなく、受け身の選択肢を消すためでもある。鷹木はそこを丁寧にやっています。

⚠️ 繰り返しますが、これは頭部から落とす技です。構造を知るための解説であり、真似するための説明ではありません。

🔥 ラスト・オブ・ザ・ドラゴンのやり方|5ステップで分解

ラスト・オブ・ザ・ドラゴンの掛け方 模式図(変形デスバレー・ドライバーの構造) 相手の右腕をハーフネルソン、左腕を股下に通して手首を固定しながらファイヤーマンズキャリーで担ぎ、自身が前方回転して相手を頭部から落とし、振り上げた片脚を喉元へ叩きつける構造の抽象図。 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン|担ぐ→回る→落ちる→固める かける側(鷹木) 肩に担いだ状態 ① 右腕をハーフネルソン+  左腕を股下に通して手首を固定  =受け身の手が最初から使えない ② 自分が前方へ一回転(横倒しではない) 頭部から落下 ③ 振り上げた片脚が  喉元へ落ちる ④ 両脚で体を挟む「昇龍固め」でホールド  =落とした流れのまま3カウントへ 痛点:手首の封じ + 急角度の落下 + 喉元への片脚 = 受け身・返しの両方が消える ※模式図(実姿勢を簡略化) 絶対に真似しないでください

Step 1:正面から相手の腕を捕る

出発点は正面。相手の右腕をハーフネルソン(脇の下から腕を差して首の後ろへ回す形)に取ります。この時点で相手の上体は前に落ち、鷹木の肩に乗る準備が整う。

Step 2:左腕を股下に通して手首をクラッチ

ここが第一の急所です。相手の左腕を股の下から通し、その手首を掴んで固定する。担ぎ上げるための握りではなく、相手の両腕を封じるための握り。小橋建太さんのリストクラッチ・バーニングハンマーと同じ発想で、「クラッチ式」の投げが凶悪になる理由がここに詰まっています。

Step 3:ファイヤーマンズキャリーで担ぎ上げる

腕を固定したまま、相手をファイヤーマンズキャリー(消防士が人を担ぐ形)で肩に乗せます。ここまではデスバレーボムと同じ入り口。テレビで観ていると、この瞬間はまだ「デスバレー?」と迷います。

Step 4:前方に回転して頭部から落とす

分岐点です。通常のデスバレーボムなら体重をかけて横に落とすところを、鷹木は自分が前方側へ回転しながら、相手を頭から落とします。しかも同時に振り上げた片脚が相手の喉元へ落ちる。落下の衝撃と、喉への打撃が同じタイミングで来る。

回るか、倒れるか。ここを見分けられれば「今のはラスト・オブ・ザ・ドラゴンだ」と言い切れます

Step 5:昇龍固めでホールドする

そして最後。落とした流れのまま両脚で相手の体を挟む「昇龍固め」でホールドし、そのままフォールを奪ってしまいます。

僕がこの技を評価しているのは、まさにこの「投げ技なのにフォール技まで含まれている」設計です。ふつうの投げ技は、落としたあと改めて相手に覆いかぶさる時間が要る。その一瞬に相手は転がって逃げられる。ラスト・オブ・ザ・ドラゴンは、落下と押さえ込みが一つの動作でつながっているから、その一瞬がない。「落とす」と「勝つ」の間に隙間を作らない技なんです。

📺 動画で観る(公式)

📺 公式「技図鑑」ラスト・オブ・ザ・ドラゴン/鷹木信悟(新日本プロレス公式YouTube)

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🆚 MADE IN JAPANとの違い|「担ぐ」か「その場で回す」か

鷹木の技で最も混同されるのが、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンとMADE IN JAPANです。どちらも腕をクラッチして、どちらも前方回転で落とし、どちらも最後は「昇龍固め」でホールドする。混同されて当然の兄弟技です。

見分けどころは「肩に一度乗せる動作が入るかどうか」(公式技図鑑の2本を見比べると分かりやすい)。

比較項目ラスト・オブ・ザ・ドラゴンMADE IN JAPAN
腕の取り方右腕をハーフネルソン+左腕を股下でクラッチ片腕をハーフネルソン気味に首の後ろで捉え+もう片腕を股下でリストクラッチ
担ぐ体勢ファイヤーマンズキャリーで肩に担ぐ持ち上げつつその場で回す
落とし方自身が前方回転し、頭部から落とすその場で相手の体を前方回転させて叩きつける
追加の一撃振り上げた片脚が喉元へ落ちる落とす際に左足で首元をロック
締め昇龍固め昇龍固め
位置づけメインフィニッシャー大技・決め手前の主砲

つまりラスト・オブ・ザ・ドラゴンは「一度肩に乗せてから、回して落とす」/MADE IN JAPANは「持ち上げつつ、その場で回して落とす」とされています。中継で観るときは、相手の体が鷹木の肩の上でいったん静止するかを見てください。静止したらラスト・オブ・ザ・ドラゴン、そのまま回ったらMADE IN JAPANです。

なお、MADE IN JAPANと同型の技はほかの選手も使っています。YOSHI-HASHIの「カルマ」、マット・サイダルの「ヒアウィーゴー・ドライバー」がそれ。技の形は共有され、名前で個性が立つ。プロレスの技名文化のいいところです。

📺 公式「技図鑑」MADE IN JAPAN/鷹木信悟(新日本プロレス公式YouTube)── 見比べると違いが一発でわかる

🧰 鷹木信悟選手の武器庫|6つの技の役割分担

鷹木の試合は技のつるべ打ちで組み立てられます。役割が分かっていると、試合の”どこまで進んだか”が読めるようになる。

中身役割
パンピングボンバー豪腕ラリアット。若手時代から一日何発も打ち込んで磨いた一撃相手を削る主砲。ここから流れが変わる
MADE IN JAPAN持ち上げつつその場で前方回転させて叩きつける→昇龍固め決め手の一歩前の大技
バーニングドラゴンリストクラッチ式デスバレーボム/変形バーニングハンマーキャリア初期の「ラストファルコンリー」の形を2025年3月のNEW JAPAN CUPで改名・復活させた一撃
熨斗紙(のしがみ)相手を背中に担ぎ、両足首を掴んで後方に倒れ込み顔面から叩きつけるドラゴンゲート時代の同志・岩佐拓から受け継いだ技
WARスペシャル尻餅をついた相手の両腕を背後から抱え込み、首と呼吸を圧迫する天龍源一郎が広めた技。鷹木は尊敬するレスラーに天龍を挙げている
ラスト・オブ・ザ・ドラゴン担ぎ上げ→前方回転→頭部から落とす→昇龍固めメインフィニッシャー。ここで試合が終わる

見てのとおり、鷹木の武器庫は「借りたもの」と「自分で作ったもの」の混成部隊です。着想元は小橋建太さん、譲り受けたのは岩佐拓、敬意を捧げるのは天龍源一郎。そのうえで自分の名前を冠した技を2つ持っている。プロレスの歴史を身体に背負ったまま、自分の技で終わらせる。これが鷹木信悟選手の技構成です。

📺 公式「技図鑑」パンピングボンバー/鷹木信悟(新日本プロレス公式YouTube)

ラリアットという技そのものの構造や、スタン・ハンセンさんからの系譜についてはラリアットのやり方【図解】にまとめてあります。鷹木のパンピングボンバーの重みは、この技の歴史を知ってから観ると別物になります。

🏛️ 「ラスト・ファルコンリー」から「ラスト・オブ・ザ・ドラゴン」へ

この技には改名の歴史があります。

ドラゴンゲート時代、鷹木はこの技を「ラスト・ファルコンリー」の名で使っていました。意味は「最後の鷹狩り」。鷹木の”鷹”であり、入場曲「LEGEND FALCONRY」にも通じる名前です。

そして重要なのは、当時この技は”奥の手”だったということ。ドリームゲート選手権のような大一番でしか出さない技で、鷹木自身が「年に5回も使わないので一応奥の手」と語っていたほどです。

その封印が解かれた象徴的な一戦が、2018年の全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル」開幕戦。ドラゴンゲート所属という立場で参戦した鷹木は、当時の三冠ヘビー級王者・宮原健斗をラスト・ファルコンリー→エビ固めで14分28秒に沈めました。ジュニアの体格で他団体のトップを食う。この勝ち方が、鷹木の評価を一段跳ね上げました。

同年2018年10月8日、鷹木は新日本プロレスに参戦。ここで技名は「ラスト・オブ・ザ・ドラゴン」へと改まり、奥の手からシリーズ通しのメインフィニッシャーへ昇格します。鷹の狩りから、龍の一撃へ。

僕はこの改名がすごく好きです。「年に5回も使わない技」を「毎シリーズ使う技」に変えるというのは、覚悟の宣言なんですよ。奥の手は、隠しているうちは無敵のままでいられる。毎試合出せば、いつか返される日が来る。それでも主砲に据えた。ヘビー級の世界で勝つと決めた男の、技の使い方だと思います。

🧭 鷹木信悟選手とは何者か|浜口道場から龍になるまで

項目内容
リングネーム鷹木 信悟(たかぎ しんご)
生年月日1982年11月21日
出身山梨県中央市(旧・中巨摩郡田富町)
身長・体重178cm・100kg
デビュー2004年10月3日(ドラゴンゲート/博多スターレーン)
トレーナーアニマル浜口、CIMA選手
異名RAMPAGE DRAGON/THE DRAGON/龍王/我道驀進/パンピングホーク
所属新日本プロレス(2018年〜/2026年7月時点)
ユニットUnbound Co.

経歴で外せないのは叩き上げの筋道です。

  • 中学1年でレンタルビデオ店で借りた大仁田厚vs天龍源一郎の電流爆破デスマッチを観て「男の目指す最終地点はここだ」と思う
  • 高校は柔道部の主将。関東大会に出場
  • 卒業後、アニマル浜口レスリング道場に3年通う。並行してトレーナー専門学校で肉体作りの理論を学んだ(父の「プロレスで挫折しても働けるように」という勧め)。同じ時期に道場で内藤哲也らと汗を流している
  • 2004年10月3日、ドラゴンゲート(入門時は闘龍門)でデビュー。デビュー1年後にはドリームゲート王座に挑戦し、団体のトップへ駆け上がる
  • ドラゴンゲートではオープン・ザ・ドリームゲート王座を4回戴冠
  • 2018年10月8日、新日本プロレス参戦。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)に加入
  • 2021年6月7日・大阪城ホール、第3代IWGP世界ヘビー級王座決定戦でオカダ・カズチカを破り初戴冠。同年、プロレス大賞MVPを受賞
  • NEVER無差別級王座は5回戴冠し、同王座の最多通算防衛記録保持者
  • 2025年5月、内藤哲也・BUSHIの退団によりL・I・Jは解散。2026年1月5日、辻陽太・高橋ヒロムと新ユニット「Unbound Co.」を結成

経歴の全体像(ドラゴンゲート14年・35歳での退団・IWGP戴冠・タイトル歴の一覧)は【闘魂列伝㉗】鷹木信悟|“RAMPAGE DRAGON”我道驀進、178cmで龍王になった男の全記録にまとめました。

ジュニアの体格で、ヘビー級の頂点まで行った選手です。178cm・100kg。新日本のヘビー級戦線では小柄な部類に入ります。それでも団体最高峰のベルトを巻いた。だからこそ、彼のフィニッシャーが「腕を封じてから頭から落とす」という徹底した設計になっているのは、必然だと思うんです。体格差を、技の精度で埋めてきた男の技なんです。

余談ですが、40歳を過ぎて浮いた話がなく内藤哲也選手から「(結婚は)絶対無理」と言われていた鷹木は、2026年1月、スターダムのなつぽいとの結婚を自身のYouTubeで公表しました。きっかけの一つが、2025年6月に大阪城ホールで自分を破った後藤洋央紀選手のマイク「諦めなくても、きっといい奥さん見つかるよ」だったというのが、あまりにプロレス的でいい話です。

🏆 G1 CLIMAX 36での鷹木信悟選手(2026年7月下旬時点)

2026年のG1 CLIMAX 36(8月16日閉幕・優勝は大岩陵平選手)に、鷹木はAブロックで出場しました。以下は7月下旬までに確認できた範囲の星取です。

日付・会場相手結果
7月11日・シカゴ(現地)ジェイク・リー● 敗戦(FBS→片エビ固め・10分14秒)
7月18日・北海きたえーる大岩陵平勝利。ヘッドバット→パンピングボンバー→バーニングドラゴンで初白星
7月21日・仙台ボルチン・オレッグ● 敗戦(カミカゼ・19分10秒)
7月25日・大田区辻陽太● 敗戦(ファイヤーブラスター・24分12秒)

7月25日時点で1勝3敗・勝ち点2。数字だけ見れば苦しい位置です。

ただ、この4試合の中身が濃い。7月18日の大岩戦では決め手にラスト・オブ・ザ・ドラゴンではなくバーニングドラゴンを選び、解説席の天山広吉さんに向けて「天山さんの意志を引き継ぐのは、本隊だけじゃないからね!」とマイク。バックステージでは「俺は45で完全体なんだ」——今年44歳になり、あと1年の猶予があると宣言しました。天山広吉さんの引退試合は8月15日・両国国技館で行われ、35年の現役生活に幕が下りました。この言葉の重みは、そこに向けて効いていました。なお7月29日・大和大学 大和アリーナでは後藤洋央紀戦——2025年6月に鷹木を破り、結婚のきっかけのマイクを放ったあの男との一戦も組まれていました。

そして7月25日の辻陽太戦。相手は現IWGPヘビー級王者であり、同じUnbound Co.の同門です。鷹木はMADE IN JAPANまで出し、逆エビ固めを耐え抜きながら24分12秒の激闘を演じ、最後はファイヤーブラスターに沈んだ。辻にとっては悲願の”鷹木超え”でした。負けたけれど、この試合で鷹木の格が下がったとは思いません。

Aブロックの首位争いは前年覇者のKONOSUKE TAKESHITAを中心とした混戦でした。大会は8月16日・両国国技館の優勝決定戦で閉幕し、優勝は大岩陵平選手。7月18日に鷹木がバーニングドラゴンで下したあの大岩選手が、頂点まで駆け上がりました。

各選手の技をまとめて引きたい人は、G1 CLIMAX 36 出場20選手の得意技・フィニッシャー全まとめが早いです。

📺 前方回転の一瞬は、映像でしか見えない

正直に言うと、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンは静止画で説明できない技です。担いだ瞬間の静止、鷹木が回りはじめる一瞬、喉元に脚が落ちる音、そして昇龍固めに入る流れ。この0.5秒の連続が全部なので、図解を読んだあとに映像を観ると腹に落ちます。

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❓ ラスト・オブ・ザ・ドラゴンに関するよくある質問

Q1. ラスト・オブ・ザ・ドラゴンは誰の技ですか?

A. 鷹木信悟選手のオリジナル技で、現在のメインフィニッシャーです。系譜としてはデスバレー・ドライバーの変形にあたり、着想元は小橋建太さんのバーニングハンマーとされています。

Q2. 技の名前の意味は?

A. 直訳すると「龍の最後」。ドラゴンゲート時代は「ラスト・ファルコンリー(=最後の鷹狩り)」という名前で、鷹木の”鷹”にちなんでいました。新日本プロレス参戦を機に「龍」へ改められ、異名のRAMPAGE DRAGON/龍王と一本の線でつながっています。

Q3. MADE IN JAPANとの違いは?

A. 肩に一度乗せる動作が入るかどうかが目安です。ラスト・オブ・ザ・ドラゴンはファイヤーマンズキャリーで肩に担いでから自身が前方回転して落とす技。MADE IN JAPANは持ち上げつつその場で相手の体を前方回転させて叩きつける技です。どちらも最後は「昇龍固め」でホールドするため混同されやすい。

Q4. 「昇龍固め」って何ですか?

A. ラスト・オブ・ザ・ドラゴンやMADE IN JAPANで落とした直後に、両脚で相手の体を挟み込んでホールドするフォールの形です。落下と押さえ込みが一続きになるため、相手が転がって逃げる時間が生まれません。

Q5. デスバレーボムとは何が違うんですか?

A. デスバレーボムは担ぎ上げてから自ら横に倒れ込んで落とす技。ラスト・オブ・ザ・ドラゴンは自分が前方に回転しながら頭部から落とす点、さらに腕の固定と喉元への片脚、昇龍固めが加わる点が違います。

Q6. バーニングドラゴンはまた別の技ですか?

A. 別の技です。リストクラッチ式デスバレーボム(変形バーニングハンマー)で、2025年3月のNEW JAPAN CUPでボルチン・オレッグ戦で解禁されました。2026年7月18日のG1公式戦・大岩陵平戦でも、この技で3カウントを奪っています。

Q7. 素人が真似してもいいですか?

A. 絶対にやめてください。相手の両腕を封じたうえで頭部から落とす技です。受け身が取れない状態を意図的に作る構造なので、訓練を受けていない人が他人に掛ければ頸椎の重大な損傷につながります。本記事は観戦理解のための構造解説です。

Q8. 鷹木信悟選手のいまの所属とユニットは?

A. 新日本プロレス所属(2018年〜)。2018年からロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンに所属していましたが、2025年5月の内藤哲也・BUSHI退団に伴いL・I・Jは解散。2026年1月5日から辻陽太・高橋ヒロムらと「Unbound Co.」で活動しています。

Q9. G1 CLIMAX 36の鷹木の星は?

A. 2026年7月25日時点で1勝3敗・勝ち点2(大岩陵平から白星、ジェイク・リー/ボルチン・オレッグ/辻陽太に敗戦)。星取は日々動くので、最新は新日本プロレス公式でご確認ください。優勝決定戦は8月16日・両国国技館です。

🐉 鷹木の試合をもっと深く観るなら
ラリアット──パンピングボンバーの母体。この技の歴史を知ると重みが変わる
デスバレーボム──ラスト・オブ・ザ・ドラゴンの入り口になる担ぎ上げ
ファイヤーブラスター──7月25日、鷹木を沈めた辻陽太の一撃
G1出場20選手の技まとめ──「今の技、何?」を1ページで解決

⚠️ 再掲・免責:本記事は観戦理解・技術構造の解説を目的としています。人を担ぎ上げて頭部から落とす行為は極めて危険です。一般の方が他人に対して行うことは絶対に避けてください。

🐄 ウッシのひとこと:奥の手を、毎日出せる技に変えるということ

僕が初めてプロレスを生で観たのは、ドラゴンゲートでした。今の妻と一緒に行った試合です。会場の空気の作り方が、それまでテレビで観てきたプロレスとまったく違って、正直びっくりしたのを覚えています。ちなみにその日、CIMAさんとエレベーターで偶然一緒になったのに、声をかけられずに終わりました。かけられたとしても「応援してます」しか言えなかったと思いますが。

だからドラゴンゲートから出てきた選手が新日本で頂点まで行ったという事実には、勝手な感慨があります。鷹木信悟選手のトレーナー欄には、アニマル浜口とCIMA選手の名前が並んでいます。あのリングの系譜が、いまIWGPを争う場所にちゃんと届いている。

そのうえで、この技の話でいちばん胸に来るのは「奥の手をやめた」ところです。

ドラゴンゲート時代、ラスト・ファルコンリーは年に5回も使わない切り札でした。それを新日本に上がってから、名前を変えてシリーズ通しの主砲にした。隠し球を、日常の武器に降格させたわけです。

営業20年目やってきて、これはめちゃくちゃ怖い決断だとわかります。取っておいた手は、取っておく限り無敵なんですよ。「あの一枚があるから大丈夫」と思っていられる。でもそれは、使わないから返されないだけ。僕にも「ここぞで出す提案」みたいなものがずっとありました。持っているうちは自信になる。実際に毎回出したら、当然通らない日が来る。だから出さない。それは戦力じゃなくて、お守りです。

21歳で営業に上がって、初めてのメーカー研修で「お前ら代理店は営業失格だ」とボロクソに否定されたとき、僕の手にはお守りしかありませんでした。報告会で言えたのは「毎日がんばりました」だけ。データも数字も、毎日削って積み上げていなかったから、出せる球がなかった。

鷹木がやったのは逆です。切り札を毎試合の土俵に引きずり出して、返される痛みごと引き受けた。パンピングボンバーも、若手時代から一日何発も打ち続けて説得力を積み上げた技だと本人が語っています。奥の手を主砲に育てるのは、隠すより百倍しんどい。でもそれをやった男が、178cmの体でIWGPを巻いた。

いま鷹木は1勝3敗で、G1では苦しい位置にいます。それでも「45で完全体」と言っている。43歳が「あと1年で完全体になる」と言う——普通の43歳が言う言葉じゃないと思うんですが、この人が言うと、なぜか本当っぽい

次の中継で鷹木が相手を肩に担いだら、そこで一瞬止まるかどうかを見てください。止まったら、龍が回ります。マイペースにいきましょう🐄

営業部長のウッシでした。

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📚 出典・参考(21件)

※本記事の技術構造の記述は、上記の一般公開情報および筆者の観戦経験にもとづく解説です。掛け方の細部は選手・流派により異なります。G1 CLIMAX 36は2026年8月16日に閉幕しました(優勝は大岩陵平選手)。最新情報は新日本プロレス公式でご確認ください。


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