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ジーンブラスターとは?辻陽太の必殺技を図解
— 必殺技解説 —

ジーンブラスターとは?辻陽太の必殺技を図解

USSIBLOG

※本記事はプロモーションを含みます

🏆 9.27神戸の結果
IWGPヘビー級選手権は、王者・辻陽太選手が後藤洋央紀選手をファイヤーブラスターで破り初防衛。(東スポ)。
🏆 10.12両国の結果:辻選手はG1覇者・大岩陵平選手を35分10秒、ファイヤーブラスターで下し、2度目の防衛に成功しました(新日本プロレス公式)。→全9試合の結果

「辻選手が低く沈んだあと、何が起きてるのか毎回わからない」 「ジーンブラスターとファイヤーブラスター、どっちがどっち?」

こんにちは、営業部長のウッシです。この2つ、実は試合を観ながら見分けるのが相当むずかしい技です。

理由は単純で、入口が完全に同じだから。

📌 ジーンブラスターとは?(結論から先に)
新日本プロレスの辻陽太選手が2023年の凱旋帰国から使い続けている、スピアー系の突進技です。ふつうのスピアーが立った姿勢から突っ込むのに対し、ジーン・ブラスターは片手をマットに付けた「3点スタート」から低い軌道で相手に飛びかかり、落差をつけてマットへ叩きつけるのが特徴。この低さの土台は、日本体育大学アメリカンフットボール部出身という経歴です。日刊スポーツは凱旋試合のタックルを「アメフト仕込み」と書き、Number Webは「必殺のジーンブラスター(スピアー)」と書いています。

⚠️ この記事は、観戦を楽しむための「技の構造解説」です。技は絶対に真似しないでください。くわしい注意は本文の中に書いています。

⏱ 30秒で片づく|ジーンブラスターの疑問8つに即答

長く読む前に、検索してきた人が知りたいところだけ先に潰します。

疑問答え
何の技?スピアー系の突進技。3点スタートから低く飛び込み、落差をつけて叩きつける
誰の技?辻陽太選手(新日本プロレス/Unbound Co.)。1993年9月8日生まれ・神奈川県横浜市出身・182cm/103kg
いつから?2023年6月4日の凱旋試合(対SANADA選手)以降のフィニッシャー
なぜあんなに低い?日本体育大学アメフト部の出身。アメフトの3点スタートを思わせる低い入り
名前の由来は?本人・団体による由来の説明は、今回確認できた報道には見当たりません
どれくらい決まる?2024年のNEW JAPAN CUP決勝、2026年8月9日のG1公式戦など、大一番の決着に使われている
ファイヤーブラスターとの違いは?入りは同じ。ぶつかった瞬間に体を捻って相手を回転させるのがファイヤーブラスター
次に観られるのは?9月27日・神戸で後藤洋央紀選手を破り初防衛。次は10月12日・両国でG1覇者・大岩陵平選手とのV2戦
★★★★★ 突進技(スピアー系)
ジーン・ブラスター
アメフトが撃つ、いちばん低い一撃
👁 かけ方
距離を取り、片膝を落として片手をマットに付けた「3点スタート」で構える。合図とともに頭の高さを上げないまま一直線に加速し、相手の胴めがけて低い軌道で飛び込む。通常のスピアーが立位から突っ込むのに対し、この技は入りが低いぶん落差をつけてマットへ叩きつける形になる。報道には「ショートレンジ」「正調」という呼び分けも出てくる。
⚔️ STATUS※プロレス30年・ウッシの独断評価
💥 破壊力 9
🔒 拘束力 1
🎯 決定力 10
🎓 習得難度 7
⚠️ 危険度 8
🎭 魅せ度 9
🥋 元祖・使い手
辻陽太選手(新日本プロレス)の固有技。2023年6月4日の凱旋試合で世に出て、以降フィニッシャーとして定着した。日刊スポーツは当時の凱旋試合を「インパクト抜群のスピアー」と報じている。新日本プロレス公式チャンネルの「技図鑑」シリーズでもジーンブラスター/辻陽太として1本立てで紹介されている。
📜 ひとくちメモ
決定力を10にしたのは、大一番の決着に使われているから。2024年のNEW JAPAN CUP決勝では、後藤洋央紀選手を「必殺のジーンブラスター」で沈めて初優勝した(Number Web)。技のバリエーションが多い選手なのに、決着はこの系統に集まるタイプだ。

📌 この記事でわかること

  • ジーンブラスターの構造と、他のスピアーと決定的に違う「低さ」の正体
  • 名前の「ジーン」がどこから来ているのか──確認できたことと、できなかったこと
  • 大一番で決まった例(2024年NJC決勝ほか)
  • ファイヤーブラスターとの違いと、試合中の使い分け(ショートレンジ/正調/その場式)
  • 報道で確認できる攻略法──ヘッドロックと迎撃
  • 9月27日・神戸の結果と、10月12日・両国

🏈 ジーンブラスターの正体|アメフトの3点スタートから撃つスピアー

リングのキャンバスに片手を付き、アメフトの3点スタートのように前傾するグローブの拳——低い軌道で飛び出すジーンブラスターの構えのイメージ

まず構造から。ジーン・ブラスターはスピアーの一種です。

スピアーは相手の胴体に肩から突っ込んでなぎ倒す突進技で、プロレスの中では比較的シンプルな部類に入ります。

では辻選手のそれは何が違うのか。入りの姿勢です。

項目内容
分類突進技(スピアー系)
使い手辻陽太選手(新日本プロレス/Unbound Co.)
定着2023年6月4日の凱旋試合以降のフィニッシャー
構え片手をマットに付けた3点スタート(アメフトのスリーポイント・スタンス)
軌道頭の高さを上げない低い一直線
落とし方落差をつけてマットへ叩きつける
呼称公式YouTubeの技図鑑、東スポ、Number Webの表記は「ジーンブラスター」

通常のスピアーが立った姿勢から突っ込むのに対して、片手をマットに付けた3点スタートから低い軌道で飛びかかり、落差をつけてマットに叩きつける。これがジーン・ブラスターの基本の形です。

形は公式の動画で見られます。

この「3点スタート」というのが全部です。辻選手は日本体育大学アメリカンフットボール部の出身です。

そして、この人がプロレスラーになった経緯自体が変わっています。アメフトをしていた大学生時代、自由が丘で偶然会った棚橋弘至さんに写真をお願いしたところ、「いい体してるね。プロレスやらんの?」と声をかけられたのが入口でした(東スポ)。

Number Webは「大学2年生の時」と書いています。

つまり、アメフトの体がスカウトの理由になり、そのアメフトの構えが必殺技になった。技名の話をする前に、ここが一本の線でつながっているのが面白いところです。

🐄(ウッシ小声:営業で「前職の経験、今の仕事に何も活きてないな」と思う日があるんですが、この話を知ってから考えを改めました。活きてないんじゃなくて、まだ技になってないだけかもしれない)

ジーン・ブラスターの構造 模式図(横から見た流れ) 片手をマットに付けた3点スタートから低い軌道で突進し、相手の胴を捉えて落差をつけてマットへ叩きつける流れと、通常のスピアーとの高さの違いを示した抽象図。 ジーン・ブラスター|低さがすべて ① 3点スタート(アメフトの構え) 片手をマットへ ② 頭を上げず、低い一直線で加速 (通常のスピアー=立位から突進) ③ 胴を刈り、上体が浮く ④ 落差をつけてマットへ ⚡ 分岐:ぶつかった瞬間に体を捻ると    → ファイヤーブラスターになる 要点:低く入るほど相手の重心を奪える。落差は「高さ」ではなく「低さ」から作る ※模式図(実姿勢を大幅に簡略化) 絶対に真似しないでください

「ジーン」はどこから来たのか──わかっていること/いないこと

技名の由来は、ここで正直に線を引きます。

「GENE」に何を込めたのかという本人の説明は、今回確認できた報道の中には見当たりませんでした。英単語としてのGeneは「遺伝子」を指しますが、それを技名の由来として本人・団体が説明した一次情報は見つかっていません。

だから本記事では、由来を推測では書きません。

📝 参考:辻選手の技には、由来が伝わっているものもあります。打撃技マーロウ・クラッシュの名前は、好物のマーロウのプリンから、と言われます。2026年6月に初披露したファイヤーブラスターは、May J.さんの新入場曲「Wildfire」にインスパイアされてできた技だと報じられています(東スポ)。

📊 大一番で決まった例|決着は、この技に集まる

技の凄みは、大事な試合で決まったかどうかに出ます。確認できた例を並べます。

日付試合決着
2024年3月20日(長岡)NEW JAPAN CUP決勝・後藤洋央紀選手戦カウンターのスピアーからジーンブラスターで3カウント。初優勝(Number Web)
2026年8月9日(高崎)G1公式戦・グレート-O-カーン選手戦ショートレンジのジーンブラスターから、さらにジーンブラスターを連発して3カウント(東スポ)

2024年のNJC決勝は、その年のプロレス大賞で年間最高試合賞に選ばれた一戦です(東スポ)。

辻選手は、182cm・103kgの体でムーンサルトプレスまで跳び、逆エビ固めでも極める多彩なタイプです。それだけ手数があるのに、大一番の決着はこの系統に集まる。

💡 ここが分かると観戦が変わる
辻選手の試合は、「ジーンブラスターが撃てる状況を作れるかどうか」の攻防として観ると一気に読めます。技そのものより、技が出るまでの数分間のほうが情報量が多いタイプの必殺技です。

🐄(ウッシ小声:決め技が偏っている選手って、実は営業の「勝ちパターン持ち」と同じなんですよね。手数はあるのに、最後は必ず同じ形で決める。そこがブレない人は強い)

🔥 なぜ今この技なのか|9.27神戸から10.12両国へ

2026年10月9日時点で、辻陽太選手はIWGPヘビー級王者です。つまりジーンブラスターは、いま新日本プロレスの最高峰のベルトを守っている選手の技ということになります。

そして、この夏から秋にかけての日程が濃かった。

日付出来事
7月11日(米シカゴ)G1 CLIMAX 36開幕メインでKONOSUKE TAKESHITA選手に勝利(決め手はファイヤーブラスター)
7月18日(札幌)G1公式戦で後藤洋央紀選手に敗れる
8月1日(広島)大岩陵平選手のヘッドロック地獄を振り切って勝利(大岩選手の技はビッグロックの記事へ)
8月9日(高崎)グレート-O-カーン選手をジーンブラスターの連発で撃破
8月15日(両国)G1準決勝で上村優也選手に敗れ、優勝はならず
8月16日(両国)後藤洋央紀選手が挑戦表明→辻選手が受諾
9月27日(神戸)IWGPヘビー級選手権|辻陽太選手が後藤洋央紀選手をファイヤーブラスターで破り初防衛
10月12日(両国)G1覇者・大岩陵平選手が挑戦

東スポWEBは8月の時点で「9・27神戸でIWGP王者の辻陽太が後藤洋央紀とV1戦 勝者が10・12両国で大岩陵平と激突」と報じていました。

9.27神戸はメインのIWGP戦以外にも、ゲイブ・キッド選手 vs ドリラ・モロニー選手(IWGP GLOBALヘビー級選手権)、KONOSUKE TAKESHITA選手 vs シュン・スカイウォーカー選手(NJPW WORLD認定TV王座戦)、ジェフ・コブ選手 vs カラム・ニューマン選手が組まれた大型興行でした(東スポ・8月17日の発表分)。

この並びが良くできていたのは、9月27日の相手が、G1で辻選手から白星を挙げていた後藤洋央紀選手だったという点です。7月18日の札幌で辻選手を破った後藤選手は、8月16日の両国でこう語っています。

「今回のG1で俺に負けたことをなかったことにしなかったな。今の新日本プロレス、お前がチャンピオンだ。新日本プロレスを一人で支えるのが重いなら、この俺が一人で背負ってやる。次の挑戦者はこの俺だ」(東スポWEB)

辻選手も挑戦を受けると表明。負けた相手に、ベルトを持ったまま返しにいくという構図でした。

そして9月27日、辻選手はジーンブラスター2連発を返されたあと、正調ファイヤーブラスターで3カウントを奪い、初防衛に成功しています(東スポ)。

ちなみにこの2人、2024年3月20日のNEW JAPAN CUP決勝でも激突しており、この試合はプロレス大賞の年間最高試合賞を受賞しています。因縁の質が違う。

後藤選手の歩みは【闘魂列伝⑳】後藤洋央紀にまとめました。

そして10月12日・両国で待っているのが、G1を制した大岩陵平選手です。8月1日の広島で、大岩選手のヘッドロック地獄から辻選手を救い出したのもブラスターでした(カウンターのジーンブラスター→その場式ファイヤーブラスター→正調ファイヤーブラスター)。

詳しくはビッグロックとは?大岩陵平のヘッドロック技を図解と【闘魂列伝㉟】大岩陵平へどうぞ。

⚠️ 日程・カードは2026年10月9日時点の報道にもとづきます。大会名・会場・カードの最終的な確定情報は新日本プロレス公式サイトの発表をご確認ください。

🆚 ファイヤーブラスターとの違いと、試合中の使い分け

ひとつの光の軌道が衝突点で二手に分かれ、まっすぐ貫く赤い光と炎のように渦を巻く軌道に分岐する——入口が同じで出口が違うジーンとファイヤーの関係のイメージ

ここが本題です。2つの技は、入口が同じで出口だけ違います。

比較項目ジーン・ブラスターファイヤーブラスター
系統スピアー系の突進技ジーン・ブラスターの変型
入り方3点スタートからの低い突進同じ(3点スタートからの低い突進)
ぶつかった後勢いのまま押し倒し、落差をつけて叩きつける体を捻って相手を回転させる
相手の落ち方突進の勢いのまま倒される回転して背中からマットへ
使い始め2023年6月4日の凱旋試合以降2026年6月14日・大阪城ホール
役割本命の決め技/流れを断つカウンター最後の一撃(現在の最終兵器)

構造の話はここまでです。面白いのは、報道の試合レポートを並べると、辻選手がこの2つを明確に撃ち分けているのが見えるところ。

①「ショートレンジ」と「正調」がある

東スポWEBの試合レポートには、ジーンブラスターに2つの呼び方が出てきます。ショートレンジのジーンブラスターと正調ジーンブラスターです。

  • ショートレンジ=名前のとおり、近い距離から撃つ形
  • 正調=距離を取って撃つ、いつもの形

2026年8月9日のグレート-O-カーン選手戦がわかりやすい例でした。東スポによれば、辻選手はカウンターの正拳突きで迎撃されながらもショートレンジのジーンブラスターを決め、そこからさらにジーンブラスターを連発して3カウントを奪っています。

同じ技を、距離を変えて撃ち分けている。これがこの技を語るうえで大事な点です。

② 追い込まれた時に出るのは、ジーンブラスターのほう

2026年8月12日のジェイク・リー選手戦。東スポによれば、チョークスラム、D4Cを浴びた辻選手は、カウンターのジーンブラスターで流れを変えています。

決着自体はファイヤーブラスターでした。

つまり役割分担はこうです。

🔀 撃ち分けの構図(報道から読み取れる範囲)
ジーン・ブラスター=ピンチをひっくり返すカウンター/削りの一撃/そして本命の決め技
ファイヤーブラスター=相手が耐えた先に用意された最後の一撃

③ 8月1日・広島では、形を変えて3度撃った

決定版がこの試合です。大岩陵平選手の執ようなヘッドロックに苦しめられた辻選手。

東スポによれば、THE GRIPをカウンターのジーンブラスターで迎え撃ち、ヘッドロックに捕まったところをその場式ファイヤーブラスターで脱出、最後は正調ファイヤーブラスターで勝ちきっています。

同じ入口から、3つの違う形が出た。相手からすれば、低く沈む構えが見えた時点で3択を突きつけられていることになります。踏ん張れば回され、回転を警戒すれば正面から刈られる。

🐄(ウッシ小声:これ、商談で「はい/いいえ」じゃなく選択肢を3つ出してくる人と同じ怖さです。どれを選んでも、相手の土俵の上)

📺 動画で観る(公式)

構造は図解より映像が早いです。新日本プロレス公式チャンネルの「技図鑑」シリーズに、辻選手のジーンブラスターが1本立てで収録されています。

📺 【新日本プロレス 技図鑑】ジーンブラスター/辻陽太(新日本プロレス公式チャンネル)

低く沈む瞬間から着弾までの軌道を、まずここで目に焼き付けてください。この入りに”捻り”が乗ったものがファイヤーブラスターです。

試合まるごと観たい人には、NJPW WORLD公式チャンネルが公開している辻選手のシングル戦フルマッチもあります。

📺 FULL MATCH! ジェフ・コブ vs 辻陽太|NJPW WORLD認定TV選手権試合(NJPW WORLD公式チャンネル)

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🛡 ジーンブラスターの攻略|ヘッドロックと迎撃

赤いテーピングを巻かれたマネキンの前腕に、亀裂のような光が走る——ジーンブラスターの攻略のイメージ

技記事らしく、攻略の話も書いておきます。ただし前置きを1つ。

📝 最初にお断り:ジーン・ブラスターの技術的な内部構造(当てる部位・抱え方・角度)について、本人や団体からの詳細な技術解説は、今回確認できた範囲では見当たりませんでした。ここでは試合レポートから確認できる”対戦相手の対応”だけを扱い、構造の推測は書きません。

2026年のG1で、辻選手を苦しめた選手たちの対応を、東スポの試合レポートから並べます。

日付相手報道で確認できる対応
7月18日(札幌)後藤洋央紀選手ジーンブラスターを阻止し、ファイヤーブラスターは村正で迎撃。最後はGTRからの後藤革命
8月1日(広島)大岩陵平選手執ようなヘッドロックで主導権を渡さない
8月9日(高崎)グレート-O-カーン選手レフェリーを盾にして防ぎ、2度目はカウンターの正拳突きで迎撃

共通しているのは、撃たせない・撃ってきたところを迎え撃つという発想です。

ヘッドロックで密着されれば、距離を取って加速することができません。ジーンブラスターは加速して初めて成立する技ですから、距離を潰すのは理にかなっています。

そしてもう1つ、突進技の宿命としてカウンターを合わされるリスクがあります。低く飛び込むということは、頭から相手の懐へ入るということ。

8月6日の後楽園では、正調ジーンブラスターをボルチン・オレッグ選手にキャッチされ、パワーボムで切り返される場面がありました(試合も敗戦)。G1本戦でも、辻選手は準決勝で上村優也選手に敗れて優勝を逃しました。

必殺技を持っていても、負ける日はある。

💡 9月27日はどうなったか
後藤洋央紀選手は7月18日の札幌で辻選手を破っていた選手です。ベルトが懸かった9月27日の神戸では、辻選手がジーンブラスター2連発を返されたあと、後藤革命をファイヤーブラスターで切り返し、正調ファイヤーブラスターで3カウントを奪いました(東スポ)。

⚠️ 再掲・免責:ここに書いたのは「試合で何が起きているか」を理解するための観察であって、掛け方や返し方の手順ではありません。突進技は一般の方が行えば頸椎損傷など重大事故に直結します。絶対に真似しないでください。

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本記事でジーン・ブラスターの構造説明の出典にした『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至さんのプロレス観戦入門』(KADOKAWA)は、第3章がまるごと「選手目線で解説!プロレス技の奥義」。技の見え方が変わる一冊です。辻選手本人のスタイルブック『YOTAISM』もあります。

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❓ ジーンブラスターに関するよくある質問

Q1. ジーンブラスターはどんな技ですか?

A. 辻陽太選手のスピアー系の突進技です。片手をマットに付けた「3点スタート」から低い軌道で相手に飛びかかり、落差をつけてマットに叩きつけます。日本体育大学アメフト部出身という経歴が、そのまま技の形に出ています。

Q2. 普通のスピアーと何が違いますか?

A. 入りの高さです。通常のスピアーは立った姿勢から突進しますが、ジーン・ブラスターはアメフトのスリーポイント・スタンス(3点スタート)から低く飛び込みます。低く入るぶん相手の重心を奪いやすく、落差をつけて叩きつける形になります。

Q3. 「ジーン」という名前の由来は?

A. 技名の由来についての本人・団体の説明は、今回確認できた報道には見当たりませんでした。人名や親族に由来するといった情報も確認できていません。本記事では推測を書きません。

Q4. ファイヤーブラスターとの違いは?

A. 入りは同じ、ぶつかった後が違います。ジーン・ブラスターは突進の勢いのまま倒す技。ファイヤーブラスターは衝突の瞬間に辻選手が体を捻り、相手を回転させて背中から落とす変型です(2026年6月14日・大阪城ホールで初披露)。相手は同じ構えから来る2つを見分けられません。

Q5. ジーンブラスターはもう使われていないのですか?

A. 現役の決め技です。2026年8月9日のグレート-O-カーン選手戦では、辻選手はショートレンジのジーンブラスターから、さらにジーンブラスターを連発して3カウントを奪っています(東スポ)。9月27日の防衛戦でも2連発で使われました。ファイヤーブラスターが増えた分、ジーンブラスターはカウンターや流れを断つ役割も兼ねるようになりました。

Q6. ジーンブラスターの攻略法はありますか?

A. 2026年のG1で確認できるのは、撃たせない・迎え撃つという対応です。大岩陵平選手は執ようなヘッドロックで距離を潰し、後藤洋央紀選手はジーンブラスターを阻止してファイヤーブラスターを迎撃、グレート-O-カーン選手はカウンターの正拳突きを合わせました(いずれも東スポ)。加速して初めて成立する技なので、加速させないという発想です。

Q7. 素人が真似してもいいですか?

A. 絶対にやめてください。本記事は観戦理解のための技術構造の解説です。低い姿勢で人に突っ込む行為は、かける側にも頸椎損傷のリスクがあり、受ける側は肋骨・内臓・後頭部を痛める危険があります。プロレスラーの受け身は何年もかけて習得する専門技術です。

Q8. 次にジーンブラスターが観られるのはいつですか?

A. 辻選手は2026年9月27日・神戸で後藤洋央紀選手を破って初防衛し、10月12日・両国国技館ではG1覇者・大岩陵平選手を35分10秒、ファイヤーブラスターで下して2度目の防衛に成功しました(東スポ・新日本プロレス公式)。

🥋 この技が好きなら、次はコレ
▶ ファイヤーブラスター──同じ入口から出てくる、捻って落とすほうの技
▶ スピアー──ジーン・ブラスターの源流にある突進技の基本形
▶ ビッグロック──10.12両国で待つ、G1覇者の締め技
▶ 逆エビ固め──辻選手が極め技として使う古典技
▶ プロレス技 一覧【完全図解】──全8ジャンルの技をまとめて見る

🐄 ウッシ視点:入口が同じ、というのが最強の設計

ここからは営業部長の私見です。

私がこの技にいちばん唸っているのは、破壊力でも回数でもありません。入口を1つに絞ったことです。

ふつう、必殺技を増やそうと思ったら「別の技」を作ります。ところが辻選手は2026年6月、ジーン・ブラスターと完全に同じ構えから出る技をもう1つ足した。

低く沈む姿を見た相手は、その時点でジーンかファイヤーかを当てにいかなければならない。しかも8月1日の広島では、カウンター・その場式・正調と、形を変えて3度撃ってきました。

技を増やしたのではなく、同じ入口の枝を増やした。これ、営業20年目やってきた身にはめちゃくちゃ実感があります。

営業でも、切り出し方は毎回同じなのに、そこから先が相手によって全部違う——という形は強い。相手は「またその話か」と身構えて、身構えた方向とは違うところから刺される。

引き出しを増やすんじゃなくて、ひとつの入口の奥を深くする。大一番の決着がこの技に集まるのは、たぶんそれが積み上がった結果です。

もうひとつ、個人的にどうしても書いておきたい話があります。辻選手には双子の兄がいます。

辻将太さんといって、スタントマンをされている方です(東スポ・デイリースポーツ)。

私も双子の父親なので、この事実を知った時に少し変な感情になりました。同じ日に生まれて、片方はリングで体をぶつけ、片方は撮影現場で体を張っている。職業選択の理由はもちろん本人たちにしかわかりませんが、うちの双子を見ていると、あの2人は放っておいても違う方向へ全力で走っていくんだろうな、と思うわけです。

同じ顔で、同じ日に生まれて、まったく違う場所で体を張る。

それはそれで、ひとつの兄弟の答えなんだと思います。

次に辻選手が距離を取って片手をマットに付けたら、ぜひ息を止めて見てください。ジーンか、ファイヤーか。その0.5秒を追えるようになると、プロレス観戦は確実に一段深くなります。

マイペースにいきましょう🐄

営業部長のウッシでした。

📚 参考・出典(17件・2026年10月9日確認)

※本記事は2026年10月9日時点の公表情報にもとづきます。ジーン・ブラスターの技術的な内部構造(当てる部位・抱え方・角度)と技名の由来は、今回確認できた出典に説明が無かったため、推測は書いていません。「と言われます」と書いた箇所は、新聞社・団体公式などの出典で確かめきれなかった話です。

まとめ:ジーンブラスターは「3点スタートから低く飛び込む」スピアー系の突進技

  • 辻陽太選手が、2023年6月4日の凱旋試合から使い続けているスピアー系の突進技
  • 片手をマットに付けた「3点スタート」から低い軌道で飛び込み、落差をつけてマットへ叩きつける。低さの土台は、日本体育大学アメフト部の経歴
  • 2024年のNEW JAPAN CUP決勝、2026年8月9日のG1公式戦など、大一番の決着に使われてきた
  • ファイヤーブラスターとは入りが同じ。ぶつかった瞬間に体を捻り、相手を回転させるのがファイヤーブラスター
  • 試合で観るときは、辻選手が低く構えた瞬間に「ジーンか、ファイヤーか」を追うと、観戦が一段深くなる

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⚠️ 再々掲・免責:本記事は観戦理解・技術構造の解説を目的としたものです。突進技を一般の方が他人にかけることは極めて危険であり、絶対に真似しないでください。


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