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スカルエンドとは?やり方【図解】|SANADAの絞め技、旧名「THiS iS iT」から現在まで
— 必殺技解説 —

スカルエンドとは?やり方【図解】|SANADAの絞め技、旧名「THiS iS iT」から現在まで

USSIBLOG

※本記事はプロモーションを含みます

「テレビでSANADA選手が相手の顔をグイッと抱えて、脚で胴を挟んでた。あれ何の技?」 「スカルエンドって聞いたけど、ドラゴンスリーパーとは違うの?」

こんにちは、営業部長のウッシです。

先日書いたパラダイスロックの記事が、G1中継をきっかけに一気に読まれました。あの結び目みたいな拘束技でSANADA選手を知った人が、次に必ずぶつかるのが「じゃあSANADA選手が本気で勝ちにいくときの技は何なのか」という疑問です。

その答えの一つがスカルエンド(Skull End)。パラダイスロックが「痛くないのに一番ざわつく技」なら、スカルエンドは正反対に位置する、静かで容赦のない絞め技です。この記事では、その構造を図解で分解し、名前の由来、多彩な入り方、そして「なぜ今のSANADA選手はこの技で試合を終わらせないのか」まで踏み込みます。

結論から:スカルエンドはこういう技

① 正体は「胴締め式ドラゴンスリーパー」──相手の頬骨付近をフェイスロックのように絞め上げながら、両脚で相手の胴を挟み込み、背中を深く反らせる複合の絞め技。首・顔面・脊椎に同時に効かせる。

② 使い手はSANADA選手──全日本プロレス時代はTHiS iS iTの名で使い、2016年の新日本参戦を機にSkull Endへ改称したと伝わります。以後、彼の代名詞になった。

③ 最大の特徴は「入り方」の多彩さ──不知火式・デスティーノ式・ジャイアントスイング式・ムーンサルト式・オコーナーブリッジ式・TKO式。同じ完成形に、まったく違う道から入ってくる。

④ ただし現在の"決め技"はデッドフォール──2023年のNEW JAPAN CUPから、変型DDT「デッドフォール」をフィニッシュに据えた。スカルエンドは決め技から試合を組み立てる主砲へと役割を変えている。

⚠️ この記事は、観戦を楽しむための「技の構造解説」です。技は絶対に真似しないでください。くわしい注意は本文の中に書いています。

★★★★ 締め技
スカルエンド
Skull End・冷血の絞め
👁 かけ方
相手の頭部(頬骨あたり)をフェイスロックのように抱え込んで絞め上げながら、両脚で相手の胴を挟み込み、そのまま後方へ引き倒して背中を深く反らせる胴締め式ドラゴンスリーパー。首・顔面・体幹を同時に殺すため、抵抗の余地が乏しい。
⚔️ STATUS※プロレス30年・ウッシの独断評価
💥 破壊力7
🔒 拘束力10
🎯 決定力8
🎓 習得難度8
⚠️ 危険度8
🎭 魅せ度9
🥋 元祖・名手
母体は藤波辰爾選手が考案したドラゴンスリーパー(飛龍裸絞め)。SANADA選手の技は、旧名THiS iS iTからSkull Endへ改称したと伝わり、東スポの記事では「変型飛龍裸絞め」と書かれる。
📜 ひとくちメモ
SANADA選手の異名はCold Skull、入場時のマスクは髑髏(どくろ)がモチーフ。技名の"Skull"と重なる。

📌 この記事でわかること

  • スカルエンドの構造──「フェイスロック+胴締め+反らし」の三重責め
  • やり方を4ステップで図解(観戦理解のための構造解説)
  • ドラゴンスリーパーとの違いを表で一発整理
  • 旧名「THiS iS iT」から改称された経緯と、“Skull”という名前の意味
  • 不知火式・デスティーノ式など、6種類の入り方カタログ
  • なぜ現在のフィニッシャーがデッドフォールに変わったのか
  • SANADA選手の全体像と、G1 CLIMAX 36での立ち位置(7月下旬時点)
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💀 スカルエンドの正体──首を絞めるだけの技ではない

まず押さえておきたいのは、スカルエンドは「首を絞める技」ではなく「首・顔面・体幹をまとめて殺す技」だということです。

要素どこに効くか役割
頬骨付近の抱え込み顔面・顎・首絞めの起点
両脚での胴締め肋骨・腹部・呼吸相手の体幹を固定し、逃げるための踏ん張りを消す
後方への反らし脊椎・背筋背中を弓なりに反らせ、呼吸と力の伝達を断つ

母体となるドラゴンスリーパー(飛龍裸絞め)は、藤波辰爾選手が考案した技です。相手の首を、チョークとは逆方向から回した腕で絞め上げます。

スカルエンドはその派生形で、東スポの記事では「変型飛龍裸絞め」と書かれます。上半身の絞めに加えて、両脚で相手の胴を挟み込むのが決定的な違いです。

「首を絞められているだけ」なら、人は本能的に相手の腕を引き剥がそうとします。でもスカルエンドは、その引き剥がすための踏ん張り所(=下半身と体幹)を先に奪っている。だから決まった瞬間から、相手にできることが極端に少なくなる。ここが怖さの本質です。

🔥 スカルエンドのやり方|4ステップで分解

スカルエンドの掛け方 模式図(胴締め式ドラゴンスリーパーの構造) 相手の背後から頬骨付近を抱え込んで絞めながら、両脚で相手の胴を挟み込み、後方へ引き倒して背中を深く反らせる構造の抽象図。 スカルエンド|三重に殺す構造 相手(背中を反らされ、踏ん張りが消える) かける側(背後から抱え、 両脚で胴を挟む) ① 頬骨あたりを抱え込んで絞める  (顔ごと抱え込む) ② 両脚で胴をロック(呼吸と踏ん張りを奪う) ③ 後方へ引き、背中を深く反らせる ⚡ 痛点:顔面・首の絞め + 胴の圧迫 + 脊椎の反らし=逃げ道が三方向とも塞がれる ※模式図(実姿勢を簡略化) 絶対に真似しないでください

⚠️ 掛け方の細部は選手によって異なりますし、真似されては困る技です。ここでは「テレビで観ていて何が起きているか」が分かるレベルの構造解説にとどめます。

Step 1:相手の背後を取る

出発点は背後の位置取りです。正面から掛かる技ではなく、まず相手の視界から消えることが第一歩になります。

Step 2:頬骨あたりを抱え込む

腕で相手の頭部、とくに頬骨のあたりを抱え込んで引きつけます。喉を絞める形ではなく、顔面ごと持っていく形。この時点で相手の頭は自由を失い、視線も動かせません。

Step 3:両脚で胴を挟む

ここがスカルエンド最大の特徴です。上半身を絞めたまま、両脚で相手の胴(胸腹部)を挟み込む。ボディシザースの形です。これで相手は、

  • 呼吸が浅くなる
  • 腰から下で踏ん張れなくなる
  • 体を横に逃がすこともできなくなる

という三重苦に陥ります。「首を外そう」と思っても、その力を出す土台がない状態です。

Step 4:後方へ倒し、背中を反らせる

最後に、絞めと胴締めを維持したまま自分が後方に倒れ込み、相手の背中を弓なりに深く反らせる。ここで完成です。反らされた背中は肺を広げにくく、絞めの効きが一気に増す。テレビ画面で相手が「エビ反りのまま固まっている」ように見えるのは、この体勢です。

この技の後に何が起きるか

観戦のコツとして覚えておくと得なのが、スカルエンドは”次”につながる技だということ。SANADA選手には、スカルエンドから飛び技のラウンディングボディプレスへつなぐ流れがあります(飛び技の基本はムーンサルトプレスの記事も参考に)。新日本の公式チャンネルにも「Skull End&ラウンディングボディプレス」をセットで見せる動画があります。

つまりスカルエンドが決まったら、「ここで終わるか、離して飛ぶか」の分岐を見ているということ。ここを知って観ると、同じ場面の緊張感がまるで変わります。

📺 動画で観る(公式)

📺 公式「技図鑑」Skull End/SANADA選手(新日本プロレス公式YouTube)

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🆚 ドラゴンスリーパーとの違い|同じ家系の、別の技

「スカルエンドって、結局ドラゴンスリーパーでしょ?」という声はよく見かけます。答えは「同じ家系だが、別の技」です。

比較項目ドラゴンスリーパー(原型)スカルエンド(胴締め式)
上半身のロック首を、チョークとは逆方向から回した腕で絞め上げる頬骨付近を抱え込んで絞める
下半身の使い方基本は使わない(膝立ち・座位で保持)両脚で相手の胴を挟み込む
相手の姿勢座り込んだ相手の上体を反らせる背中をより深く反らせる
封じるもの首首・顔面+体幹+下半身の踏ん張り
考案・使い手藤波辰爾選手(考案)SANADA選手

要点はシンプルです。ドラゴンスリーパーが「首を絞めて反らせる」技なら、スカルエンドは「体幹ごと封じて逃げ道を消す」技。封じる範囲が広いぶん、掛けた側の体力消耗も大きく、体勢を作るまでの巧さが要求されます。

🏛️ 名前の由来|「THiS iS iT」から「Skull End」へ

スカルエンドには、改名の歴史があります。

全日本プロレス時代の技名は「THiS iS iT」だったと伝わります。そして2016年の新日本プロレス参戦を機に、「Skull End」へ改称したと伝わります。

SANADA選手の異名はCold Skull。入場時のマスクも髑髏がモチーフです。髑髏の男が、髑髏の終わり(Skull End)で試合を締める。技名・異名・マスクが一本の線でつながっています。

🎪 入り方カタログ|同じ完成形に、6つの道から入る

スカルエンドの真骨頂は、「入り方」のバリエーションです。入り方は多種多様で、それぞれに名前が付いていると伝わります。

  • 不知火式
  • デスティーノ式
  • ジャイアントスイング式
  • ムーンサルト式
  • オコーナーブリッジ式
  • TKO式

この一覧、よく見ると他選手の代名詞技の名前が並んでいます。丸藤正道選手の不知火、内藤哲也選手のデスティーノ。技を”引用”して自分の結論に持っていくという発想で、これは相当に頭のいい戦い方だと思います。

そしてもう一つの読み方。入り口を増やせば、同じ技の説得力は落ちないということです。決め技は使い続けるほど「またそれか」と読まれます。でも入り方が6通りあれば、相手も観客も最後まで読み切れない。技のマンネリ化に対する、極めて実務的な回答です。

🌀 なぜ今のSANADA選手は、スカルエンドで試合を終わらせないのか

ここが本記事でいちばん書きたかったところです。

SANADA選手には有名な発言があります。2018年7月、「頭から落とすだけがプロレスじゃねえんだよ」という言葉を残し、注目を集めました(Number 981号)。頭から落とす技に頼らない——これが長らくSANADA選手の美学でした。絞め技と飛び技で勝つスタイルは、その言葉とぴったり噛み合っていた。

ところが、2023年のNEW JAPAN CUPから、彼は新技の変型DDT「デッドフォール」をフィニッシュホールドに据えます。「頭から落とす」方向へ、自ら踏み込んだわけです。

そしてこのNEW JAPAN CUPでSANADA選手は優勝。続く2023年4月8日、両国国技館でオカダ・カズチカ選手を下し、IWGP世界ヘビー級王座を戴冠(第7代王者)しました。スタイルを変えた年に、団体最高峰のベルトに手が届いた。

つまり現在の役割分担はこうです。

技現在の役割
デッドフォールフィニッシュホールド。試合を終わらせる一撃
スカルエンド相手を追い込み、試合を組み立てる主砲。決まればそのまま勝ちもある
ラウンディングボディプレススカルエンドを離してからの連携で使う大技
パラダイスロック場を支配する魅せ技
シャイニング・ウィザード2023年4月の王座戦でも使った技

スカルエンドが「格下げ」されたわけではありません。決め技という一点の役割から、試合全体を作る役割へと配置換えされたのです。実際、2023年4月の前哨戦では、この技でギブアップを奪っています。

📺 公式「技図鑑」デッドフォール/SANADA選手(新日本プロレス公式YouTube)── 現在のフィニッシュホールド

🧭 SANADA選手とは何者か|経歴と、いまの立ち位置

スカルエンドを理解するには、この技を育てた選手の輪郭を知っておくと早いです。

項目内容
異名Cold Skull
入門『武藤塾』のオーディションから全日本プロレスへ、と伝わります
所属新日本プロレス(2026年7月時点)

その後の道のりは、驚くほど動きが多い。

  • 2013〜2015年:WRESTLE-1へ移り、米TNAではXディヴィジョン王座を獲った、と伝わります
  • 2016年4月:新日本プロレス参戦、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)に加入
  • 2017・2018年:EVILとのタッグでWORLD TAG LEAGUEを2連覇
  • 2023年3月:L・I・Jを離れJust 5 Guysへ。NEW JAPAN CUP優勝
  • 2023年4月:両国国技館でオカダ選手を破りIWGP世界ヘビー級王座を戴冠(第7代)
  • 2024年11月:タイチ選手を裏切りBULLET CLUB WAR DOGSへ
  • 2025年4月5日:両国国技館でWAR DOGSを裏切りHOUSE OF TORTUREへ加入。約2年で3度目のユニット移籍

ユニットを渡り歩く歩みは、ご覧のとおりです。ちなみに2026年1月5日の大田区大会を最後に無期限欠場に入りましたが、2026年5月4日の福岡国際センター大会で、NJPW WORLD認定TV選手権試合の直後に4か月ぶりに姿を現し、王者KONOSUKE TAKESHITA選手を襲撃。東スポによると、1月に手術を受け、試合には6月に復帰しています。

🏆 G1 CLIMAX 36でのSANADA選手(2026年7月下旬時点)

2026年のG1 CLIMAX 36(8月16日閉幕・優勝は大岩陵平選手)に、SANADA選手はAブロックで出場しました。以下は7月下旬までに確認できた範囲の星取です。

  • 7月21日・仙台大会:IWGPヘビー級王者(当時)の辻陽太選手から初勝利。一瞬のスキを突いた急所攻撃を挟み、この日2発目のデッドフォールで王者に勝った
  • 7月25日・大田区大会:ジェイク・リー選手にリングアウト勝ち。ジェイク選手のベルトで足首を縛り、パラダイスロックに固めてリングへ戻り、20カウントを聞いた。開幕2連敗からの2連勝で、星取りを五分に戻した

見てのとおり、いまのSANADA選手の勝ち方はHOUSE OF TORTURE流です。かつて「頭から落とすだけがプロレスじゃねえんだよ」と語った選手が、いまは急所攻撃とベルトを使って星を拾っている。その振れ幅こそが、2026年のSANADA選手という物語だと思います。

大会は8月16日・両国国技館で閉幕し、優勝は大岩陵平選手でした。

📺 スカルエンドの絞めを、映像で確かめるには

スカルエンドは、静止画では絶対に伝わらない技です。反らされた背中の角度、絞められた相手の手がロープを探す動き、そして「離して飛ぶか、絞め切るか」の分岐。この呼吸は映像でしか味わえません。

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❓ スカルエンドに関するよくある質問

Q1. スカルエンドは誰の技ですか?

A. SANADA選手の代名詞技です。ただし完全なオリジナルではなく、藤波辰爾選手が考案したドラゴンスリーパー(飛龍裸絞め)の派生で、東スポの記事では「変型飛龍裸絞め」と書かれます。

Q2. スカルエンドとドラゴンスリーパーの違いは?

A. 最大の違いは両脚で相手の胴を挟み込むかどうかです。原型のドラゴンスリーパーは首を絞め上げる技ですが、スカルエンドはそこに胴締めが加わり、相手の体幹と踏ん張りまで奪います。詳しくはドラゴンスリーパーの記事と読み比べると分かりやすいです。

Q3. なぜ「スカルエンド」という名前なんですか?

A. SANADA選手の異名がCold Skullで、入場時のオーバーマスクも髑髏がモチーフ。そのキャラクター像に合わせた技名です。もともとは全日本プロレス時代に「THiS iS iT」という名前で使っており、2016年の新日本参戦を機に「Skull End」へ改称されたと伝わります。

Q4. 今のSANADA選手のフィニッシャーはスカルエンドですか?

A. 現在の主なフィニッシュホールドはデッドフォール(変型DDT)です。2023年のNEW JAPAN CUPから使い始めました。スカルエンドは決め技から試合を組み立てる主砲へ役割が移っていますが、いまも重要な武器です。

Q5. スカルエンドとパラダイスロックはどう違うんですか?

A. 目的が正反対です。パラダイスロックは痛みで参らせる技ではなく、相手を結び目状に固定して”放置”し、場を支配する魅せ技。一方スカルエンドは本気で絞め落としにいく技です。同じ選手が、笑いを取る技と息を止める技の両方を持っている。この落差がSANADA選手の面白さです。

Q6. スカルエンドの入り方に種類があるのは本当?

A. 本当です。不知火式・デスティーノ式・ジャイアントスイング式・ムーンサルト式・オコーナーブリッジ式・TKO式など、複数の入り方に名前が付いていると伝わります。同じ完成形に、まったく違う道から入るのがこの技の醍醐味です。

Q7. 素人がスカルエンドを真似してもいいですか?

A. 絶対にやめてください。本記事は観戦理解のための構造解説です。首・顔面・脊椎に同時に負荷をかける技で、訓練を受けていない人が他人に掛けると重大な事故につながります。

Q8. SANADA選手はまだ新日本プロレスにいますか?

A. はい。2026年1月から無期限欠場していましたが、2026年5月4日の福岡国際センター大会で4か月ぶりに姿を現し、2026年夏はHOUSE OF TORTUREのメンバーとしてG1 CLIMAX 36に出場しました(2026年7月時点)。

🥋 SANADA選手の技をもっと知るなら
▶ パラダイスロック──同じSANADA選手の、痛くないのに一番ざわつく拘束技
▶ ドラゴンスリーパー──スカルエンドの母体になった、藤波辰爾選手が考案した技
▶ シャイニング・ウィザード──2023年4月の王座戦でも使った技
▶ ムーンサルトプレス──ラウンディングボディプレスの源流をたどる

⚠️ 再掲・免責:本記事は観戦理解・技術構造の解説を目的としたものです。首や脊椎に負荷をかける行為は極めて危険であり、一般の方が他人に対して行うことは絶対に避けてください。

🐄 ウッシのひとこと:型を捨てられる人が、次の型を作る

僕がプロレスにハマった原点は、プレイステーションの「闘魂列伝1」です。ムーンサルトプレスが使える武藤敬司さんに憧れて、そこから30年抜け出せなくなりました。

だから正直に言うと、SANADA選手という選手には勝手な思い入れがあります。『武藤塾』のオーディションから全日本に入門したと伝わる選手。ラウンディングボディプレスで飛び、2023年の王座戦ではシャイニング・ウィザードも使った。僕が8歳でコントローラー越しに憧れた技の系譜が、いまのリングでちゃんと生きている。これだけで観る理由になります。

そのSANADA選手が、いちばん見応えがあるのは「頭から落とすだけがプロレスじゃねえんだよ」と言い切った男が、自分でその言葉を乗り越えていったところだと思うんです。絞め技と飛び技で戦ってきた選手が、2023年に自ら頭から落とす技をフィニッシュに据えた。そしてその年、団体最高峰のベルトを巻いた。

これ、営業20年目の身にはグサッとくる話でして。自分のやり方が固まってくると、その型がそのままプライドになるんですよね。「俺はゴリ押しはしない」「俺は数字で押す営業はしない」——聞こえはいいけど、その美学が結果に届いていないなら、それは信念じゃなくて言い訳です。僕が21歳で営業に異動して最初のメーカー研修で「お前ら代理店は営業失格だ」とボロクソに否定されたときも、まさにそうでした。自分の型を守っている限り、鼻は折れないまま何も変わらなかった。

型を捨てられる人だけが、次の型を作れる。SANADA選手は美学を捨てたわけじゃありません。スカルエンドもパラダイスロックも、いまもちゃんと持っている。ただ、「これで終わらせる技」の座を明け渡す勇気があった。武器を増やすとは、そういうことなんだと思います。

……とはいえ、相手の足首をベルトで縛ってリングアウト勝ちを拾ってくる今のSANADA選手には、さすがに笑いました。あの美学はどこへ行った。でもそれも含めて面白いのがプロレスです。

次にテレビでSANADA選手が相手の背後を取ったら、ぜひ脚に注目してください。胴に脚が絡んだ瞬間が、スカルエンドの完成です。マイペースにいきましょう🐄

営業部長のウッシでした。

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📚 出典・参考(16件)

※本記事の技術構造の記述は、上記の一般公開情報および筆者の観戦経験にもとづく解説です。掛け方の細部は選手・流派により異なります。G1 CLIMAX 36は2026年8月16日に閉幕しました(優勝は大岩陵平選手)。最新情報は新日本プロレス公式でご確認ください。


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