🏠 ホーム
🤼 プロレス
📰 最新ニュースプロレス総合闘魂列伝黒船列伝女傑列伝軍団列伝技図鑑
📝 雑記コーナー
サラリーマン資産形成節約・固定費副業趣味 🔍 記事を検索
スワンダイブとは?プロレス技の意味とやり方【図解】
— 必殺技解説 —

スワンダイブとは?プロレス技の意味とやり方【図解】

USSIBLOG

※本記事はプロモーションを含みます

⚠️ この記事は、観戦を楽しむための「技の構造解説」です。技は絶対に真似しないでください。くわしい注意は本文の中に書いています。

「実況で『スワンダイブ式!』って言ってるけど、何が”式”なの?」

「ミサイルキックもプランチャも”スワンダイブ”って付くことがある。結局どれがスワンダイブなんだ?」

こんにちは、営業部長のウッシです。

この混乱の原因ははっきりしています。スワンダイブは技の名前ではなく、飛ぶ前の「入り方」の名前だからです。後ろに何が付くかで、蹴りにも体当たりにも宙返りにもなる。「スワンダイブ」単体で検索すると、水泳の飛び込みやピラティスの種目も出てくるので、余計に分かりにくくなります。

この記事はプロレスのスワンダイブだけを扱います。土台にしたのは新日本プロレス公式サイトの試合記録、東スポWEBと週刊プロレスの報道、そしてスターダム公式の選手紹介。書いてある言葉だけで形を組み立て、書いていない部分は「私にはこう見える」と分けて書きます。

✅ 結論:スワンダイブとは(30秒で)

  • リングの外側(エプロン)からトップロープに飛び乗り、そこからリング内や場外の相手へ飛んでいく「入り方」のこと。新日本プロレス公式の試合記録には「エプロンに着地してから、スワンダイブだ」(2023年11月2日)、「トップロープへ飛び乗り」(2018年6月4日)という書き方が残っています
  • 技名ではなく接頭語。「スワンダイブ式ミサイルキック」「スワンダイブ式プランチャ」「スワンダイブのエルボースマッシュ」のように、後ろの技を入れ替えて使います。本記事で開いた公式記録・報道・公式動画だけで11種類の組み合わせが見つかりました
  • 弱点も記録に残っています。ロープに乗った瞬間を蹴られる・撃ち落とされる・空中でキャッチされる。高橋ヒロム選手(現WWEのKYOKI)はトラースキックで迎撃し、鷹木信悟選手は飛んできたウィル・オスプレイ選手を捕まえてエプロンに叩きつけました
  • 決め技にした記録もあります。2018年6月4日の後楽園ホールで、フリップ・ゴードン選手が「スワンダイブ式のフォーフリッピースプラッシュ」で勝利(新日本プロレス公式)
  • いま観るなら、新日本ではミスティコ選手(2026年9月21日にスワンダイブ式プランチャとスワンダイブ式ティヘラ)、スターダムでは公式プロフィールの得意技に「スワンダイブ式プランチャー」を載せている上谷沙弥選手です

🐄(ウッシ小声:ロープって本来はリングの「柵」ですよね。それを踏み台にする発想を最初に見たとき、柵の上を歩いて近道する小学生を見たような気持ちになりました。もちろん褒めています)

★★★★ 飛び技(入り方)
スワンダイブ
柵を踏み台にして、白鳥のように飛ぶ
👁 かけ方
エプロンに立ち、トップロープに飛び乗って、そこからリング内(または場外)の相手へ飛ぶ。新日本プロレス公式の試合記録では「エプロンに着地してから、スワンダイブだ」「トップロープへ飛び乗り」「スワンダイブで両膝からトップロープへ飛び乗り」と書かれている。飛んだあとに何をするか(ミサイルキック・プランチャ・エルボー・ラリアット・スプラッシュなど)で技名が変わる、入り方の総称。
⚔️ STATUS※プロレス30年・ウッシの独断評価
💥 破壊力 5
🔒 拘束力 1
🎯 決定力 4
🎓 習得難度 9
⚠️ 危険度 7
🎭 魅せ度 10
🥋 元祖・名手
元祖・命名者は、本記事で当たった一次資料では特定できなかったので書かない。公式記録と報道で使用が確認できたのは、ミスティコ選手・マスター・ワト選手・ウィル・オスプレイ選手・フリップ・ゴードン選手・コーディ・ローデス選手(当時の表記はCody)・リコシェ選手・KENTA選手、女子ではスターダムの上谷沙弥選手(公式プロフィールの得意技に「スワンダイブ式プランチャー」)とAZM選手。新日本プロレス公式の「技図鑑」にはブレイク・クリスチャン選手の「スワンダイブ450°スプラッシュ」が収録されている。
📜 ひとくちメモ
習得難度を9にしたのは、使い手本人の言葉があるから。AZM選手は週刊プロレスの取材に「人に見せられるスワンができなくて」と語り、日本武道館という大舞台を期限にしてようやく出したと明かしている。決定力を4にしたのは、公式記録を読むとスワンダイブは試合の途中で出てくる場面が大半で、決め技になった記録は本記事で確認できたかぎり1件だったから。
📚 技を覚えたら、次は観に行くPR
現代プロレス入門の表紙
スワンダイブのような「入り方」の言葉は、技を1つずつ覚えるより試合の流れごと観るほうが早く身につきます。『現代プロレス入門』は注目選手の見方から初めての観戦まで1冊で通している入門書です。
価格・在庫は変動します。リンク先でご確認ください。

📌 この記事でわかること

  • スワンダイブが技名ではなく「入り方」である理由と、後ろに付く技の一覧
  • やり方を4ステップで分解(図解つき・絶対に真似しないでください)
  • ロープに乗った瞬間が狙われる。公式記録に残る迎撃・キャッチ・回避のパターン
  • スワンダイブで勝負が決まった試合の記録
  • 2017年から2026年まで、公式記録と報道で追える使用例の年表
  • 新日本プロレス公式「技図鑑」の動画と、いまスワンダイブを観る方法
  • 水泳の「スワンダイブ」、スワントーン・ボムとの違い

🔎 先に整理:プロレス以外の「スワンダイブ」とは別物です

「スワンダイブ」で検索すると、プロレス以外の結果が混ざります。この記事で扱うのはプロレスだけなので、最初に切り分けておきます。

分野「スワンダイブ」の意味
プロレスエプロンからトップロープに飛び乗り、そこから相手へ飛ぶ入り方(本記事)
水泳(飛び込み)研究社 新英和中辞典では【水泳】の用語。説明は「両腕を広げ伸ばして水中にまっさかさまに飛び込む」。主に英国では swallow dive
ピラティス同名のエクササイズがある(本記事では扱いません)

英語の swan dive は、辞書のうえでは水泳の飛び込みの型です。プロレスの呼び名がこの飛び込みの姿から来たのかどうか、また誰が名付けたのかは、本記事で当たった一次資料では確認できませんでした。そのため由来は断定しません。

🧬 スワンダイブの正体|技名ではなく「入り方」の名前

ここがいちばん大事なところです。「スワンダイブ」だけでは、何をする技なのか決まりません。決まっているのは「エプロンから、トップロープを経由して飛ぶ」という入り方だけ。その先で何をするかは、選手ごとに違います。

本記事で実際に開いた公式記録と報道から、スワンダイブの後ろに付いていた技を拾うとこうなります。

スワンダイブの後ろに付いた技記録(使った選手・日付・出典)
ミサイルキックCody(現コーディ・ローデス)選手 2017年7月1日「スワンダイブ式のミサイルキックを発射」(新日本公式)/フリップ・ゴードン選手 2018年6月3日(新日本公式)/AZM選手 2021年3月3日(週刊プロレス)
プランチャ(プランチャー)上谷沙弥選手(スターダム公式プロフィールの得意技/東スポWEB 複数)/ミスティコ選手 2026年9月21日(東スポWEB)
ティヘラミスティコ選手 2026年9月21日「DOUKIにスワンダイブ式ティヘラを決める」(東スポWEB)
ダイビングボディアタック上谷沙弥選手 2026年4月23日「場外へのスワンダイブ式ダイビングボディアタック」(東スポWEB)
エルボー/エルボースマッシュウィル・オスプレイ選手 2018年6月3日「スワンダイブエルボー」/マスター・ワト選手 2023年11月2日「スワンダイブのエルボースマッシュ」(新日本公式)
ラリアットウィル・オスプレイ選手 2019年3月14日「スワンダイブのラリアット」(新日本公式)
フライングフォーアームリコシェ選手 2017年5月21日「スワンダイブフライングフォーアーム」(新日本公式)
低空ドロップキック2021年9月5日 IWGPジュニアヘビー級選手権試合「スワンダイブ式の低空ドロップキック」(新日本公式)
フォーフリッピースプラッシュフリップ・ゴードン選手 2018年6月4日「スワンダイブ式のフォーフリッピースプラッシュ」=決め技(新日本公式)
450°スプラッシュブレイク・クリスチャン選手(新日本プロレス公式YouTube「技図鑑」の動画タイトル)
セントーンアトミコ2020年9月19日「スワンダイブで両膝からトップロープへ飛び乗り、セントーンアトミコ」(新日本公式)

蹴り・体当たり・肘・腕・宙返りのスプラッシュまで、11種類。スワンダイブが「技」ではなく「式(入り方)」と呼ばれる理由は、この表を見れば一目で分かります。ドロップキックの前に付けばドロップキックの派生になり、プランチャの前に付けば場外ダイブの派生になる。

表記も揺れます。東スポWEBは「スワンダイブ式プランチャ」、スターダム公式は「スワンダイブ式プランチャー」、新日本公式は「スワンダイブ式の〜」「スワンダイブの〜」「スワンダイブ攻撃」を使い分けています。どれも同じ入り方を指していると読んで問題ありません。

🐄(ウッシ小声:営業でいう「提案型」みたいなものです。「提案型の営業」は商品名じゃなくて売り方の名前。何を売るかは後ろに付く。スワンダイブも同じで、何を叩き込むかは後ろ次第です)

🦢 スワンダイブのやり方|4ステップで図解

公式記録の書き方から組み立てられる骨格は、「エプロンに立つ → トップロープに飛び乗る → そこから飛ぶ → 空中で本体の技に変える」の4つです。足の置き方・踏み切りのタイミング・ロープの反動の使い方といった体の細部は、一次資料に書かれていません。映像を観たうえでの私の所見は「〜に見える」と書き分けます。

スワンダイブの構造 模式図(エプロンからトップロープに飛び乗り、リング内の相手へ飛ぶ入り方) リングの外側のエプロンに立った選手が、トップロープに飛び乗り、そこからリング内の相手に向かって飛び、空中で蹴りや体当たりなどの技に変える流れを示した抽象図。 スワンダイブ|エプロン → トップロープ → 空中へ 鉄柱・コーナー トップロープ エプロン(リングの外側) ① エプロンに立つ ② トップロープに飛び乗る ③ そこから飛ぶ ④ 空中で技に変える (蹴り・体当たり・肘・腕・スプラッシュ…) 相手(リング内) ⚡ 乗った瞬間が一番狙われる ※模式図(実姿勢を簡略化) 絶対に真似しないでください

Step 1:エプロンに立つ

出発点はリングの中ではなく、ロープの外側のエプロンです。新日本プロレス公式の試合記録は、こう書いています。

「ならばとワトはエプロンに着地してから、スワンダイブだ。」
(新日本プロレス公式 試合結果、2023年11月2日・大阪府立体育会館第2競技場『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023』)

「しかし、ゴードンはエプロンに着地し、スワンダイブのミサイルキック。」
(新日本プロレス公式 試合結果、2018年6月3日・後楽園ホール『BEST OF THE SUPER Jr.25』)

どちらも「エプロンに着地」してから、が起点です。相手にリングの外へ追いやられた、あるいは投げられた先がエプロンだった——不利な位置が、そのまま発射台になる。ここがこの入り方の面白いところです。

Step 2:トップロープに飛び乗る

次にロープへ上がります。公式記録の言葉は「飛び乗る」です。

「続いてゴードンはトップロープへ飛び乗り、海野の側頭部をトラースキックで撃ち抜く。そして最後は、スワンダイブ式のフォーフリッピースプラッシュで海野を葬った。」
(新日本プロレス公式 試合結果、2018年6月4日・後楽園ホール)

乗り方は一つではありません。2020年9月19日の新日本の大会記録には「スワンダイブで両膝からトップロープへ飛び乗り」という書き方があります。足ではなく両膝で乗る形まである、ということです。

私の所見を足すと、コーナーの最上段に登ってから飛ぶ技(ムーンサルトプレスなど)は「登る」時間があるのに対し、スワンダイブはエプロンから一挙動でロープの上に乗るように見えます。この速さが、相手に準備させないための工夫に見えます。

Step 3:そこから飛ぶ

ロープに乗ったら、リングの中(または場外)へ飛びます。ロープは鉄柱の間に張られた、しなる素材です。そのしなりを踏み切り板のように使っている——というのは私の観戦上の理解で、資料に書かれた説明ではありません。

一次資料で言えるのは、飛ぶ方向がリング内に限らないことです。東スポWEBは上谷沙弥選手の技を「場外へのスワンダイブ式ダイビングボディアタック」と書いています(2026年4月23日・後楽園ホール)。エプロンから飛び乗ったロープの上から、さらに外側へ飛ぶこともある。

Step 4:空中で本体の技に変える

最後に、前の章の表のどれかに変換します。ミサイルキックなら両足で蹴り、プランチャなら体ごと浴びせ、エルボーなら肘を落とす。ここで初めて技名が決まります。

同じスワンダイブから別の技につなぐ例もあります。2026年9月21日の北見大会で、ミスティコ選手は「スワンダイブ式プランチャからのアームホイップでまとめて投げる」(東スポWEB)。飛んで、2人まとめて投げた。入り方が同じでも、出口はいくらでも作れるということです。

⚠️ 再掲・免責:この4ステップは「試合で何が起きているか」を読み解くための構造解説です。ロープの上は足場が細く、しかも揺れます。訓練を受けていない人が乗れば、踏み外して頭や首から落ちる危険があります。家庭や遊具、ジムのロープで絶対に試さないでください。

📺 動画で観る(公式)

文章で「エプロン → ロープ → 空中」の順番を掴んだら、新日本プロレス公式の「技図鑑」で実物を確認するのが早いです。

📺 【新日本プロレス 技図鑑】スワンダイブ450°スプラッシュ / ブレイク・クリスチャン(新日本プロレス公式YouTube)

ロープに乗ってから技に入るまでの時間の短さを見てください。図解では4ステップに分けましたが、実際にはひと続きの動きに見えます。

📡 この技を生中継で観るならPR
新日本プロレスの大会中継はスカパー!のテレ朝チャンネル2が定番です。技は図解で覚えて、決まる瞬間はテレビの大画面で。料金とチャンネルの選び方はスカパーのプロレスはテレ朝ch2かサムライ|料金と選び方で整理しています。

🎯 スワンダイブはどこで潰されるのか|公式記録に残る4つの迎撃

派手な技ほど、返された記録が技の本当の姿を教えてくれます。新日本プロレス公式の試合記録を読んでいくと、スワンダイブの潰され方ははっきり型に分かれていました。

迎撃①:ロープに乗ったところを蹴る

「さらにリコシェはスワンダイブ攻撃を狙うが、ヒロムがトラースキックで迎撃。」
(新日本プロレス公式 試合結果、2017年5月21日・キラメッセぬまづ『BEST OF THE SUPER Jr.24』)

高橋ヒロム選手の迎撃です。飛ぶ前、ロープの上にいる相手を蹴っています。なお、この試合は最後にリコシェ選手がキングスランディングで勝っています(12分15秒)。スワンダイブを一度潰されても、試合そのものは勝ったわけで、迎撃されたから負けとは限りません。

迎撃②:撃ち落とす

「そして、スワンダイブ攻撃にいくが、モクスリーがエルボーで撃ち落とす。」
(新日本プロレス公式 試合結果、2021年2月27日『NEW BEGINNING USA 2021』IWGP USヘビー級選手権試合)

KENTA選手のスワンダイブを、ジョン・モクスリー選手がエルボーで止めた場面です。公式記録の言葉は「撃ち落とす」。ロープに乗った選手は足場が細く、横から押されると踏ん張れない——だから打撃で落とされやすい、というのが私の読みです。試合はモクスリー選手がデスライダーで勝ち、防衛しています。

迎撃③:空中でキャッチする

「これを飛び越え、スワンダイブを仕掛けたオスプレイをキャッチ。ファイヤーマンズキャリーの体勢でエプロンに叩きつける。」
(新日本プロレス公式 試合結果、2021年3月21日・ゼビオアリーナ仙台『NEW JAPAN CUP 2021』決勝戦)

鷹木信悟選手の返し方です。飛んできたウィル・オスプレイ選手を受け止め、担いでエプロンに叩きつけた。本来スワンダイブの出発点になりやすいエプロンに、逆に叩きつけられた形です。

2018年6月3日の後楽園では、逆にオスプレイ選手が返す側でした。「スワンダイブで飛びつくも、オスプレイはカウンターのオスカッターを炸裂」(新日本公式)。フリップ・ゴードン選手の飛びつきにカウンターのオスカッターを合わせ、最後はストームブレイカーで勝っています。

迎撃④:かわす(そして、読み合いになる)

いちばん単純なのは避けることです。2022年4月22日の大阪では、マスター・ワト選手のスワンダイブを「DOUKIが身をかわした直後」、相手チームの仲間が低空ドロップキックで脚を狙い、ワト選手の動きが止まっています(新日本公式)。かわされると、着地した瞬間に無防備になることが記録から読み取れます。

ただし、上級者は「かわされる前提」で飛びます。前述の2021年の『NEW JAPAN CUP』決勝には、こんな一文があります。

「そしてスワンダイブを発射したオスプレイ。鷹木に避けられることを読んで着地すると、ハンドスプリング式オーバーヘッドキックを発射する。しかし、鷹木もこれを読んでキャッチ。」
(新日本プロレス公式 試合結果、2021年3月21日)

避けられる → 着地して次の技、をさらに読まれてキャッチされる。スワンダイブは、1回の飛行のなかに読み合いが3段重なる技だということが、この3行で分かります。この試合はオスプレイ選手がストームブレイカーで勝ち、『NEW JAPAN CUP 2021』を制しています(30分06秒)。

🐄(ウッシ小声:営業の世界でも「断られたら次はこれ」と2段目を用意する人は多いですが、強い相手は3段目まで読んできます。空中で3段の読み合いをしている人たちには、正直かないません)

相手の攻めを読んで切り返す技の設計は、デスティーノとは?内藤哲也の必殺技のやり方・意味・返し方の切り返しの章と並べて読むと面白いです。

🏁 スワンダイブで試合が決まった記録

スワンダイブは試合の途中で流れを変える場面が大半で、本記事で確認できたかぎり、決め技になった公式記録は1件でした。

「さらにゴードンは、リバースカミカゼ、その場飛びシューティングスタープレス、ライオンサルトと一気に畳み掛ける。続いてゴードンはトップロープへ飛び乗り、海野の側頭部をトラースキックで撃ち抜く。そして最後は、スワンダイブ式のフォーフリッピースプラッシュで海野を葬った。」
(新日本プロレス公式 試合結果、2018年6月4日・後楽園ホール『BEST OF THE SUPER Jr.25』優勝決定戦の日の第1試合)

公式記録の決まり手欄は「フォーフリッピースプラッシュ→片エビ固め」、試合時間は6分32秒。フリップ・ゴードン選手が海野翔太選手から3カウントを奪っています。決まり手欄にはスワンダイブと書かれていませんが、本文には「スワンダイブ式の」と明記されている。入り方は決まり手の名前に含まれない——これも、スワンダイブが「技」ではなく「式」であることの裏付けになります。

🏆 スワンダイブの使用例年表|2017→2026

公式記録と報道で確認できたものだけを並べます。

日付出来事
2017年5月21日新日本『BEST OF THE SUPER Jr.24』キラメッセぬまづ。高橋ヒロム選手がリコシェ選手のスワンダイブ攻撃をトラースキックで迎撃。試合はリコシェ選手が勝利(新日本公式)
2017年7月1日新日本『G1 SPECIAL in USA』ロングビーチ。IWGPヘビー級選手権でCody選手が「スワンダイブ式のミサイルキック」。王者オカダ・カズチカ選手がレインメーカーで防衛(新日本公式)
2018年6月3日後楽園ホール。フリップ・ゴードン選手が「スワンダイブのミサイルキック」、オスプレイ選手が「スワンダイブエルボー」。最後はゴードン選手の飛びつきにオスプレイ選手がカウンターのオスカッター(新日本公式)
2018年6月4日後楽園ホール。ゴードン選手がスワンダイブ式のフォーフリッピースプラッシュで勝利(新日本公式)
2019年3月14日『NEW JAPAN CUP 2019』なら100年会館。オスプレイ選手が「スワンダイブのラリアット」(新日本公式)
2021年2月27日『NEW BEGINNING USA 2021』。KENTA選手のスワンダイブをモクスリー選手がエルボーで撃ち落とす(新日本公式)
2021年3月3日スターダム日本武道館。AZM選手がハイスピード王座の防衛戦でスワンダイブ式ミサイルキックを披露(週刊プロレス)
2021年3月21日『NEW JAPAN CUP 2021』決勝・ゼビオアリーナ仙台。鷹木選手がオスプレイ選手のスワンダイブをキャッチ、エプロンへ叩きつける。優勝はオスプレイ選手(新日本公式)
2023年11月2日『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023』大阪。ワト選手が「エプロンに着地してから、スワンダイブだ」、さらに「スワンダイブのエルボースマッシュ」(新日本公式)
2025年5月11日スターダム後楽園ホール。上谷沙弥選手が玖麗さやか選手を「スワンダイブ式プランチャで黙らせる」(東スポWEB)
2026年1月4日新日本・東京ドーム。上谷選手がダブルタイトルマッチでスワンダイブ式プランチャ(東スポWEB)
2026年2月7日スターダム・エディオンアリーナ大阪第1競技場。上谷選手がV9戦でスワンダイブ式プランチャ(東スポWEB)
2026年4月23日スターダム後楽園ホール。上谷選手が「場外へのスワンダイブ式ダイビングボディアタック」(東スポWEB)
2026年9月21日新日本・北見大会。ミスティコ選手が「スワンダイブ式プランチャからのアームホイップ」「スワンダイブ式ティヘラ」(東スポWEB)

年表にして分かるのは、スワンダイブがジュニアヘビー級や女子の専売特許ではないことです。2017年7月1日にはIWGPヘビー級のタイトルマッチでCody選手が使い、2019年には『NEW JAPAN CUP』でオスプレイ選手がラリアットの入り口にしています。階級よりロープに乗れる身のこなしがあるかどうかで使い手が決まる技だ、というのが年表を並べた私の見立てです。

🎫 スワンダイブを「いま」観るには

年表のうち、いま追いかけられるのは次の3つの流れです。

  • 新日本プロレス:ミスティコ選手(IWGPジュニアタッグ王者として2026年9月にシリーズ参戦)、マスター・ワト選手
  • スターダム:上谷沙弥選手、AZM選手(2026年9月12日の横浜武道館大会でゴッデス・オブ・スターダム王座の防衛戦が組まれていました=東スポWEB)
  • プロレスリング・ノア:KENTA選手(2026年9月12日開幕の『N-1 VICTORY 2026』に出場=東スポWEB)

新日本の過去の試合をさかのぼって観るなら、新日本プロレスワールドは契約すべき?月額1,298円〜・50年アーカイブ完全解説を参照してください。この記事で引用した2017〜2023年の試合を観返すならアーカイブが近道です。

ノアはABEMAに無料の生中継枠があります。手順はABEMAでプロレスを無料で観る方法にまとめています。スターダムを含めた団体別の視聴先はプロレス配信サービス比較で総覧しています。

📡 新日本の中継をテレビで観るならPR
新日本プロレスの大会中継はスカパー!のテレ朝チャンネル2が定番です。スワンダイブは「エプロンに出た瞬間」から始まる技なので、リング全体が映る大画面のほうが追いやすい。料金とチャンネルの選び方はスカパーのプロレスはテレ朝ch2かサムライ|料金と選び方で整理しています。

❓ スワンダイブに関するよくある質問

Q1. スワンダイブとはどんな技ですか?

A. エプロンからトップロープに飛び乗り、そこからリング内や場外の相手へ飛ぶ「入り方」の名前です。新日本プロレス公式の試合記録には「エプロンに着地してから、スワンダイブだ」「トップロープへ飛び乗り」と書かれています。技そのものではないので、「スワンダイブ式ミサイルキック」「スワンダイブ式プランチャ」のように、後ろに付く技と組み合わせて呼ばれます。

Q2. 「スワンダイブ式」の「式」とはどういう意味ですか?

A. 「その入り方で出す」という意味です。ミサイルキックはふつうコーナー最上段から出しますが、エプロンからロープに飛び乗って出せば「スワンダイブ式ミサイルキック」になります。新日本プロレス公式の記録でも、決まり手欄は「フォーフリッピースプラッシュ」なのに本文は「スワンダイブ式のフォーフリッピースプラッシュ」と書かれており、入り方は技名の外側にある扱いです。

Q3. スワンダイブの元祖は誰ですか?

A. 本記事で当たった一次資料では、元祖・命名者を特定できませんでした。日本では大谷晋二郎選手の名前を挙げる声も多く(当ブログのローリング・ソバットの記事でも触れています)、ネット上の解説には「元祖」「実況アナの命名」とする記述もありますが、公式資料や報道の原文では確認できなかったため断定は避けます。

Q4. スワントーン・ボムとは違う技ですか?

A. 違います。名前が似ていますが、スワントーン・ボムは体を弓なりに反らせて跳ぶボディプレスという「技」の名前です(プロレスの空中殺法・飛び技まとめ参照)。スワンダイブは技ではなく「エプロンからロープに飛び乗る入り方」の名前。組み合わせることは理屈のうえでは可能ですが、本記事では「スワンダイブ式スワントーン・ボム」の記録は確認していません。

Q5. 水泳の「スワンダイブ」とは関係ありますか?

A. 英語の swan dive は、研究社 新英和中辞典では【水泳】の用語で、「両腕を広げ伸ばして水中にまっさかさまに飛び込む」飛び込みの型です。プロレスの呼び名がこの飛び込みの姿から来たのかどうかは、一次資料で確認できなかったため断定しません。意味としては別物と考えてください。

Q6. 女子プロレスにも使い手はいますか?

A. います。スターダム公式サイトの選手紹介では、上谷沙弥選手の得意技に「スワンダイブ式プランチャー」が載っています。AZM選手は2021年3月3日の日本武道館でスワンダイブ式ミサイルキックを披露し、週刊プロレスの取材に「もっとイオさんたちみたいにキレイなスワンができるようにしたいです」と語っています。

Q7. 素人でもできますか?

A. 絶対にやめてください。プロの使い手であるAZM選手でさえ「人に見せられるスワンができなくて」と語っている動きです。ロープの上は足場が細く揺れるため、踏み外せば頭や首から落ちます。家庭のソファやベッド、遊具、ジムのロープで試すのは危険です。本記事は観戦理解のための構造解説で、指導ではありません。

🐄 ウッシのひとこと:柵を踏み台にした人たち

小学生のころ、深夜0時から1時のワールドプロレスリングを眠い目をこすって観ていました。推しは金本浩二選手、獣神サンダー・ライガーさん、エル・サムライさんの新日本ジュニア勢です。高校生になると、TSUTAYAとゲオのプロレスビデオとDVDを片っ端から借りました。だからジュニアの試合の「ロープ際」は、画面越しに何百回も観てきた場所です。

ロープは、本来リングの境界線です。つかめばブレイク、くぐれば場外。選手を守るための柵です。スワンダイブは、その柵を踏み台に変えた。しかも出発点は、相手に追い出されたエプロンだったりする。不利な位置と、守りのための道具。その2つを組み合わせて、いちばん華やかな一瞬を作っています。

私はドライバーから21歳で営業に移りました。最初の研修で「お前ら代理店は営業失格だ」とボロクソに言われた話は何度か書いていますが、あの研修で教わったのは、営業はデータ・数字・情報だということでした。柵は、乗り方次第で踏み台になる。

今回この記事を書くのに、新日本プロレス公式の試合記録を1試合ずつ開いて、スワンダイブという文字がどこに、どういう動詞と一緒に出てくるかを数えました。「エプロンに着地して」「飛び乗り」「撃ち落とす」「キャッチ」。技の説明文より、試合記録の動詞のほうが正直です。

次にテレビで選手がエプロンに出たら、ロープの上を見ていてください。乗った、跳んだ、落とされた——その1秒が、この記事の全部です。

マイペースにいきましょう🐄

営業部長のウッシでした。

🔗 関連記事

⚠️ 再々掲・免責:本記事は観戦理解・技術構造の解説を目的としています。スワンダイブは訓練を積んだプロレスラーが、プロレス用のリングで行う動きです。一般の方がロープや家具の上から飛ぶことは、跳ぶ本人にとっても周りの人にとっても極めて危険です。絶対に真似しないでください。

📚 出典

📚 出典・参考(2026年9月25日確認・23項目+注記)

※技の工程説明は、上記の新日本プロレス公式試合記録の原文(「エプロンに着地してから、スワンダイブだ」「トップロープへ飛び乗り」「両膝からトップロープへ飛び乗り」)と東スポWEBの報道(「場外へのスワンダイブ式ダイビングボディアタック」)をもとに、観戦理解のために4工程へ分解したものです。ロープのしなり(反動)の使い方、足の置き方、踏み切りのタイミングは一次資料に記述がないため、本文では筆者の所見として書き分けています。「11種類」は本記事で開いた上記資料に出てきた組み合わせの数であり、スワンダイブの組み合わせの総数ではありません。「決め技になった記録は1件」も同様に、本記事で確認した範囲の件数です。スワンダイブの元祖・命名者、および名称と水泳の飛び込みとの関係は、上記の資料では特定できなかったため記述していません。


この記事をシェア X でシェア LINE で送る

プロレスの最新ニュースと新着記事は、X で毎日お知らせしています。

ウッシ(@ussi_bucho)をフォロー
次に読むなら ⚡ ウッシのプロレス技大図鑑 📺 プロレスはどこで観る?配信の違い 🔰 プロレス入門ロードマップ