藤田晃生|10.12両国でNEVER初挑戦【闘魂列伝㊲】
※本記事はプロモーションを含みます
「藤田晃生選手って、ジュニアだよね? 無差別級のベルトに挑戦するの?」 「29キロも重い王者を、ジャーマンで投げた?」
2026年9月11日、新日本プロレスが10月12日(月・祝)両国国技館大会のカード第2弾を発表しました。
⚠️ 9月27日追記:藤田選手は9月27日の大会を右膝の負傷を理由に急きょ欠場しました。王者ウルフアロン選手は「まあ怪我はしょうがねえよ。両国までに必ず治してこい。95%で来るなよ。99%でもダメだからな。100%で来い。俺は120%でお前のこと叩き潰してやる」とメッセージを送っています(東スポ)。
NEVER無差別級選手権試合。王者ウルフアロン選手 vs 挑戦者 藤田晃生選手。
前日の後楽園ホールで、この24歳が王者から直接3カウントを奪ったばかりでした。闘魂列伝シリーズ第37弾は、“Japanese young punk” 藤田晃生選手です。
- 2026年9月11日決定:10月12日(月・祝)両国国技館『KING OF PRO-WRESTLING 2026』でNEVER無差別級選手権。王者ウルフアロン選手の再戴冠後初防衛戦の相手に、藤田選手が指名を勝ち取った
- 2026年10月12日の結果:15分05秒、片エビ固めでウルフアロン選手に敗れ、王座奪取はならなかった(新日本プロレス公式)
- 前日の9月10日:後楽園ホールのメインで、86kgの藤田選手が115kgのウルフアロン選手からジャーマン・スープレックス・ホールドで3カウント。東スポWEBはこれを「29キロの体重差」と表現した
- 実績:2025年BEST OF THE SUPER Jr. を22歳10か月で優勝(史上最年少)。IWGPジュニアタッグ王座は3度戴冠。所属ユニットはザック・セイバーJr.選手率いるTMDK
この記事は、「10.12両国のカードで初めてこの名前を知った人」が10分で全部わかるように書きます。ここまでの歩き方と、2026年夏から続くウルフアロン選手との因縁を、時系列と出典つきで並べます。
この記事でわかること
- 10月12日・両国国技館のNEVER無差別級選手権、決定までの経緯と放送予定
- 藤田晃生選手のプロフィールと、デビューからここまでの足跡
- ザック・セイバーJr.選手に見出されてTMDKに入るまで
- BOSJ史上最年少優勝という記録の中身
- 必殺技「Abandon Hope」「Thrill Ride」「ネ申スペシャル」がどんな技なのか
- 2026年夏、ウルフアロン選手との因縁がどう転がってきたか
📋 藤田晃生選手 プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| リングネーム | 藤田晃生(ふじた こうせい)※本名同じ |
| 生年月日 | 2002年7月14日(2026年9月時点で24歳) |
| 出身 | 愛媛県新居浜市 |
| 身長/体重 | 178cm/86kg |
| 血液型 | A型 |
| ニックネーム | ”Japanese young punk”(本人考案) |
| 所属 | 新日本プロレス(ユニット:TMDK) |
| トレーナー | ザック・セイバーJr.選手 |
| 競技歴 | 少林寺拳法(小1〜中学)→ 駅伝部(新居浜西中)→ アマチュアレスリング(愛媛県立八幡浜工業高) |
| デビュー | 2021年8月24日・後楽園ホール(対 大岩陵平選手/10分時間切れ引き分け) |
| 主なタイトル | IWGPジュニアタッグ王座(第77・80・82代)/BEST OF THE SUPER Jr. 優勝(2025)/SUPER Jr. TAG LEAGUE優勝(2024) |
| 必殺技 | Abandon Hope/Thrill Ride/ネ申スペシャル |
🌊 新居浜の少年が、2011年に見たもの
藤田晃生選手は2002年7月14日、愛媛県新居浜市の生まれです。
プロレスに興味を持ったのは小学生のころ。そして進路そのものを決定づけたのが2011年でした。東日本大震災のさなか、鈴木みのる選手が語った被災者への想いに圧倒され、プロレスラーになろうと決めた——本人がそう語ったと伝えられています。
当時、藤田選手は8歳です。8歳のときに決めた進路で、24歳でNEVER無差別級のベルトに挑む。ここだけ切り取っても、だいぶ濃い。
競技歴も一本道ではありません。小学1年から中学まで少林寺拳法、新居浜西中では駅伝部。そして愛媛県立八幡浜工業高校でアマチュアレスリングに出会い、2019年のJOC中国・四国大会80kg級で優勝しています。
打撃・走力・組み技を、別々の場所で拾ってきた。「一つの競技をずっと」ではなく「使えるものを順番に集めた」タイプです。
2020年12月に新弟子テストに合格し、2021年4月に道場入り。
🤝 2021年8月24日——同期と、時間切れ
2021年8月24日、後楽園ホール。藤田選手のデビュー戦の相手は、同期の大岩陵平選手でした。
結果は10分時間切れ引き分け。勝ちも負けもつかないまま、2人の若手がゴングに救われた——新日本の若手デビュー戦としては、ごく典型的な一戦です。
ところがこの2人が、5年後に何をしているか。
- 大岩陵平選手……2026年G1 CLIMAX 36優勝。10月12日・両国でIWGPヘビー級王座に挑戦
- 藤田晃生選手……同じ10月12日・両国でNEVER無差別級王座に挑戦
同じ日にデビューした2人が、同じ日の両国で、それぞれ別のベルトに挑む。同期の出世競争としては、少々出来すぎています。大岩選手のほうの物語は【闘魂列伝㉟】大岩陵平にまとめました。
デビュー後の歩みも書いておきます。2022年3月にNEW JAPAN CUP初出場(YOSHI-HASHI選手に敗退)。同年4月16日、後楽園ホール60周年の「還暦祭」で全日本プロレスの井上凌選手にギブアップ勝ちを収め、シングル初勝利を挙げました。
そして2022年8月10日、G1の広島大会。藤田選手はザック・セイバーJr.選手の”影武者”としてリングに立ち、EVIL選手とHOUSE OF TORTUREを欺いています(同年11月には大岩選手と2人がかりで再演)。ヤングライオンが、トップ戦線の策略の駒として使われた。この時点でザック選手は、藤田選手の”使い勝手”を見ていたことになります。
🐍 2023年1月5日——ヤングライオンのまま、TMDKへ
2023年1月5日、NEW YEAR DASH!!。
ザック・セイバーJr.選手が藤田選手を勧誘し、ヤングライオンの身分のままTMDKに加入しました。黒短パンの若手がユニットに入るというのは、新日本の慣例からすると相当な飛び級です。
そして2023年8月13日、G1の両国大会でヤングライオン卒業を宣言し、海外遠征へ。約2か月の遠征を経て同年10月からはロビー・イーグルス選手と組んでSUPER Jr. TAG LEAGUEに出場し、4勝4敗で終えています。
ここからの3年が速い。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2024年5月 | BEST OF THE SUPER Jr. 初出場(3勝6敗) |
| 2024年6月16日 | 札幌でIWGPジュニアタッグ王座に初挑戦(敗退) |
| 2024年11月 | SUPER Jr. TAG LEAGUE優勝(ロビー・イーグルス選手と) |
| 2025年1月4日 | WRESTLE KINGDOM 19の4WAY東京テラー・ラダーマッチで自らベルトを奪取し、史上最年少でIWGPジュニアタッグ王座戴冠 |
| 2025年2月4日 | エル・デスペラード選手のIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦(敗退) |
| 2025年6月1日 | BEST OF THE SUPER Jr. 優勝。決勝でYOH選手を撃破 |
| 2025年7月6日 | エル・デスペラード選手に再挑戦(敗退) |
初出場で3勝6敗だったリーグ戦を、翌年に獲っている。1年で負け越しから優勝です。
🏆 22歳10か月——オスプレイ選手の記録を破った日
2025年6月1日のBOSJ決勝は、記録の面でも大きな一戦でした。
22歳10か月での優勝。ウィル・オスプレイ選手の23歳1か月を更新する、BEST OF THE SUPER Jr. 史上最年少優勝です。
BOSJは新日本ジュニアの登竜門であり、同時に「ここを獲った者が次のジュニアの顔になる」という指名台でもあります。その最年少記録を、日本人の若手が塗り替えた。
タイトル歴も整理しておきます。
| タイトル/実績 | 内容 |
|---|---|
| IWGPジュニアタッグ王座 | 第77代・第80代・第82代(パートナー:ロビー・イーグルス選手) |
| BEST OF THE SUPER Jr. | 2025年優勝(史上最年少・22歳10か月) |
| SUPER Jr. TAG LEAGUE | 2024年優勝 |
一方で、IWGPジュニアヘビー級王座には2025年に2度挑んで2度とも跳ね返されています(2月4日・7月6日、いずれもエル・デスペラード選手)。シングルのベルトだけが、まだ手の中にない。
🐄(ウッシ小声:タッグとリーグ戦は獲れるのにシングルの本丸が獲れない。営業でいうと「チーム目標は毎回達成するのに個人表彰だけ縁がない」あの感じで、これは相当悔しいはずです)
💥 必殺技3つ——落とす、放る、そして「ネ申」
藤田選手のフィニッシャーは、ジュニアの選手としてはかなり無骨です。
① Abandon Hope(アバンダン・ホープ)
ブレーンバスターの体勢で抱え上げ、横にひねりながら後方に倒れ、自分の右肩に相手の顔面を叩きつける技。原型は小橋建太さんの「ブラック・クラッシュ」です。初使用はSUPER Jr. TAG LEAGUE 2023のTAKAみちのく選手&DOUKI選手戦。
② Thrill Ride(スリル・ライド)
フィッシャーマンズの体勢からアルゼンチン・バックブリーカーに捉え、横に放り投げて顔面から落とす技。こちらは小橋さんの「バーニング・ハンマー」とほぼ同型です。
つまり、藤田選手の大技は2つとも小橋建太さんの系譜にあります。178cm・86kgの選手が、あの絶対王者の技を軸に据えている。ここは見落とされがちですが、かなり主張の強い選択です。
③ ネ申スペシャル
リバース・インディアン・デスロックで両脚を固めたうえで、上体をロメロ・スペシャル式のチンロックで締め上げる複合関節技。BOSJ31のクラーク・コナーズ選手戦で初披露し、そのままタップを奪いました。
そして技名の由来がいい。大会後、本人がファンであることを公言しているYouTuber・加藤純一さんのチャンネルに出演した際に決まったもので、藤田選手は自身のXで「加藤純一公認」と投稿しています(2024年6月13日)。
令和のプロレスラーの必殺技が、配信者のチャンネルで命名される。技名の決まり方としては、たぶん史上でもかなり珍しい部類です。
なお9月10日に王者から3カウントを奪ったのは、この3つのどれでもなくジャーマン・スープレックス・ホールドでした。基本技の話はジャーマンスープレックスとは?やり方と返し方を図解にまとめてあります。
🐺 2026年夏——ウルフアロン選手に噛みついた男
ここからが本題です。時系列で並べます。
前提として、ウルフアロン選手は2026年1月4日・東京ドームのデビュー戦でEVIL選手からNEVER無差別級王座を奪取した五輪柔道金メダリスト。その後いったん成田蓮選手にベルトを奪われ、2026年6月14日・大阪城ホールで奪還しています。経歴は【闘魂列伝⑰】ウルフアロンへ。
8月15日・両国国技館——ベルトを指差す
本隊 vs TMDKのタッグ戦後、藤田選手がウルフアロン選手のNEVERのベルトを指して挑発します。ウルフアロン選手の返答はこうでした。
ところが翌日に組まれたタッグ戦を、ウルフアロン選手が体調不良で緊急欠場。藤田選手はここで完全に火を噴きます。
「わかるか、お前の現状? 誰も挑戦してこない。お前はNEVERに"着られて"んだよ! それをな、俺が絡んでもっとおもしろくしてやるよ」
「ベルトを着ている」ではなく「ベルトに着られている」。王者に向ける言葉としては、これ以上ないくらい鋭い一言でした。
9月9日・後楽園ホール——止まらない
6人タッグで対戦。試合後に両陣営が止めに入る大乱闘に発展します。東スポWEBもこの日の長時間の乱闘を報じました。挑発が口だけでなくなった夜です。
9月10日・後楽園ホール——29kgの体重差
そして『Road to DESTRUCTION』のメインイベント。ウルフアロン選手&タイチ選手 vs 大岩陵平選手&藤田晃生選手。
藤田選手は入場時点でウルフアロン選手を襲撃して試合に入ります。終盤、大岩選手がタイチ選手を分断し、リング上にウルフアロン選手が孤立。そこへ藤田選手が「バカまっしぐら」(ヘッドバット)を叩き込み、渾身のジャーマン・スープレックス・ホールドで3カウント。
NEVER王者から、挑戦者が直接ピンフォールを奪いました。
東スポWEBはこの一戦を「29キロの体重差がある相手にジャーマンで沈められ」と報じています。115kgの柔道金メダリストを、86kgのジュニアが投げて丸めたということです。試合後、藤田選手はこう言い放ちました。
ウルフアロン選手はバックステージでノーコメント。そして翌9月11日、タイトルマッチが正式に決定します。
9月13日・仙台——王者の「お返し」
決定から2日後の仙台大会、6人タッグで両者は再び向かい合いました。今度はウルフアロン選手が背負い投げからの逆三角絞めで藤田選手をグロッギーに追い込み、チームの勝利に貢献。試合後には後楽園の敗戦を「新日本ジュニアの層の厚さ、藤田晃生の強さを身をもって痛感しました」と振り返り、「眠っていた部分を叩き起こしてくれて感謝してますし、だからこそ徹底的に叩き潰します」と語っています(東スポWEB・9月14日)。
藤田選手の挑発が、王者の側から「無差別級らしい男同士のどつき合い」を引き出した格好です。10.12は、挑戦者が仕掛けた物語に王者が本気で乗った試合になります。
🐄(ウッシ小声:「ノーと言わせない材料を、交渉の前日に作ってから行く」——これ、営業の教科書に載せてほしいくらい正しい順番です)
🏟 10月12日・両国——『KING OF PRO-WRESTLING 2026』
決定したカードの中身を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | KING OF PRO-WRESTLING 2026 |
| 日程 | 2026年10月12日(月・祝) |
| 会場 | 東京・両国国技館 |
| 開場/開始 | 14:30開場/16:00試合開始 |
| 注目カード① | NEVER無差別級選手権:王者ウルフアロン選手 vs 挑戦者 藤田晃生選手 |
| 注目カード② | IWGPヘビー級選手権:9.27神戸「辻陽太選手 vs 後藤洋央紀選手」の勝者 vs 大岩陵平選手 |
| 地上波 | 当日23時15分からテレビ朝日系列の全国ネット特番 |
ポイントは3つあります。
① ウルフアロン選手にとって、再戴冠後の初防衛戦
6月14日の大阪城ホールで成田蓮選手から王座を奪い返してからの、最初の防衛戦です。そこに立つのがジュニアの24歳。
② 藤田選手にとって、初のNEVER挑戦
IWGPジュニアヘビー級ではなく、無差別級のベルトに挑む。前掲のとおり、藤田選手はこう語っています。
面白いのは、王者側も同じ引力でここに来ていることです。ウルフアロン選手は柔道時代に、NEVERの柴田勝頼さん vs 石井智宏選手を観てプロレスに惹かれたと新日本プロレス公式で語っています。
「NEVERを観てこの世界に来た2人」が、NEVERのベルトを挟んで向かい合う。カードの座組みとして、これはきれいすぎます。
③ 同じ日、同期がIWGPに挑む
同じ両国のリングで、デビュー戦の相手だった大岩陵平選手がIWGPヘビー級王座に挑戦します。相手は9月27日・神戸ワールド記念ホールの辻陽太選手 vs 後藤洋央紀選手の勝者。
2021年8月24日に時間切れで引き分けた2人が、2026年10月12日に別々のベルトへ同時に手を伸ばす。5年前のあの10分は、いま見返すと前振りだったことになります。
📺 動画で観る(公式)
藤田晃生選手のシングル戦がどういう温度なのかは、新日本プロレス公式チャンネルの煽りVTRが手っ取り早いです。2025年7月6日・後楽園ホールのIWGPジュニアヘビー級選手権、エル・デスペラード選手戦の一本を置いておきます。
📺 エル・デスペラード vs 藤田晃生 煽りVTR(IWGPジュニアヘビー級選手権試合/2025.7.6 東京・後楽園ホール/新日本プロレス公式チャンネル)
大会当日の速報をどこで追うかはプロレス速報まとめ|サイト・アプリ・X・配信を全部入り厳選TOP10にまとめました。
🌟 闘魂列伝シリーズでの位置付け
このシリーズでは、⑰ウルフアロン、㉟大岩陵平と、2026年の新日本を動かしている当事者を続けて取り上げてきました。
その並びの中で藤田晃生選手が特異なのは、「肩書を持たずに上がってきた」という一点です。
- ウルフアロン選手……五輪柔道の金メダリスト。プロレスに来る前から世界一だった
- 大岩陵平選手……アマレス出身・法政大卒。ノアへの国内武者修行という異例のルート
- 藤田晃生選手……高校アマレスの地方大会優勝から、まっすぐ新日本の道場へ
肩書で呼ばれたことが一度もない選手が、肩書のかたまりみたいな王者に噛みついている。これが10月12日のNEVER戦の構図です。シリーズの中でも、いちばん「叩き上げ」の色が濃い一人だと思っています。
💼 サラリーマンが藤田晃生選手から学ぶ3つのこと
① 交渉の前日に、材料を自分で作る
「挑戦させてくれ」と言うだけの人は、いくらでもいます。藤田選手がやったのは、正式決定の前日に、王者から直接3カウントを奪うことでした。そのうえで「ノーは言わせない」と言った。
営業でも同じです。私は畜産の代理店営業を13年やって、そのあと運送の営業に移りましたが、通る提案はたいてい「提案書を出す前」に勝負がついています。先に小さな実績を1個作って持っていくだけで、相手の返事の初速がまるで違う。
② 体格差を、勝てない理由にしない
29kgの差です。ふつうなら「階級が違う」で終わる話を、藤田選手はジャーマン一発でひっくり返しました。
会社の中にも体格差はあります。予算規模、人員、看板。ただ、差がある側が一度でも勝つと、その瞬間に「勝てる相手」に格下げされる。数字は積み上げより、最初の1勝のほうが効くことがあります。
③ 憧れを、そのまま看板にする
8歳のときに鈴木みのる選手の言葉で志し、ファン時代に一番観ていたのがNEVERで、いま挑むのがNEVER。技名は好きなYouTuberのチャンネルで決めた。好きだったものを一つも隠していません。
私はこのブログを牛のマスクで書いています。プロレスが好きで、畜産の現場にいて、その2つを隠さずに看板にした結果がウッシです。好きなものを職務経歴書から外さないほうが、だいたい遠くまで行けます。
🐄(ウッシ小声:24歳の胆力がまぶしい)
🐄 ウッシ視点:「ベルトに着られている」という一言
ここからは営業部長の私見です。
私が今回いちばん唸ったのは、ジャーマンでも、乱闘でもありません。「お前はNEVERに”着られて”んだよ!」——この一言です。
王者を「弱い」と言うのは、誰でもできます。実績で殴り返されて終わりです。藤田選手が突いたのは強さではなく、「誰も挑戦してこない」という状態のほうでした。つまり批判の矛先が、王者個人ではなく王者のまわりの空気に向いている。
これ、社内でもたまに見る構図です。実力のある人が、いつの間にか「その人に頼めば終わる案件」の置き場になってしまって、誰も勝負を挑まなくなる。本人は悪くない。でも景色は止まる。
そこに一人だけ「その席、おもしろくないですよ」と言いに行く若手がいると、組織は動きます。藤田選手が「俺が絡んでもっとおもしろくしてやるよ」と続けたのは、単なる悪口ではなく提案でした。ケンカの形をした企画書です。
そしてもう一つ。
ウルフアロン選手は、この挑発に対してバックステージでノーコメントを貫きました。ここが私は好きです。言い返さずに、翌日タイトルマッチを受けた。言葉で勝ちに行かない王者と、言葉から入る挑戦者。10月12日は、この対比のまま殴り合うことになります。
映像でしか追えない私が言うのもなんですが、このカードは「どっちが強いか」より「どっちの言い分が正しかったか」を決める試合だと思っています。
❓ よくある質問
Q. 藤田晃生選手のNEVER挑戦はいつ・どこで行われますか?
A. 2026年10月12日(月・祝)、東京・両国国技館の『KING OF PRO-WRESTLING 2026』です。14:30開場/16:00試合開始。NEVER無差別級選手権試合として、王者ウルフアロン選手に藤田晃生選手が挑戦します。同大会は当日23時15分からテレビ朝日系列の地上波全国ネット特番で放送されると発表されています(2026年9月11日時点)。
Q. 藤田晃生選手はどんな選手ですか?
A. 2002年7月14日生まれ・愛媛県新居浜市出身の24歳、178cm・86kgのジュニアヘビー級です。新日本プロレス所属で、ユニットはTMDK、トレーナーはザック・セイバーJr.選手。2025年にBEST OF THE SUPER Jr. を史上最年少(22歳10か月)で優勝し、IWGPジュニアタッグ王座を3度戴冠しています。
Q. ジュニアの選手がNEVER無差別級に挑戦できるのですか?
A. NEVER無差別級王座はその名のとおり体重無差別のタイトルで、ジュニアヘビー級の選手が挑むこと自体は制度上まったく問題ありません。実際に藤田選手は、2026年9月10日・後楽園ホールのタッグマッチで王者ウルフアロン選手からジャーマン・スープレックス・ホールドで直接3カウントを奪っています。東スポWEBはこの体重差を「29キロ」と報じました。
Q. 「ネ申スペシャル」という技名の由来は?
A. リバース・インディアン・デスロックとロメロ・スペシャル式チンロックを組み合わせた複合関節技で、BOSJ31のクラーク・コナーズ選手戦で初披露しタップを奪いました。技名は大会後、藤田選手がファンであることを公言しているYouTuber・加藤純一さんのチャンネルに出演した際に決定し、本人が自身のXで「加藤純一公認」と投稿しています(2024年6月13日)。
Q. 藤田晃生選手と大岩陵平選手はどういう関係ですか?
A. 同期です。2人とも2020年12月に新弟子テストに合格し2021年4月に道場入り、2021年8月24日・後楽園ホールで互いをデビュー戦の相手として10分時間切れ引き分けを戦いました。現在はどちらもTMDK所属で、2026年10月12日・両国では大岩選手がIWGPヘビー級、藤田選手がNEVER無差別級に挑みます。
Q. 藤田晃生選手のタイトル歴を教えてください。
A. IWGPジュニアタッグ王座 第77代・第80代・第82代(パートナーはロビー・イーグルス選手)、BEST OF THE SUPER Jr. 2025優勝、SUPER Jr. TAG LEAGUE 2024優勝です。IWGPジュニアヘビー級王座には2025年2月4日と7月6日にエル・デスペラード選手へ挑戦し、いずれも敗れています。
📝 まとめ:藤田晃生選手は「前日に材料を作ってきた男」
- 2026年9月11日、10月12日(月・祝)両国国技館『KING OF PRO-WRESTLING 2026』でNEVER無差別級選手権 王者ウルフアロン選手 vs 藤田晃生選手が正式決定。14:30開場/16:00開始、当日23時15分から地上波全国ネット特番
- 決定の前日9月10日・後楽園ホールのメインで、藤田選手が王者からジャーマン・スープレックス・ホールドで直接3カウント。東スポWEBは体重差を「29キロ」と報じた
- 因縁の発端は8月15日・両国。藤田選手の「お前はNEVERに”着られて”んだよ!」が全部の起点
- 藤田選手は2002年7月14日生まれ・愛媛県新居浜市出身。2011年、鈴木みのる選手が語った被災者への想いに圧倒されてプロレスラーを志した
- 2021年8月24日、同期の大岩陵平選手とデビュー戦で10分時間切れ引き分け。2023年1月5日にザック・セイバーJr.選手の勧誘でヤングライオンのままTMDK入り
- 2025年6月1日、BOSJを22歳10か月で優勝。ウィル・オスプレイ選手の23歳1か月を更新する史上最年少記録
- 必殺技はAbandon Hope・Thrill Ride・ネ申スペシャル。前2つは小橋建太さんの技が原型
8歳で「プロレスラーになる」と決めた少年が、ファン時代に一番観ていたベルトの前に立ちました。しかも、挑戦させてくれと頼む前に、王者を投げて丸めてから来た。
10月12日、両国国技館。同じ日、同期の大岩陵平選手はIWGPに挑みます。あの日10分引き分けた2人が、同じ夜に別のベルトへ手を伸ばす。結果が出たら、またここに書きます。
闘魂で、人生を叩き上げろ。マイペースにいきましょう🐄
📺 新日本プロレスの試合を観てみたい人へ:テレビ・配信でどこが観られるかはプロレス配信サービス比較、会場で観るならプロレス観戦が初めてでも大丈夫(観戦ガイド)にまとめています。
📚 参考・出典(7件)
- 新日本プロレス公式:10月12日(月・祝)両国国技館大会 第2弾カード発表(『KING OF PRO-WRESTLING 2026』2026年10月12日・東京 両国国技館/14:30開場・16:00試合開始/NEVER無差別級選手権試合=王者ウルフアロン選手 対 挑戦者 藤田晃生選手/8月15日両国のタッグ戦後の挑発とウルフアロン選手「もっともっと俺が興奮するような凄いもん見せてくれよ」/翌日の緊急欠場を受けた藤田選手の発言「『もっと興奮するものを見せてくれ』って言った翌日に体調不良で休んでんのか」「わかるか、お前の現状? 誰も挑戦してこない。お前はNEVERに”着られて”んだよ! それをな、俺が絡んでもっとおもしろくしてやるよ」(いずれも本ページに掲載の本人コメント)/藤田選手「俺がファンの時、一番見てたタイトルマッチ、一番見てた試合はNEVERだ」/ウルフアロン選手が柔道時代に柴田勝頼さん 対 石井智宏選手のNEVER戦を観てプロレスに惹かれた旨/当日23時15分からのテレビ朝日系列 地上波全国ネット特番/IWGPヘビー級選手権=9.27神戸の勝者 対 大岩陵平選手・2026年9月11日確認)
- 新日本プロレス公式:藤田が”NEVER王者”ウルフから堂々ピンフォール勝ち【9.10後楽園・試合結果】(9月10日・後楽園ホールのメイン=ウルフアロン選手&タイチ選手 対 大岩陵平選手&藤田晃生選手、藤田選手がジャーマン・スープレックス・ホールドで3カウント/試合後「今日の結果でノーは言わせない! 楽しみに待っとけよ!!」・2026年9月11日確認)
- 東スポWEB:【新日本】ウルフアロンが藤田晃生に屈辱敗戦 29キロの体重差がある相手にジャーマンで沈められNEVER王座戦は不可避に(2026年9月10日・後楽園ホール/体重差29kg/ジャーマン・スープレックス・ホールドでの決着/ウルフアロン選手のバックステージでのノーコメント・2026年9月11日確認)
- 東スポWEB:【新日本】ウルフアロンが藤田晃生と長時間の大乱闘(2026年9月9日・後楽園ホールでの6人タッグ後の大乱闘・2026年9月11日確認)
- Wikipedia:藤田晃生(本名/2002年7月14日生・愛媛県新居浜市出身/178cm・86kg・血液型A型/ニックネーム “Japanese young punk”/トレーナー ザック・セイバーJr.選手/少林寺拳法・新居浜西中駅伝部・愛媛県立八幡浜工業高アマレス・2019年JOC中国・四国大会80kg級優勝(Wikipediaは71kg級と記載。新日本公式プロフィールの80kg級を採用)/2011年に鈴木みのる選手の被災者への想いに圧倒されプロレスラーを志した経緯/2020年12月新弟子テスト合格・2021年4月道場入り・2021年8月24日デビュー(対 大岩陵平選手・10分時間切れ引き分け)/2022年NEW JAPAN CUP初出場・2022年4月16日の井上凌選手戦でシングル初勝利・2022年8月10日のザック選手”影武者”/2023年1月5日TMDK加入・2023年8月13日ヤングライオン卒業宣言/2024年SUPER Jr. TAG LEAGUE優勝・2025年1月4日IWGPジュニアタッグ史上最年少戴冠・2025年6月1日BOSJ最年少優勝(22歳10か月/ウィル・オスプレイ選手の23歳1か月を更新)/Abandon Hope・Thrill Ride・ネ申スペシャルの技解説と加藤純一さん公認の命名経緯・2026年9月11日確認。脚注は東スポWEB・日刊スポーツ・デイリースポーツ・新日本プロレス公式)
- 新日本プロレス公式:藤田晃生 プロフィール(178cm・86kg/2002年7月14日生/愛媛県新居浜市/TMDK/デビュー2021年8月24日/得意技 Abandon Hope/入場テーマ THE PUNK/レスリング歴は高校3年間・2019年JOC中国・四国大会80kg級優勝/主なタイトル=SUPER Jr. TAG LEAGUE 2024・IWGPジュニアタッグ王座・BEST OF THE SUPER Jr. 32)
- 東スポWEB:【新日本】ウルフアロンが藤田晃生に感謝 「ぬるま湯」から目を覚まさせた人生最大級の〝屈辱〟(2026年9月14日)
※本記事は2026年9月11日時点の公表情報にもとづいています。10月12日・両国国技館大会のカードは今後も追加・変更される可能性があります。放送・配信の有無と時間は、新日本プロレス公式サイトおよび各放送局の番組表で最新情報をご確認ください。
⚠️ 注意:プロレスの技は専門訓練を受けた選手が安全管理下で行うものです。一般の方は真似しないでください。
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