サソリ固めとは?やり方と痛さを図解で解説|長州力の代名詞
※本記事はプロモーションを含みます。
こんにちは、営業部長のウッシです。
「サソリ固め」――相手をうつ伏せにして両脚を絡め、自分は背を向けて座り込み、相手の上体を弓なりに反らせる、あの強烈なフォーム。長州力さんの代名詞として、昭和・平成のプロレスファンなら誰もが知る関節技です。
本記事では、サソリ固めのやり方・かけ方の構造を、観戦理解の観点から5ステップで分解します。「逆エビ固めや4の字固めと何が違うの?」「シャープシューターと同じ技?」という疑問に、30年プロレスを観てきた部長の目線で答えます。
📌 この記事でわかること
- サソリ固めの正体と、極まる場所のしくみ
- やり方・かけ方を5ステップで分解
- サソリ固めはどこが痛いのか
- 逆エビ固め・4の字固めとの違い
- 英語名「Scorpion Deathlock」と「シャープシューター」の関係
- 使い手の系譜(カール・ゴッチさん→長州力さん/ブレット・ハートさん/スティングさん)
- 長州力さんとサソリ固めの名場面
・10月12日(月・祝)両国は終了:辻陽太選手が大岩陵平選手を下してIWGPヘビー級王座を防衛 → 全9試合の結果
・WWE:10月からNetflix(全プラン追加料金なし)。10月11日(日)のマネー・イン・ザ・バンクは終了 → 優勝者と全試合の結果/配信時間と料金
『図説 関節技』は腕・脚・首の極め方をイラストと図解で分解した1冊。この記事で形を覚えたあとに「なぜ痛いか」を確認する用途に向いています。
🧬 サソリ固めの正体:脚・腰・背中をまとめて反らせる関節技
サソリ固めは、倒れた相手の両脚を絡めて反転させ、うつ伏せにした相手に背を向けて座り込み、上半身を後ろへ反らせる関節技です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 英語名 | Scorpion Deathlock(スコーピオン・デスロック)/Sharpshooter(シャープシューター) |
| 分類 | 関節技(脚・腰・背中を反らせるサブミッション) |
| 極まる場所 | 膝・足首・腰・背中 |
| 体勢 | 相手の脚を絡めて反転させ、うつ伏せの相手に背を向けて座る |
ポイントは、脚を極めながら、同時に腰と背中まで反らせること。1つの技で複数箇所に効くのが、サソリ固めが「逃げられない」と言われる理由です。
🔥 サソリ固めのやり方|5ステップで分解
試合で見るサソリ固めのフォームを、5ステップに分けて解説します。
Step 1:仰向けの相手の両脚を取る
倒した相手の両足首あたりを掴むのが起点。立っている相手にいきなりかける技ではなく、弱らせて寝かせてから入ります。
Step 2:相手の両脚を交差させる
掴んだ相手の両脚をクロス(交差)させます。この「脚を組ませる」工程が、サソリ固めの土台になります。
Step 3:相手の両脚の間に自分の脚を入れ、絡めてロックする
交差させた相手の脚の間に自分の片脚を差し込み、引っかけてロックします。これで相手は脚を抜けなくなります。
Step 4:脚を軸に反転(ステップオーバー)し、相手をうつ伏せにする
脚を固定したまま、自分の脚を軸にして体を反転させ、相手をうつ伏せにひっくり返します。この「ステップオーバー」が決まると、相手は逃げる体勢を完全に失います。
Step 5:背を向けて座り込み、上体を反らせる
最後に、自分が相手に背を向ける形で後ろに座り込み、相手の上半身を引き上げるように反らせます。これにより:
- 相手の膝・足首が極まる
- 腰が反らされる
- 背中全体に強い負荷がかかる
この複合的な効きが、サソリ固めの本質です。
💥 サソリ固めはどこが痛い?効きどころを解説
サソリ固めが「決まったら終わり」と言われるのは、逃げ道が物理的にほぼ無いから。痛いのは1か所ではありません。
① 脚のロックで動けない
両脚を交差・固定されているため、相手は下半身を使って逃げることができません。脚そのものにも、絡められた膝と足首へのねじりの負荷がかかり続けます。
② 腰と背中の「逆反り」
上体を後方へ反らされることで、普段曲がらない方向に腰・背骨が曲げられます。かける側の体重が乗るぶん、じわじわと効き続けるのが厄介なところ。
③ 「我慢すれば抜けられる」が通用しない
打撃技と違って、サソリ固めは耐えている間もずっと負荷がかかり続けます。残された道は、自力で体を引きずってロープに手を伸ばすことくらい。会場が「ロープまであと少し!」で沸くのは、この絶望的な構造があるからです。
⚠️ 再掲・免責:これらの構造解説は、観戦時の理解を目的としたものです。技を実際に他人にかけることは、解剖学的に極めて危険であり、絶対に行わないでください。
📺 動画で観る(公式)
📺 長州力さんがサソリ固めを決める一戦(GAORA SPORTS公式・全日本プロレス バトルライブラリー)
⚖️ 逆エビ固め(ボストンクラブ)との違い
サソリ固めは、よく逆エビ固め(ボストンクラブ)と混同されます。どちらも「相手の脚を抱えて反らせる」点は共通ですが、脚の組み方が違います。
| 技名 | 脚の処理 | 特徴 |
|---|---|---|
| 逆エビ固め(ボストンクラブ) | 相手の両脚をそのまま抱える | 古典的でシンプル |
| サソリ固め | 相手の脚を交差させ、自分の脚を絡めてロックして反転 | 脚が抜けにくく、より深く極まる |
ざっくり言うと、サソリ固めは脚を組ませてロックする一手間が加わるぶん、逃げにくさが段違い。だからこそフィニッシュ・ホールド(決め技)として通用してきたわけです。
🦵 4の字固めとの違い|同じ「足を絡める技」でもここが違う
「足を絡める関節技」つながりで、足4の字固め(フィギュア・フォー・レッグロック)との違いもよく話題になります。4の字固めといえば、「ネイチャーボーイ」リック・フレアーの代名詞として知られる技ですね。
| 比較 | 足4の字固め | サソリ固め |
|---|---|---|
| 相手の体勢 | 仰向けのまま | うつ伏せにひっくり返す |
| 脚の形 | 相手と自分の脚で数字の「4」を作る | 相手の脚を交差させ、自分の脚でロック |
| 主な効きどころ | 膝を中心に極める | 膝・足首+腰・背中の複合 |
| かける側の体勢 | 相手と同じく倒れ込む | 相手の上に座り込む |
ひとことで言えば、4の字固めは「膝をピンポイントで極める技」、サソリ固めは「脚を起点に腰と背中まで反らせる技」。同じ足関節技でも、攻めている場所がまるで違うんです。
この違いが分かると、実況の「脚へのダメージが蓄積している!」という言葉の意味が、技ごとに立体的に見えてきますよ。
🌎 サソリ固めの英語名は?「Scorpion Deathlock」と「シャープシューター」
サソリ固めの英語名は Scorpion Deathlock(スコーピオン・デスロック)。そして北米プロレス(WWEなど)では、同型の技がシャープシューター(Sharpshooter)の名で広く知られています。
シャープシューター=ブレット・ハートさんの代名詞
シャープシューターを決め技にして有名になったのが、ブレット・“ヒットマン”・ハート(Bret “Hitman” Hart)さんです。
「サソリ固め」と「シャープシューター」型の違いはある?
「同じ技なの?別の技なの?」――これ、検索でも多い疑問です。結論から言うと、基本構造は同じ技です。
なお、ブレットさんの型は左右が逆と言われます。
つまり――日本では「サソリ固め=長州力」、北米では「シャープシューター=ブレット・ハート」。同じ技が、国を越えて2人の名レスラーの代名詞になっている、というわけです。
🥋 サソリ固めの使い手の系譜
サソリ固めの歴史は、「誰がどう受け継いだか」を知ると一気に面白くなります。
源流:カール・ゴッチさん
サソリ固めは、“プロレスの神様”カール・ゴッチさんから、長州力さんに伝授されたと言われる技です。ただ、長州さん本人はNumberの取材に「いや、ゴッチさんが考えたような気もするな」と話しつつ、まわりが作ったストーリーだとも語っていて、はっきりしません。
日本の代名詞:長州力さん
ミュンヘン五輪に出場したあと新日本プロレスに入門した長州力さんは、デビュー戦をサソリ固めで勝ち、以来この技が代名詞になりました。「サソリ固めといえば長州力」――この図式は、半世紀近く揺らいでいません。
北米の代名詞:ブレット・ハートさん
前述のとおり、北米ではブレット・ハートさんがシャープシューターの名で看板技に。テクニシャンとして知られたブレットが、丁寧に脚を絡めてから反転するあの流れは、WWEの歴史に残る様式美です。
スコーピオンの体現者:スティングさん
WCWのスティングさんも、スコーピオン・デスロックの名でこの技を使ったことで知られます。2024年3月の引退試合も、最後はスコーピオン・デスロックで締めくくりました。
🦂 長州力さんとサソリ固め|名場面で振り返る
デビュー戦をサソリ固めで飾る(1974年)
長州力さん(当時のリングネームは本名の吉田光雄)は、1974年8月8日、日大講堂でのエル・グレコ戦でデビューし、サソリ固めで勝利したと記録されています。つまりサソリ固めは、長州のキャリアの最初の1勝から共にあった技。デビュー戦の決まり手がそのまま生涯の代名詞になるというのは、プロレス史でもなかなか無いことです。
「噛ませ犬」発言からの名勝負数え唄
1982年10月8日の後楽園ホール。長州が藤波辰爾選手(当時は辰巳)に反旗を翻した、いわゆる「噛ませ犬」発言です。ここから始まった藤波選手との抗争を、実況の古舘伊知郎さんは「名勝負数え唄」と形容しました。
「掟破りの逆サソリ」
この抗争で生まれた名フレーズが「掟破りの逆サソリ」。藤波選手が長州の代名詞であるサソリ固めをあえて長州自身にかけ、実況の古舘伊知郎さんがそう形容しました。技そのものが物語を背負っていた時代の、象徴的な場面です。
長州力さんについてもっと知りたい方は、【闘魂列伝】長州力の記事もどうぞ。
📺 サソリ固めの名場面を動画で観るには?
⚠️ 【重要・免責】本記事はプロレス観戦をより深く楽しむための「技術構造の解説」です。プロレス技は専門的な訓練を積んだプロレスラーのみが行う高度な格闘技です。一般の方が実際に他人に掛けると、膝・腰・背骨の重大な損傷につながります。絶対に真似しないでください。(理由はプロレス技を遊びで真似するのは危険)
文章だけで「反転の瞬間」や「ロープに逃げる攻防」の緊張感を理解するのは難しい技です。実際の試合映像で動きを観るのが最短ルート。
ノアの大会は、ABEMAで無料の生中継があります。プロレス観戦のコスパを考えると、まず押さえておきたいサービスです。
どの団体がどのサービスで観られるか(無料枠つき)はプロレス配信サービス比較に、無料視聴の具体的な手順はABEMAでプロレスを無料で観る方法にまとめています。
❓ サソリ固めに関するよくある質問
Q1. サソリ固めのやり方は素人でも真似できますか?
A. 絶対に真似しないでください。本記事は観戦理解のための技術解説です。サソリ固めは膝・腰・背骨に強い負荷をかける技で、専門訓練を受けていない人が他人にかけると重大な怪我につながります。
Q2. サソリ固めとシャープシューターは同じ技ですか?
A. 基本的に同じ技です。日本では「サソリ固め」、北米では「シャープシューター(Sharpshooter)」と呼ばれます。
Q3. サソリ固めの英語名は何ですか?
A. Scorpion Deathlock(スコーピオン・デスロック)です。北米ではブレット・ハートさんの代名詞Sharpshooter(シャープシューター)の呼び名が広く使われています。
Q4. サソリ固めと逆エビ固めの違いは?
A. 逆エビ固めは相手の脚をそのまま抱えるシンプルな形。サソリ固めは相手の脚を交差させて自分の脚でロックし、反転してから極めるぶん、より逃げにくく深く極まります。
Q5. サソリ固めと4の字固めの違いは?
A. 4の字固めは仰向けの相手の膝をピンポイントで極める技、サソリ固めはうつ伏せにした相手の脚・腰・背中をまとめて反らせる技です。同じ足関節技でも、相手の体勢と効きどころが異なります。
Q6. サソリ固めはどこが痛いんですか?
A. 膝・足首・腰・背中が同時に攻められます。脚を固定された状態で上体を反らされ、かける側の体重が乗り続けるため、逃げ場がないのが特徴です。
Q7. サソリ固めで有名な使い手は?
A. 日本では長州力さんが代名詞。北米ではブレット・ハートさん(シャープシューター)、スティングさん(スコーピオン・デスロック)が有名です。カール・ゴッチさんから長州さんに伝授された技と言われます。
Q8. サソリ固めの元祖は誰ですか? スコーピオン・デスロックとどちらが先?
A. カール・ゴッチさんから長州力さんに伝授された、と言われる技です。一方、WWE公式は、この技を考案したのは長州力さんだと紹介しています。どちらにしても順番は「日本のサソリ固め」が先。北米では、スティングさんがスコーピオン・デスロックの名で使い、ブレット・ハートさんがシャープシューターの名で代名詞にしました。ブレットさんは自伝で、WWE関係者のパット・パターソンさんに勧められ、かけ方はコナンさんに見せてもらったと振り返っています。
Q9. サソリ固めを使う女子レスラーはいますか?
A. います。分かりやすいのはWWEのナタリア選手。WWE公式プロフィールでもシグネチャー技はシャープシューターと明記されていて、ブレット・ハートさんの姪、ハート・ダンジョン出身という血筋そのままの技です。日本では、クラッシュ・ギャルズの長与千種さんが使い手として知られ、2000年5月14日の復活戦でも、ライオネス飛鳥さんとダブルのサソリ固めを見せています。
Q10. 「恥ずかし固め(はずかし固め)」はサソリ固めのことですか?
A. まったく別の技です。恥ずかし固めは、女子タッグ「NEOマシンガンズ」のタニー・マウスさん・宮崎有妃さん(2026年1月1日に引退)の象徴的な技で、タニーさんは「アイドルの子を相手するのに大きな技だとケガさせちゃうから、気持ちを折って勝利するために編み出した技」と語っています。脚・腰・背中を反らせるサソリ固めとは、目的がまるで違う技です。
Q11. サソリ固めで死亡した人はいるのですか?
A. プロの試合でサソリ固めが直接の原因と公表された死亡事故は、調べた範囲では見当たりません。ただし、プロが加減とタップのやり取りの上で成立させているものであって、素人がふざけてかけていい技ではありません。絶対に真似しないでください。
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⚠️ 再々掲・免責:本記事はあくまで観戦理解・技術構造の解説目的です。プロレス技は訓練を積んだプロが行うもの。一般の方が他人にかけることは極めて危険な行為であり、絶対に真似しないでください。
🐄 ウッシのひとこと:脚を組ませる”一手間”の美学
サソリ固めの肝は、相手の脚を交差させてロックし、反転する”一手間”です。逆エビ固めにこのひと工夫を足すだけで、逃げられない技に化ける。「基本に、ひと工夫」――これが技を進化させる本質だと思います。
仕事でも同じで、ありふれた提案に”逃げ場をなくす一手間”を加えるだけで、説得力がまるで変わる。デビュー戦の決まり手を半世紀近く磨き続けた長州力さんのサソリ固めは、そんなことを教えてくれます。
技のフォームを知ると、プロレス観戦は確実に面白くなります。それではまた次のプロレス記事でお会いしましょう。
営業部長のウッシでした。
📚 参考・出典
📚 参考・出典(17件・2026年10月9日確認)
- コトバンク「サソリ固め」(デジタル大辞泉プラス)(技の形・長州力さんとスティングさんの得意技・スコーピオン・デスロック)
- デイリースポーツ「プロレス技50選【10】サソリ固め」(デビュー戦で初公開・おきて破りの逆サソリ・シャープシューター・長与千種さん)
- デイリースポーツ「プロレス技50選【9】逆エビ固め」(英名ボストンクラブ)
- Number Web「[デビュー戦を語る]長州力」(1974年8月8日・日大講堂・サソリ固め・ゴッチさん伝授の話と本人の言葉)
- Number Web「長州力、45年のプロレス人生に終止符。」(引退・デビュー戦・1982年10月8日)
- 東スポWEB「長州力の凱旋試合」(ミュンヘン五輪・エル・グレコ戦でデビュー)
- 東スポWEB「かの有名な長州力『かませ犬』発言」(名勝負数え唄・掟破りの逆サソリ)
- WWE公式「Who invented the RKO? The innovators behind sports-entertainment’s best maneuvers」(シャープシューターの考案者・スティングさん・コナンさん・4の字固め)
- WWE公式「Bret Hart」(シャープシューター)
- WWE公式「Sting」(スコーピオン・デスロック)
- WWE公式「Nattie」(シャープシューター・ブレット・ハートさんの姪・ハート・ダンジョン)
- 東スポWEB「64歳のスティングが壮絶引退試合」
- 東スポWEB「長与千種&ライオネス飛鳥『クラッシュ2000』」(ダブルのサソリ固め)
- ENCOUNT「“恥ずかし固め”の大きな功績」(2023年8月5日・新井宏)(タニー・マウスさんの証言)
- 東スポWEB「【WAVE】宮崎有妃 来年1月1日の引退を表明」
- WAVE公式「宮崎有妃引退大会『THE END OF RAMPAGE』」(2026年1月1日・後楽園ホール)
- GAORA SPORTS公式YouTube「長州力がVOODOO-MURDERS総帥・TARUに怒りのサソリ固め‼」
※技の工程の説明は、観戦理解のために整理したものです。「〜と言われます」と書いた箇所は、上の出典では確かめられていません。
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