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プロレス初心者におすすめの名試合10選+特別編|迷ったら「まずこの3試合」から
— プロレス —

プロレス初心者におすすめの名試合10選+特別編|迷ったら「まずこの3試合」から

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📖 この記事の目次
  1. 📋 まず全体像|名試合10選+特別編 早見表
  2. 1. 猪木 vs アリ(1976.6.26 日本武道館)──「世紀の凡戦」が50年語り継がれる理由
  3. 2. 長州力 vs 藤波辰爾(名勝負数え歌・1983.4.3 蔵前国技館ほか)──サラリーマンなら泣く下剋上
  4. 3. 三沢光晴 vs 川田利明(1994.6.3 日本武道館)──プロレスの「凄み」の最高濃度
  5. 4. 小橋建太 vs 三沢光晴(1997.1.20 大阪府立体育会館)──「壁」に挑み続けた男の側から観る
  6. 5. 武藤敬司 vs 橋本真也(1995.5.3 福岡ドーム)──「華」と「剛」、どっち派かで観る
  7. 6. 獣神サンダー・ライガー vs 金本浩二(1.4東京ドームほか)──体重ではなく意地で殴り合うジュニアの真髄
  8. 7. 中邑真輔 vs 棚橋弘至(2014.4.6 両国国技館)──試合は調印式から始まっている
  9. 8. オカダ・カズチカ vs ケニー・オメガ(2017.1.4 東京ドーム)──世界が「満点超え」を付けた46分45秒
  10. 9. 内藤哲也 vs オカダ・カズチカ(2018.1.4 東京ドーム)──4年間温めた借りを返しに行く男
  11. 10. ケニー・オメガ vs クリス・ジェリコ(2018.1.4 東京ドーム)──ルール無用、分かりやすさ全振りの大乱闘
  12. ⭐ 特別編:グレート・ムタ vs アントニオ猪木(1994.5.1 福岡ドーム)──毒霧と闘魂、プロレスの「怪しさ」を浴びる
  13. 🐂 ウッシ視点|名試合は「働く人間の教科書」でもある
  14. 📺 この記事の名試合はどこで観られる?
  15. ❓ 初心者からよくある質問(FAQ)
  16. 🐄 まとめ|最初の1試合が、あなたの30年を決めるかもしれない
  17. 🔗 あわせて読みたい
  18. 📚 出典・参考

※本記事はプロモーションを含みます

「プロレス、ちょっと興味あるんですけど……何から観ればいいですか?」

先日、職場の若手にこう聞かれました。運送会社の営業部長として19年商談をやってきたウッシですが、この質問への回答準備だけは30年前から出来ています。プロレスは「最初に何を観るか」で、ハマるかどうかの8割が決まるからです。

いきなり3時間の大会を通しで観る必要はありません。歴史に残る名試合を1試合、腰を据えて観る。それだけで「プロレスってこういうものか」が体に入ります。この記事では、観戦歴30年のウッシが初心者にこそ観てほしい名試合10選+特別編を、「なぜこの試合が刺さるのか」まで含めて案内します。

🎯 結論:迷ったらまずこの3試合
① オカダ・カズチカ vs ケニー・オメガ(2017.1.4 東京ドーム)──現代プロレスの最高峰。映像も新しく、予備知識ゼロで圧倒される
② 三沢光晴 vs 川田利明(1994.6.3 日本武道館)──プロレスの「凄み」が一番ストレートに伝わる
③ 武藤敬司 vs 橋本真也(1995.5.3 福岡ドーム)──華のある天才と剛のエース。対比の面白さはこの一戦
歴史そのものに興味があるなら、①の前に猪木vsアリ(1976)へ。本文で全部解説します。

読み方はシンプルです。上の3試合のどれかから入って、面白かったら残りを順不同でつまみ食いする。それだけでいい。プロレスは宿題ではないので、途中でやめても誰にも怒られません。

🐮ウッシ:「モ〜!オレは猪木vsアリを真似して会社の床に寝っ転がったら、上司に怒られたモ!」 友人:「そりゃ怒られるわ!」

📋 まず全体像|名試合10選+特別編 早見表

「どんなラインナップか先に見せてくれ」という営業マン気質の方のために、早見表を置いておきます。年月日・会場はすべて裏取り済みです。

#試合年月日・会場初心者に刺さる理由
1猪木 vs アリ1976.6.26 日本武道館世界が注目した「世紀の一戦」の真実
2長州力 vs 藤波辰爾1983.4.3 蔵前国技館ほかサラリーマンに一番刺さる下剋上物語
3三沢光晴 vs 川田利明1994.6.3 日本武道館四天王プロレスの凄みの頂点
4小橋建太 vs 三沢光晴1997.1.20 大阪府立体育会館「超えられない壁」に挑む男の物語
5武藤敬司 vs 橋本真也1995.5.3 福岡ドーム華と剛、スタイルの違いが一目で分かる
6ライガー vs 金本浩二1990年代〜 1.4東京ドームほか小さい体の意地がぶつかるジュニアの真髄
7中邑真輔 vs 棚橋弘至2014.4.6 両国国技館言葉の戦いから始まるライバル劇
8オカダ vs オメガ2017.1.4 東京ドーム世界が満点超えの評価を付けた現代の頂点
9内藤哲也 vs オカダ2018.1.4 東京ドーム4年越しの雪辱に挑む「制御不能」の男
10オメガ vs ジェリコ2018.1.4 東京ドームルール無用の大乱闘、分かりやすさ全振り
ムタ vs 猪木1994.5.1 福岡ドーム毒霧と闘魂。プロレスの「怪しさ」の魅力

それでは1試合ずつ、「なぜ観るべきか」を語っていきます。

1. 猪木 vs アリ(1976.6.26 日本武道館)──「世紀の凡戦」が50年語り継がれる理由

最初に断っておきます。この試合、初見だと退屈に見えるかもしれません。それでも1番目に置いたのには理由があります。

1976年6月26日、日本武道館。アントニオ猪木が、ボクシング世界ヘビー級王者モハメド・アリと戦いました。世界34か国に同時中継されたと伝えられる「格闘技世界一決定戦」。プロレスラーとボクサーが本気で戦ったらどうなるのか──今のMMA(総合格闘技)が当たり前になる何十年も前に、それを本当にやってしまった試合です。

ただし猪木には、タックルや立ったままのキックなど多くの攻撃を制限するルールが課されていたとされます。猪木が選んだのは、マットに寝た状態からアリの足を蹴り続ける戦法。3分15ラウンドを戦い抜いて、結果は引き分け。翌日の新聞には「世紀の凡戦」「茶番」の見出しが躍りました。

ところが、です。時間が経つほどこの試合の評価は上がっていきました。アリの足は猪木のキックで深刻なダメージを負ったと報じられ、「あの制約の中で、猪木は本気で勝ちにいっていた」ことが少しずつ明らかになっていく。今では総合格闘技の源流のひとつとして、格闘技史に刻まれています。

初心者のあなたに観てほしいのは、派手な技ではありません。「評価は後からひっくり返ることがある」という実例です。仕事でも、当時は誰にも理解されなかった仕込みが数年後に効いてくることがありますよね。猪木vsアリは、その最大級のやつです。

👉 観るときのコツ:試合単体より、経緯を追ったドキュメンタリー形式の特集とセットで観ると面白さが数倍になります。

2. 長州力 vs 藤波辰爾(名勝負数え歌・1983.4.3 蔵前国技館ほか)──サラリーマンなら泣く下剋上

10選の中で「働く人間に一番刺さる」のがこの抗争です。1試合ではなく、シリーズごと推薦します。

長州力は、当時エース候補だった藤波辰巳(現・藤波辰爾)の一段下、いわば「引き立て役」のポジションに置かれていました。1982年10月8日の後楽園ホール、海外から凱旋帰国した長州は、タッグパートナーであるはずの藤波に牙をむきます。ここから広まったのが、プロレス史に残るあの言葉──「俺はお前の噛ませ犬じゃない」

ちなみにこの名言、リング上で叫ばれたと思われがちですが、東京スポーツの検証記事によれば、雑誌インタビューでの発言が実況の古舘伊知郎さんの引用で広まった、という説が有力です。こういう「伝説の裏側」を知るのもプロレスの楽しみ方のひとつ。

そして1983年4月3日、蔵前国技館。長州は藤波からシングル初勝利を挙げ、WWFインターナショナルヘビー級王座を奪取します。格下扱いだった男が、実力で序列をひっくり返した瞬間です。両者の抗争はその後も続き、「名勝負数え歌」と呼ばれるシリーズになりました。2019年の長州力の引退試合にも藤波の姿があったのだから、因縁は40年近く続いたことになります。

ウッシはこの抗争を映像で何度も観ましたが、そのたびに思うのです。「上司に噛みつくなら、長州くらいの実力と覚悟を先に用意しろ」と。下剋上は、宣言した瞬間からではなく、宣言できるだけの力を付けた日から始まっています。

👉 入口は1983.4.3の王座戦。そこから前後の試合に広げるのがおすすめです。

3. 三沢光晴 vs 川田利明(1994.6.3 日本武道館)──プロレスの「凄み」の最高濃度

結論ボックスにも入れた1試合。「プロレスってこんなに凄いのか」を一番の濃度で味わえるのが、1994年6月3日、日本武道館の三冠ヘビー級選手権、三沢光晴 vs 川田利明です。

同じ全日本プロレスで、若手時代から互いを知り尽くした2人。チャンピオン・カーニバルを制した川田が、王者・三沢に挑む構図です。知り尽くしているからこそ、簡単には倒れない。エルボーと蹴りの応酬、限界を超えてなお立ち上がる意地。いわゆる「四天王プロレス」(三沢・川田・小橋・田上の4人が築いた激闘スタイル)の頂点として、今も語り継がれる一戦です。

そしてこの試合のクライマックスが、三沢が封印していた大技タイガードライバー’91。「ここぞ」でしか出さない技が出た瞬間の武道館の空気は、映像越しでも伝わります。切り札は安売りしないから切り札なんです。営業の値引きカードと一緒ですね。

日本テレビの公式アーカイブチャンネルが、この試合の特集映像を公開しています。まずはここから雰囲気を掴んでください。

出典:日テレプロレス中継アーカイブ部【公式】──1994年6月の三冠戦特集。タイガードライバー'91の場面も収録。

エルボーやバックドロップなど、この試合に出てくる技の意味が分かるともっと面白くなります。技の見分け方はプロレス技一覧【図解】にまとめてあるので、観る前後にどうぞ。

4. 小橋建太 vs 三沢光晴(1997.1.20 大阪府立体育会館)──「壁」に挑み続けた男の側から観る

この試合は、あえて挑戦する側ではなく「王者・小橋」の側から観てほしい一戦です。

小橋建太は、努力の人です。派手な天才型ではなく、練習量と受けの強さで一段ずつ階段を上がり、ついに三冠ヘビー級王者として、超えられない壁だった三沢光晴を迎え撃つ立場になりました。1997年1月20日、大阪府立体育会館。

結果を先に言うと、40分を超える死闘の末に三沢が勝ち、第17代三冠王者になります。小橋はまた、三沢に届かなかった。それでもこの試合が名勝負として語り継がれるのは、敗者である小橋の闘いぶりが凄まじかったからです。倒れても倒れても向かっていく姿に、館内の声援はむしろ小橋へ傾いていく。

プロレスは、勝った側だけの物語ではありません。負けた側に感情移入して観る楽しみ方を、この試合で覚えてください。ちなみに小橋の代名詞である逆水平チョップの凄みは逆水平チョップ対決の記事で深掘りしています。あの「バチーン」という音は、一度聞いたら耳から離れません。

👉 三沢vs川田(3番)→この試合、の順で観ると、四天王プロレスの人間関係が立体的に見えてきます。

5. 武藤敬司 vs 橋本真也(1995.5.3 福岡ドーム)──「華」と「剛」、どっち派かで観る

プロレスには色々なスタイルがあります。それを1試合で教えてくれるのが、1995年5月3日、福岡ドームのIWGPヘビー級選手権、武藤敬司 vs 橋本真也です。

王者・橋本は、蹴りと袈裟斬りチョップで相手を粉砕する「剛」のファイター。この時点で当時最多のV9防衛を積み上げた、新日本プロレスの武の象徴です(橋本の水面蹴りはこちらの記事で解説しています)。挑戦者・武藤は、ムーンサルトプレス(技解説はこちら)に代表される、しなやかで華のある天才。

同じ「闘魂三銃士」でありながら、水と油ほど違う2人。21分13秒の激闘を制したのは武藤でした。悲願のIWGPヘビー級王座を初戴冠し、リング上で放ったマイクが「武藤敬司はバク進します!」。この年は武藤がG1 CLIMAXも制し、まさに武藤の年になっていきます。

初心者へのおすすめの観方は、「自分はどっち派か」を決めながら観ること。華麗な武藤に痺れるか、真っ向勝負の橋本に燃えるか。ここで自分の好みが分かると、その後にどの選手を追いかけるべきかが自然と決まります。ウッシは学生時代、体育館のマットで武藤のムーンサルトを真似して妹に技をかけすぎ、しばらく口をきいてもらえませんでした。良い子も大人も、真似は絶対禁止です。

6. 獣神サンダー・ライガー vs 金本浩二(1.4東京ドームほか)──体重ではなく意地で殴り合うジュニアの真髄

ここまでヘビー級の話ばかりだったので、ジュニアヘビー級(およそ100kg以下の階級)の名勝負を。1試合ではなく、獣神サンダー・ライガー金本浩二という「カード」ごと推薦します。

この2人、1990年代半ばから何度もIWGPジュニアヘビー級王座を巡って激突しました。1月4日の東京ドームという新日本プロレス最大の舞台だけでも、1996年・1999年・2000年と、この王座を懸けたシングルが組まれています。大舞台で何度も当たるということは、それだけ「この2人なら間違いない」と信頼されていた証拠です。

ジュニアの魅力は、スピードと技の精度、そして体の小ささを補って余りある意地。ライガーと金本の試合は、掌底と張り手の意地の張り合いから空中戦まで、ジュニアの魅力が全部詰まっています。ライガーは引退の際、「あの人がいなかったら、今の獣神サンダー・ライガーはない」という趣旨の言葉で金本への思いを語ったと伝えられています。最高のライバルは、最高の敵であると同時に最大の恩人でもある。営業の世界でも、競合他社の存在が自分を育てるのは同じです。

👉 ヘビー級の重さに慣れてきた頃に観ると、スピードの違いに驚くはずです。

7. 中邑真輔 vs 棚橋弘至(2014.4.6 両国国技館)──試合は調印式から始まっている

「プロレスは言葉の格闘技でもある」。それを教えてくれるのがこの一戦です。

2014年4月6日、両国国技館。IWGPインターコンチネンタル選手権、王者・棚橋弘至 vs 挑戦者・中邑真輔。この年の春のトーナメントを制した中邑は、獲得した挑戦権であえて棚橋の持つインターコンチネンタル王座を選びました。ヘビー級のベルトよりも、目の前のライバルを選んだわけです。

新日本プロレスの公式サイトに残る試合前の調印式では、棚橋が「中邑、オマエはただの俺の影にすぎない」と挑発し、中邑は「瞬間瞬間を楽しみたい」と受け流しています。この舌戦を先に読んでから試合を観ると、両者の一挙手一投足に意味があることが分かります。結末は、中邑の必殺の膝蹴りボマイェ(後のWWEでのキンシャサ。技解説はこちら)が炸裂して王座奪回。

新日本プロレスの公式チャンネルに、この一戦の煽り映像(試合前に流れるドラマ仕立てのVTR)が残っています。プロレスの「物語の見せ方」の上手さが分かる1分間です。

出典:新日本プロレスリング株式会社 公式YouTube──INVASION ATTACK 2014 中邑vs棚橋 煽りVTR。

棚橋と中邑は、低迷期の新日本を2人で支えて世界的団体に押し上げたライバル同士。この背景は棚橋弘至の記事で深掘りしています。

8. オカダ・カズチカ vs ケニー・オメガ(2017.1.4 東京ドーム)──世界が「満点超え」を付けた46分45秒

結論ボックスの筆頭に挙げた、現代プロレスの最高峰です。2017年1月4日、東京ドーム『WRESTLE KINGDOM 11』のメインイベント、IWGPヘビー級選手権。王者・オカダ・カズチカに、前年のG1 CLIMAXを外国人選手として初めて制したケニー・オメガが挑みました。

この試合が歴史的なのは、米国の老舗プロレス専門誌の記者デイブ・メルツァー氏が、満点である5つ星を超える「6つ星」という前代未聞の評価を付けたことです。星のインフレを何十年も許さなかった辛口の物差しが、この試合でついに壊れた。試合時間は46分45秒。最後はオカダの必殺技レインメーカー(技解説はこちら)がオメガを沈めました。

初心者にこの試合を勧める理由は明快で、映像が新しく、解説がなくても展開が分かり、それでいて頂点の質だからです。昭和の名勝負は「時代背景込みで凄い」ものが多いのに対し、この試合は2020年代の目で観ても純粋に凄い。46分は長く感じるかもしれませんが、後半20分は時間を忘れます。

出典:新日本プロレスリング株式会社 公式YouTube──WRESTLE KINGDOM 11 オカダvsオメガ 1分PV。

オメガはその後、米国の大手団体AEWの旗揚げに参加する中心人物になります。つまりこの試合は、世界のプロレス地図が動く前夜の記録でもあるわけです。

9. 内藤哲也 vs オカダ・カズチカ(2018.1.4 東京ドーム)──4年間温めた借りを返しに行く男

この試合は、背景を知ってから観ると威力が10倍になるタイプの一戦です。

内藤哲也は2014年の1.4東京ドームで、本来メインイベントであるはずのIWGPヘビー級王座挑戦をファン投票の結果で譲る、という屈辱を味わいました。会社に推されてもファンに選ばれなかった男。そこから内藤は「制御不能なカリスマ」へと生まれ変わり、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(軍団解説はこちら)を率いて大ブレイクします。

そして2018年1月4日、『WRESTLE KINGDOM 12』。G1 CLIMAX 27を制した内藤が、王者オカダに挑む。4年前に立てなかったメインイベントの舞台です。超満員の東京ドームは内藤コールに包まれました。

結果は、オカダがレインメーカーで勝利し王座防衛。内藤はまたしても頂点に届きませんでした。ですが、落胆しないでください。この敗北があるからこそ、後の内藤の戴冠劇が最高のカタルシスになります。プロレスの物語は1試合で完結しない──連続ドラマとしてのプロレスの面白さを、この試合から知ってほしいのです。

👉 8番のオカダvsオメガとセットで観ると、王者オカダの「受けて立つ強さ」が際立ちます。

10. ケニー・オメガ vs クリス・ジェリコ(2018.1.4 東京ドーム)──ルール無用、分かりやすさ全振りの大乱闘

「技名も選手も分からないし、細かい駆け引きはまだ難しい」という人のために、分かりやすさに全振りした一戦も入れておきます。同じ『WRESTLE KINGDOM 12』から、IWGP USヘビー級選手権、オメガ vs クリス・ジェリコ。

ジェリコは世界最大の団体WWEで一時代を築いたスーパースター。そのジェリコが新日本のリングに乗り込んでくるだけで事件だったのですが、試合形式がさらに凄い。反則裁定なしのノーDQマッチ、つまりルール無用の喧嘩です。机は割れるし、流血はするし、場外もリング上も関係ない。プロレスの反則がそもそもどういうルールなのかは反則ルールの記事で解説していますが、この試合に限っては「無い」のが答えです(笑)。

結果はオメガが王座防衛。荒っぽい試合ですが、「憎しみ」という感情が伝わる試合は初心者にも分かりやすい。格調高い名勝負の合間の刺激物として、ぜひ。

👉 8番→この試合の順で観ると、オメガという選手の引き出しの多さに驚きます。

⭐ 特別編:グレート・ムタ vs アントニオ猪木(1994.5.1 福岡ドーム)──毒霧と闘魂、プロレスの「怪しさ」を浴びる

最後に特別編。ここまでの10選が「名勝負」の軸なら、これはプロレスの魔力・怪しさ・胡散臭さという、もうひとつの魅力を浴びるための一戦です。

1994年5月1日、福岡ドーム。アントニオ猪木の引退カウントダウンシリーズ「INOKI FINAL COUNT DOWN」の第1弾として、猪木 vs グレート・ムタの超異色対決が実現しました。ムタとは、武藤敬司が変身する、緑の毒霧を吐く魔界のペイントレスラー。つまり5番で観た「華の天才」の、闇の姿です。

試合はムタの独壇場から始まります。毒霧、場外乱戦、記者席の上でのパイルドライバー、鉄柱攻撃で猪木は流血。完全に「ムタワールド」に染まった終盤、緑の毒霧と赤い血で顔を染めた猪木が、ムタの側転エルボーをかわして一気に捕獲。20分12秒、チョークスリーパーからのフォールで大逆転勝ちを収めました。

理屈で観る試合ではありません。「なんだこれは」と思いながら、目が離せなくなる。この感覚こそ、プロレスが100年愛されてきた理由の核心だとウッシは思っています。アントニオ猪木という存在そのものについては別記事でたっぷり語っているので、この試合で興味が湧いたらどうぞ。

🐮ウッシ:「モ〜!毒霧が出た瞬間、焼肉のタレかと思ったモ!」 友人:「いや、食べたら絶対アウト!」

🐂 ウッシ視点|名試合は「働く人間の教科書」でもある

営業部長として19年働いてきた立場から言うと、この10選+特別編は娯楽であると同時に教科書です。3つだけ翻訳しておきます。

1. 長州の下剋上は「実力を付けてから吠える」の見本。噛ませ犬発言が伝説になったのは、直後に藤波からベルトを獲ったからです。宣言だけで実績が伴わなければ、ただの問題社員です。

2. 小橋の敗北は「負け方で評価は作れる」の見本。1997年の大阪で小橋は負けましたが、あの闘いぶりが後のエース・小橋への信頼を積み上げました。コンペで負けた後の振る舞いを、お客さんは意外と見ています。

3. オカダの防衛ロードは「王者ほど準備する」の見本。挑戦者は失うものがありませんが、王者は毎回すべてを懸けて受けて立つ。トップ営業ほど商談前の仕込みが緻密なのと同じ構図です。

プロレスを観る時間は、ウッシにとって娯楽と研修を兼ねています。経費では落ちませんが。

📺 この記事の名試合はどこで観られる?

「観たくなったけど、どこで観ればいいの?」に答えます。

まず新日本プロレス系(5〜10番、特別編)は、公式配信サービス「新日本プロレスワールド」に映像が揃っています。詳しくは新日本プロレスワールドは契約すべき?の記事で解説済みです。昭和の映像(1・2番)も同サービスのアーカイブが強力です。

全日本プロレス系(3・4番)は、日本テレビの公式アーカイブチャンネルが特集映像を公開しているほか、DVD等の映像作品でも観られます。

そして「まず幅広くプロレスに触れたい」という人にはABEMAという選択肢があります。プロレスNOAHの主要大会が無料生中継されることもあり、有料のABEMAプレミアムなら過去の名カードや最新興行までまとめて楽しめます。配信サービスの全体像はプロレスはどこで観られる?配信サービス完全ガイドで比較しています。

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❓ 初心者からよくある質問(FAQ)

Q1. 昭和の試合と今の試合、どっちから観るべき? A. 迷うなら今(8番オカダvsオメガ)からです。映像が綺麗で、テンポも現代的。昭和の名勝負は「プロレスの文法」に慣れてから観たほうが味が分かります。歴史好きなら逆順でもOKです。

Q2. 技の名前が全然分からないのですが A. 最初は分からなくて大丈夫。「投げた」「蹴った」「絞めてる」くらいの解像度で十分楽しめます。慣れてきたらプロレス技一覧【図解】でジャンル別に覚えると、観るたびに解像度が上がります。

Q3. 試合が長くて集中力が持ちません A. 名試合ほど後半に山場が来ますが、初心者は「最後の10分だけ観る」でも構いません。面白ければ自然と最初から観直したくなります。ウッシが保証します。

Q4. 勝敗が決まってるって聞いたけど、それでも面白いの? A. その疑問には正面から答える記事を書きました → プロレスの勝負は決まってるの?30年ファンの答え。結論だけ言うと、映画の結末を知っていても名作は名作、しかもプロレスの肉体は一切ウソをつきません。

Q5. 会場で生観戦してみたくなったら? A. プロレス観戦ガイドチケットの買い方にまとめてあります。初観戦は配信より先に会場、という荒療治も実はおすすめです。

Q6. 次に何を読めばいい? A. 気に入った選手が見つかったら、その選手の深掘り記事(闘魂列伝シリーズ)へ。まだ決まっていないならプロレス入門ロードマップが全体の道案内になります。

🐄 まとめ|最初の1試合が、あなたの30年を決めるかもしれない

最後にもう一度だけ整理します。

  • 迷ったらオカダvsオメガ(2017)→三沢vs川田(1994)→武藤vs橋本(1995)の順
  • 働く人間として燃えたいなら長州vs藤波の下剋上
  • 理屈抜きの魔力を浴びたいならムタvs猪木
  • 技が分かると全部が倍楽しくなる → プロレス技一覧【図解】

ウッシがプロレスを観始めて30年。最初の1試合の衝撃が、いまだに人生の燃料になっています。あなたの「最初の1試合」が、この10選+特別編の中にあれば嬉しい限りです。

マイペースにいきましょう🐄 そして、闘魂で人生を叩き上げろ。

⚠️ 【免責】プロレス技は専門的な訓練を積んだプロのみが行う高度な格闘技です。一般の方が真似すると重大な怪我や死亡事故につながります。絶対に真似しないでください

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