キャメルクラッチとは?やり方・使い手・痛さをプロレス歴30年が解説
📖 この記事の目次
- 📌 この記事でわかること
- 🧬 キャメルクラッチの正体:背骨・首・腰を一度に反らす「固め技」
- 🔥 キャメルクラッチのやり方|5ステップで分解
- 💥 キャメルクラッチはどこが痛い?効く「3つのポイント」
- 📺 動画で観る(公式)
- ⚠️ 逆エビ固め(ボストンクラブ)との違い
- 🐍 コブラツイストとの違い|同じ”極め系”でも別物
- 🏛️ キャメルクラッチの歴史|元祖は誰か(諸説あり)
- 🥋 キャメルクラッチの使い手たち
- 🍜 キン肉マン・ラーメンマンのキャメルクラッチ
- 🔥 キャメルクラッチの名場面
- 📺 キャメルクラッチの名場面を動画で観るには?
- ❓ キャメルクラッチに関するよくある質問
- 🔗 関連記事
- 🐄 まとめ:悪役が映える「いたぶり」の技
- 📚 出典・参考
※本記事はプロモーションを含みます。
⚠️ 【重要・免責】本記事はプロレス観戦をより深く楽しむための「技術構造の解説」です。プロレス技は専門的な訓練を積んだプロレスラーのみが行う高度な格闘技です。一般の方が実際に他人に掛けると、頸部・腰椎・背骨の重大な損傷につながります。絶対に真似しないでください。
こんにちは、営業部長のウッシです。
「キャメルクラッチ」――うつ伏せにした相手の背中に座り込み、顎を引き上げて体を弓なりに反らせる、あの強烈なフォーム。技を仕掛けている姿がラクダ(キャメル)の鞍にまたがって手綱を引いているように見えることが、技名の由来とされています。
本記事では、キャメルクラッチのやり方・かけ方の構造を、観戦理解の観点から5ステップで分解します。「どこが痛いの?」「元祖は誰?」「キン肉マンのラーメンマンの技だよね?」という疑問に、30年プロレスを観てきた部長の目線で答えます。
うつ伏せにした相手の背中に座り込み、両手で顎を引き上げて首・背骨・腰をまとめて弓なりに反らせる固め技です。技名は、ラクダ(キャメル)の鞍にまたがって手綱を引く姿に見えることに由来します。アイアン・シークの代名詞として世界的に知られ、漫画『キン肉マン』のラーメンマンの必殺技としても有名です。
📌 この記事でわかること
- キャメルクラッチの正体と、技名の語源(ラクダの鞍)
- やり方・かけ方を5ステップで分解
- どこが痛いのか――効く「3つのポイント」
- 元祖ザ・シーク(諸説あり)と、エディ・ゲレロら使い手の系譜
- キン肉マン・ラーメンマンのキャメルクラッチ
- コブラツイスト・逆エビ固めとの違い
🧬 キャメルクラッチの正体:背骨・首・腰を一度に反らす「固め技」
キャメルクラッチは、うつ伏せにした相手の背中(腰のあたり)に座り、両腕や顎を引き上げて上半身を弓なりに反らせる固め技です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 英語名 | Camel Clutch(ラクダの締め付け) |
| 分類 | 固め技(背骨・首を反らせるサブミッション) |
| 極まる場所 | 頸部(首)・背骨・腰 |
| 体勢 | うつ伏せの相手の背に乗る |
ポイントは、相手の体を「反る方向」へ強制的に曲げること。人間の背骨は前には丸まりやすいですが、後ろへ反る動きには限界があります。キャメルクラッチは、その限界を超えて反らせることで、首・背中・腰を同時に攻める技です。
なぜ「ラクダ」?――camel clutchの語源
技名の由来は、かけている側の姿が「ラクダの鞍にまたがり、手綱を引く騎手」のように見えるからとされています。相手の背中に座る位置がちょうどラクダの鞍、引き上げた相手の顎が手綱、というわけです。弓なりに反った相手の体がラクダのこぶに見えるから、という説明がされることもあり、由来の細部には諸説あります。
後述しますが、この技を看板にしたのが中東ギミック(キャラクター設定)のヒールたちだったことも、「ラクダ」のイメージが定着した大きな理由とされています。砂漠・ラクダ・シーク(族長)――キャラクターと技名が一体になった、プロレスらしいネーミングです。
🔥 キャメルクラッチのやり方|5ステップで分解
試合で見るキャメルクラッチのフォームを、5ステップに分けて解説します。
Step 1:相手をうつ伏せにする
キャメルクラッチは、相手がうつ伏せ(腹ばい)になった状態が起点。打撃などで弱らせ、相手をマットに這わせるところから始まります。
Step 2:相手の背中・腰のあたりに座る
うつ伏せの相手の腰〜背中のあたりにまたがって座り込む。自分の体重で相手を押さえ込み、逃げを封じます。ここがまさに「ラクダの鞍に座る」ポジションです。
Step 3:相手の両腕を自分の太ももの上に乗せる
相手の両腕を後ろから引き寄せ、自分の太ももの上にかける。これで相手の上半身を引き上げる「支点」ができます。
Step 4:相手の顎または頭を抱え込む
両手で相手の顎の下、または頭を抱え込むように掴みます。ここがキャメルクラッチの握りの完成形です。
Step 5:上半身を後方へ引き上げ、相手を反らせる
最後に、自分が後ろへ体重をかけながら、相手の上半身を引き上げる。これにより:
- 相手の首(頸部)が後方へ反らされる
- 背骨が弓なりに曲げられる
- 腰にも強い負荷がかかる
この「全身を反らせる」動きが、キャメルクラッチの痛みの正体です。
💥 キャメルクラッチはどこが痛い?効く「3つのポイント」
キャメルクラッチが”強烈に痛い技”とされる理由は、1つの動作で3カ所を同時に攻めるから。
ポイント①:首(頸部)の反らし
顎を引き上げることで、首が後方へ強制的に反らされます。頸部はデリケートな部位のため、観ていて思わず首をすくめてしまう痛々しさがあります。
ポイント②:背骨の「逆反り」
普段曲がらない方向へ背骨を反らせるため、背中全体に強いストレスがかかります。背骨と首を同時に攻める複合性が、この技の核心です。
ポイント③:自重を使った持続圧
かける側が相手の上に座っているので、体重を使ってじわじわ効かせ続けられるのが特徴。一瞬で極めるより、時間をかけて消耗させるタイプの技です。
⚠️ 再掲・免責:これらの構造解説は、観戦時の理解を目的としたものです。プロレス技は訓練を積んだプロが行うもの。実際に他人にかけることは解剖学的に極めて危険であり、絶対に真似しないでください。
📺 動画で観る(公式)
📺 公式の技解説 キャメルクラッチ/遠藤有栖(東京女子プロレス公式)
⚠️ 逆エビ固め(ボストンクラブ)との違い
キャメルクラッチは、逆エビ固め(ボストンクラブ)としばしば混同されます。どちらも「相手を反らせる固め技」ですが、攻めるポイントが違います。
| 技名 | かける向き | 主に極まる場所 |
|---|---|---|
| キャメルクラッチ | 相手の頭側を向いて座り、顎・上半身を引き上げる | 首・背骨・腰 |
| 逆エビ固め(ボストンクラブ) | 相手の脚側を向き、両脚を抱えて反らせる | 腰・背中・脚 |
ざっくり言うと、キャメルクラッチは「上半身(首)から反らせる」、逆エビ固めは「下半身(脚)から反らせる」。観戦時の見分け方として覚えておくと、解説が一段深く楽しめます。
🐍 コブラツイストとの違い|同じ”極め系”でも別物
「反らせて極める技」つながりでよく並べられるのがコブラツイスト(アバラ固め)です。こちらも比べてみると、キャメルクラッチの個性がはっきり見えてきます。
| 比較 | キャメルクラッチ | コブラツイスト |
|---|---|---|
| 体勢 | 相手をうつ伏せに倒して上に座る | お互い立ったまま極める |
| 攻める方向 | 後方へ「反らせる」 | 横方向へ「ひねる」 |
| 主な効きどころ | 首・背骨・腰 | 腹斜筋・肋骨・背骨 |
| 試合での性格 | 逃げ場を奪って”いたぶる” | 切り返し合戦など”魅せる”攻防 |
キャメルクラッチは相手を地面に磔(はりつけ)にして逃げ場を奪う技、コブラツイストは立ち技ゆえに返し技や切り返し合戦に発展する技。同じサブミッションでも、試合の中で果たす役割がまったく違うんです。
🔗 コブラツイストの仕組みと「切り返し合戦」の面白さは、コブラツイストとは?やり方・かけ方を5ステップで解説で詳しく分解しています。
🏛️ キャメルクラッチの歴史|元祖は誰か(諸説あり)
キャメルクラッチの歴史は、「考案した人」「名付けて広めた人」「世界的に有名にした人」が別々にいる、ちょっと面白い系譜です。
技の考案者とされるのはゴリー・ゲレロ
技そのものの考案者として名前が挙がるのが、メキシコの名レスラーゴリー・ゲレロ(Gory Guerrero)です。1940〜60年代のルチャ・リブレを代表する選手で、相手の背に乗って反らせる「ラ・デ・ア・カバージョ(La de a Caballo=騎乗固めの意)」という技を生み出しました。これが後にキャメルクラッチと呼ばれる技の原型だとされています。
「馬に乗る」固め技がメキシコで生まれ、後に「ラクダ」の名前で世界に広まった――と考えると、技名の変遷そのものが歴史を物語っています。
「キャメルクラッチ」の元祖はザ・シーク(諸説あり)
この技に「キャメルクラッチ」という名前と物語を与えた元祖的存在とされるのが、アラブの怪人ギミックで一時代を築いたザ・シーク(The Sheik)です。狂気のヒールとして恐れられた彼がこの技をフィニッシュに使ったことで、「中東ギミックのレスラーの定番技」という型ができあがった、と語られています。
ヒトコブラクダの産地・中東のキャラクターが使う技だから「キャメル(ラクダ)」――以降、グレート・メフィスト、アイアン・シーク、サブゥー、モハメド・ハッサンなど、中東系ギミックの選手たちに代々受け継がれる”家芸”のような技になっていきました。考案者・命名の経緯には諸説あるため、本記事では「ゴリー・ゲレロ考案説が有力、キャメルクラッチとしての元祖はザ・シーク」という整理にとどめておきます。
アイアン・シークが”世界的な必殺技”にした
この技を一気にメジャーにしたのが、アイアン・シーク(The Iron Sheik)です。決定的だったのが、1983年12月26日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでの一戦。約6年近い長期王座を守っていたボブ・バックランドをキャメルクラッチで捕らえ、バックランドのセコンドがタオルを投入してTKO。シークがWWF(現WWE)ヘビー級王座を奪取しました。バックランド自身は最後まで「参った」をしなかったと伝えられる幕切れも、この技の「逃げられない」怖さを象徴しています。
🥋 キャメルクラッチの使い手たち
歴史の流れを押さえたところで、代表的な使い手を整理しておきます。
アイアン・シーク|王座を動かした男
前述のとおり、キャメルクラッチで世界王座を動かした張本人。「あれをかけられたら終わり」という説得力を観客に植え付けた、この技の顔といえる存在です。
エディ・ゲレロ|父から受け継いだ一族の技
考案者とされるゴリー・ゲレロの息子が、WWEで世界王者にもなったエディ・ゲレロです。エディはキャメルクラッチを得意技のひとつとして使い続けました。父が生んだ技を、息子が最高峰の舞台で使う――技が一族の遺産として受け継がれた、プロレス史でも屈指の美しい系譜です。
サブゥー、モハメド・ハッサンら”継承者”たち
ザ・シークの甥として知られるサブゥー、2000年代のWWEで使ったモハメド・ハッサンなど、中東ギミックの系譜に連なる選手たちがこの技を受け継ぎました。また、スコット・スタイナーの「スタイナー・リクライナー」やルセフ(ミロ)の「アコレード」のように、キャメルクラッチの変型を自分の必殺技に仕立てた選手もいます。クラシックな技でありながら、現代でも形を変えて生き続けているわけです。
🍜 キン肉マン・ラーメンマンのキャメルクラッチ
日本では、「キャメルクラッチ=『キン肉マン』のラーメンマンの技」として覚えた人がかなり多いはず。ウッシも最初の出会いはこっちでした。
ブロッケンマン戦の衝撃
原作コミックの第20回超人オリンピックで、ラーメンマンは決勝トーナメント1回戦でブロッケンマンと対戦。このとき繰り出したのがキャメルクラッチでした。原作では、ラーメンマンがこの技でブロッケンマンの体を真っ二つにしてしまうという壮絶な描写で勝利します。
テレビアニメ版では、さすがにそのまま放送できなかったようで、ブロッケンマンが麺にされてしまうという、別の意味で強烈な描写に変更されたことが今でも語り草になっています。「麺類は人類」という迷ゼリフとともに、昭和の子どもたちに強烈なインパクトを残しました。
マンガがプロレス技の”入口”になる
ここで面白いのは、実在のプロレス技が、マンガを通じて子どもたちに広まったこと。ウッシの世代だと、「キン肉マンで技を覚えて、テレビのプロレス中継で『本物だ!』と興奮する」という流れが定番でした。キャメルクラッチはその代表格。マンガと本物のリングが地続きだった時代の、幸せな記憶です。
※『キン肉マン』関連の記述は、作品で広く知られている内容のテキストでの紹介にとどめています。
🔥 キャメルクラッチの名場面
名場面①:1983年、シークがバックランドから王座を奪取
前の章でも触れた、1983年12月26日・マディソン・スクエア・ガーデンの一戦です。長期王座を守り続けてきたボブ・バックランドが、シークのキャメルクラッチに捕まり、セコンドのタオル投入で陥落――。本人がギブアップしないまま、見ていられなくなった味方がタオルを投げた、という幕切れが、この技の「いたぶり」「逃げられない」という怖さを象徴しています。
名場面②:1984年、ホーガンがキャメルクラッチを”破った”日
もう一つの伝説が1984年1月23日。シークの王座に挑んだハルク・ホーガンは、試合中にキャメルクラッチに捕らえられます。しかしホーガンはシークを背負ったまま立ち上がってコーナーに叩きつけ、技を脱出。そのままレッグドロップで勝利し、初のWWF王座を戴冠しました。
これが、後にプロレス界の黄金期を作る「ハルカマニア(Hulkamania)」の出発点だったと言われています。「逃げ場のない技を、ヒーローが力で破る」――キャメルクラッチは、悪役の凄みを見せる技であると同時に、ヒーローの不屈を際立たせる”舞台装置”としても機能してきたんです。
※本記事で触れた試合・経緯は、各種資料で広く語られている内容をもとにしています。細部には諸説あり、「〜と伝えられる」範囲でのご紹介です。
📺 キャメルクラッチの名場面を動画で観るには?
文章だけでフォームや”いたぶりの間”を完全に理解するのは難しい技です。実際の試合映像で動きを観るのが最短ルート。
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❓ キャメルクラッチに関するよくある質問
Q1. キャメルクラッチのやり方は素人でも真似できますか?
A. 絶対に真似しないでください。本記事は観戦理解のための技術解説です。キャメルクラッチは首・背骨・腰に強い負荷をかける技で、専門訓練を受けていない人が他人にかけると重大な怪我につながります。
Q2. キャメルクラッチはどこが痛いんですか?
A. 首・背骨・腰の3カ所が同時に攻められます。特に首が後方へ反らされる負荷が大きく、かける側の体重で持続的に効かせ続けられるのが特徴です。
Q3. キャメルクラッチの元祖は誰ですか?
A. 諸説あります。技自体の考案者としてはメキシコのゴリー・ゲレロの名が挙がり、「キャメルクラッチ」という名前と中東ヒールの定番技という型を作った元祖的存在がザ・シーク、世界的な必殺技に押し上げたのがアイアン・シーク、というのが大まかな整理です。
Q4. ラーメンマンのキャメルクラッチは実在の技と同じですか?
A. 同じ技がモデルです。『キン肉マン』でラーメンマンがブロッケンマンに使った技として有名になりましたが、元は実在のプロレス技。マンガで知ってから本物のプロレスに入った人も多い、文化的にも面白い技です。
Q5. キャメルクラッチと逆エビ固めやコブラツイストの違いは?
A. キャメルクラッチはうつ伏せの相手の頭側から上半身を反らせる技。逆エビ固めは脚側から下半身を反らせる技、コブラツイストは立ったまま横方向にひねる技で、体勢も効きどころも異なります。
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⚠️ 再々掲・免責:本記事はあくまで観戦理解・技術構造の解説目的です。プロレス技は訓練を積んだプロが行うもの。一般の方が他人にかけることは極めて危険な行為であり、絶対に真似しないでください。
🐄 まとめ:悪役が映える「いたぶり」の技
最後に、キャメルクラッチのポイントを整理します。
- うつ伏せの相手の背に座り、顎を引き上げて首・背骨・腰を反らせる固め技
- 技名の由来は「ラクダの鞍にまたがり手綱を引く」フォームとされる
- 元祖には諸説あり。考案はゴリー・ゲレロ説が有力、型を作ったのはザ・シーク、世界に広めたのはアイアン・シーク
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キャメルクラッチは、ヒール(悪役)が相手をじわじわ追い込むときに映える技です。一瞬で決めるのではなく、自分の体重でゆっくり効かせる――その”間”が、観客の「早く逃げてくれ!」という感情を煽ります。
技そのものはシンプルでも、誰がどう見せるかで価値が何倍にもなる。これはプレゼンや交渉にも通じる話で、同じ内容でも”見せ方”で説得力が変わるんですよね。
技のフォームを知ると、プロレス観戦は確実に面白くなります。それではまた次のプロレス記事でお会いしましょう。
営業部長のウッシでした。
📚 出典・参考
- Wikipedia「キャメルクラッチ」「ザ・シーク」「アイアン・シーク」(日本語版)
- Wikipedia「Camel clutch(Professional wrestling holds)」「Gory Guerrero」「Eddie Guerrero」(英語版)
- デイリースポーツ「プロレス技50選【47】キャメル・クラッチ」
- キン肉マン関連の各種ファンデータベース・解説記事
※出典URLは掲載時点での到達確認ができたもののみ記載する方針のため、本記事ではサイト名・記事名のみの記載としています。