延髄斬りとは?やり方【図解】・かけ方を5ステップで解説|アントニオ猪木の代名詞「闘魂の一撃」を徹底分解
※本記事はプロモーションを含みます。
⚠️ この記事は、観戦を楽しむための「技の構造解説」です。技は絶対に真似しないでください。くわしい注意は本文の中に書いています。
こんにちは、営業部長のウッシです。
「延髄斬り」――プロレスを観たことがある人なら、一度はこの言葉を耳にしているはずです。背後からふわりと飛び上がり、相手の後頭部めがけて片足を叩き込む、あの一瞬の蹴り。
昭和から令和まで語り継がれる、もっとも有名な”打撃技”のひとつです。
本記事では、延髄斬りのやり方・かけ方の構造を、観戦理解の観点から5ステップで分解します。「なんであの一撃で倒れるの?」「延髄ってどこ?」という疑問に、30年プロレスを観てきた部長の目線で答えます。
- 誰の技:アントニオ猪木さんが考案・愛用したことで知られ、猪木さんの代名詞のひとつです
- 延髄蹴りとの違い:基本的に同じ技です。「延髄切り」とも書かれ、海外でも「エンズイギリ」と呼ばれます
- なぜ一撃で倒れる:急所とされる「延髄」を、背後や側面という死角から狙うからです
- 真似は厳禁:後頭部・延髄は人体の急所です。この記事は観て楽しむための解説です
📌 この記事でわかること
- 延髄斬り(延髄蹴り)の正体と、狙う場所のしくみ
- やり方・かけ方を5ステップで分解
- なぜ一撃で倒れるのか(効きどころの構造)
- アントニオ猪木さんと延髄斬りの誕生秘話
- ウッシ流「背後から決める仕事術」3つの教訓
- 延髄斬りを試合で観る方法
技の名前を覚えたら、次は「初めての観戦まで」を扱った入門書が近道です。『現代プロレス入門』は注目選手の見方から初めての観戦まで1冊で通しています。
🧬 延髄斬りの正体:後頭部から延髄を狙う「回し蹴り」
延髄斬りは、日本語ではそのまま「延髄蹴り」とも呼ばれます。名前のとおり、相手の後頭部から「延髄(えんずい)」あたりを狙って蹴り込む打撃技です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 別名 | 延髄蹴り |
| 海外での呼び名 | エンズイギリ |
| 分類 | 打撃技(蹴り技) |
| 狙う場所 | 後頭部〜延髄(首の付け根) |
| 体勢 | 相手の背後・側面に立った状態 |
延髄とは、脳と脊髄をつなぐ首の付け根あたりの部分です。プロレスの設定上は急所のひとつとされ、そこを狙う蹴りなので「延髄斬り」という物騒な名前で呼ばれています。
打撃技というとパンチや正面からのキックを思い浮かべますが、延髄斬りは少し毛色が違います。正面ではなく、背後や側面という”死角”から、低い軌道で一閃する。
この意外性こそが、延髄斬りが「決まった瞬間に会場がどよめく」技である理由です。
🔥 延髄斬りのやり方|5ステップで分解
試合で見る延髄斬りのフォームを、5ステップに分けて解説します。
Step 1:相手の背後、または側面に回り込む
延髄斬りは、相手の死角に入るところから始まります。正面からでは後頭部を狙えないため、まず相手の背後や斜め後ろに位置取りをします。
ロープに振った相手が戻ってくる瞬間や、相手が体勢を崩した一瞬がチャンスです。
Step 2:踏み込みながら、その場で軽くジャンプする
蹴り足の高さを稼ぐため、軸足で踏み切ってその場でふわりと飛び上がります。大きく跳ぶというより、足を振り回すための”溜め”を作るイメージです。
Step 3:蹴り足を伸ばし、横方向へ振り回す
ジャンプの勢いを使って、片足を伸ばしたまま横に振り回します。回し蹴りの軌道で、足の甲やすね、足裏で相手の後頭部を捉えにいきます。
Step 4:相手の後頭部〜延髄を「点」で捉える
振り回した足を、相手の後頭部から首の付け根あたりに当てる。狙いどころが狭い「点」であるため、タイミングと位置取りの精度が技の成否を分けます。
Step 5:当てた勢いで前へ倒し込む
衝撃を受けた相手は、前方へつんのめるように崩れ落ちます。一撃の鋭さがそのまま決定力につながるのが、延髄斬りの特徴です。
💥 なぜ延髄斬りは一撃で倒れるのか
延髄斬りが長く”決め技級”として扱われてきた理由は、狙う場所の特殊性にあります。
ポイント①:人体の急所「延髄」を狙う設定
延髄は、設定上は「ここに衝撃が入ると一気に動けなくなる」とされる場所です。だからこそ、派手な投げ技を重ねなくても、たった一撃で勝負を決められる説得力が生まれます。
ポイント②:死角から来る「意外性」
正面からの攻防に集中している相手の、背後という最大の死角から一閃する。観ている側も「えっ、そこから!?」と驚く。
この意外性が、延髄斬りの演劇的な価値を高めています。
⚠️ 再掲・免責:これらの構造解説は、観戦時の理解を目的としたものです。後頭部・延髄は人体の急所であり、技を実際に他人にかけることは絶対に行わないでください。
🐉 アントニオ猪木さんと延髄斬りの誕生秘話
延髄斬りといえば、アントニオ猪木さん。この技は猪木さんが考案・愛用したことで広く知られるようになり、猪木さんの代名詞のひとつとして語り継がれています。
興味深いのは、その誕生のきっかけです。猪木さんが延髄斬りの原型を磨いたのは、1976年に行われたモハメド・アリとの異種格闘技戦に向けた練習のなかだったと伝わります。
公開練習で空中での回し蹴りを見せたところ、アリ陣営から「あまりに危険」として、後頭部へのキックと立ったままのキックが禁止された――と東スポは伝えています。
💡 延髄斬りが”闘魂の一撃”と呼ばれる理由:猪木さんのプロレスは、相手の意表を突き、一瞬で流れを変える”闘い”そのものでした。死角から鋭く一閃する延髄斬りは、その哲学を象徴する技だったと言えます。
シンプルな蹴り技でありながら、かける選手の間合いと位置取りで価値が決まる。「派手さより、一撃の鋭さ」――猪木さんのプロレス哲学が、延髄斬りという技に宿っていたように思います。
アントニオ猪木さんについてもっと知りたい方は、【闘魂列伝⑭】アントニオ猪木さんの記事もどうぞ。
💼 ウッシ流・延髄斬りに学ぶサラリーマンの仕事術
ここからは部長のターン。延髄斬りの構造を、営業の現場に置き換えてみます。
教訓①:勝負は「正面」だけで決まらない
延髄斬りは、相手が正面の攻防に集中している隙に、死角から決めます。仕事も同じで、みんなが同じ土俵で正面からぶつかっている時こそ、別の角度から攻める発想が効きます。
競合がこぞって価格で勝負しているなら、こちらはアフターフォローの手厚さで差し込む。攻める場所をずらすだけで、勝率は変わります。
教訓②:一撃の「鋭さ」は、地味な準備で決まる
延髄斬りは、背後への回り込みとタイミングという地味な準備があってこそ決まります。営業の一言も同じで、商談で刺さるひと言は、その場のひらめきではなく事前の下調べから生まれます。
相手の課題を握っているからこそ、短い一撃が深く刺さるんです。
教訓③:狙いどころは「狭く」絞る
延髄斬りは、後頭部という狭い一点を狙います。あれもこれもと欲張らず、「ここを取れば決まる」という一点に絞る。
提案も同じで、相手の一番の痛みに一点集中したほうが、十の機能を並べるより刺さります。
📺 延髄斬りを試合で観るなら:配信とテレビの選び方
📺 【特別蔵出し映像】1987.8.2 IWGPヘビー級選手権試合 アントニオ猪木 vs クラッシャー・バンバン・ビガロ(新日本プロレス公式)
文章だけで、あの一瞬の蹴りの”間”や鋭さを理解するのは難しい技です。実際の試合映像で動きを観るのが最短ルート。
ノアの大会は、ABEMAで無料の生中継があります。プロレス観戦のコスパを考えると、まず押さえておきたいサービスです。
どの団体がどのサービスで観られるか(無料枠つき)はプロレス配信サービス比較に、無料視聴の具体的な手順はABEMAでプロレスを無料で観る方法にまとめています。
🏛️ 延髄斬りの歴史
延髄斬りは、いつ・どうやって生まれたのか。ここからは、技そのものの”来歴”をたどってみます。
きっかけは「アリ戦」だった
延髄斬りの原型が磨かれたのは、1976年6月26日、日本武道館で行われたモハメド・アリとの異種格闘技戦に向けた準備のなかだったと伝わります。猪木さんはこの一戦のために、ジャンプして蹴る空中回し蹴りを用意していました。
ところが、本番直前の6月20日の公開練習でこの蹴りを見せたところ、アリ陣営から「あまりに危険」として、後頭部へのキックと立ったままのキックが禁止されたと、東スポは伝えています。結果として、アリ戦本番では延髄斬りは披露されませんでした。
皮肉にも、アリ戦のために磨かれた技が、アリ戦では封じられた。ここが延髄斬り誕生の物語の面白いところです。
試合での初披露は1976年9月、右足は1977年〜1978年
左足で蹴る原型を試合で初めて見せたのは、1976年9月4日、愛知県体育館でのブラックジャック・モース戦。このときはつなぎ技で、決め技は卍固めでした。
右足の延髄斬りを初めて出したのは、1977年10月25日、日本武道館でのチャック・ウエップナー(プロボクサー)との異種格闘技戦。ただし東スポの検証では、このとき右足は当たっていなかったとされます。
そして、右足の延髄斬りをきれいに当てたのが、1978年3月30日、蔵前国技館でのマスクド・スーパースター戦(NWFヘビー級王座の防衛戦)。この試合も、決め技は卍固めでした。
💡 左足から右足へ:考案当初、猪木さんは左足で蹴っていたものの、のちに右足に切り替えたとされます。同じ技でも、選手が自分の体に合わせて磨き込んでいく――技が”育つ”過程が垣間見えるエピソードです。
技名「延髄斬り」について
延髄斬りは、ジャンプして相手の後頭部に蹴りを入れる打撃技。「延髄切り」「延髄蹴り」と書かれることもあります。
蹴り技でありながら「斬り」という刀のような言葉を当てたところに、昭和プロレスらしいネーミングセンスを感じます。
海外でも「エンズイギリ」
延髄斬りは、海外でも「エンズイギリ」と呼ばれます。なお、バッドニュース・ブラウンは、WWF(現WWE)で延髄斬りを「ゲットー・ブラスター」の名で使っていました(WWE公式)。
同じ技でも、レスラーによって呼び名が変わるのは面白いところです。
🔥 延髄斬りの名場面
延髄斬りが”ただの蹴り技”で終わらなかったのは、記憶に残る名場面で繰り返し使われてきたからです。確認の取れた範囲で、語り継がれるシーンを紹介します。
猪木さん vs ハルク・ホーガンさん(IWGP)
延髄斬りを語るうえで外せないのが、アントニオ猪木さんとハルク・ホーガンさんのIWGPをめぐる一連の対決です。
なかでも有名なのが、1983年6月2日・蔵前国技館の第1回IWGP決勝。この試合では猪木さんがホーガンさんのアックスボンバーを浴びて失神KO負けを喫し、「舌出し失神事件」として語り継がれることになりました。
そして雪辱の舞台が、1984年6月14日・蔵前国技館での第2回IWGP決勝。長州力さんの乱入が絡む大荒れの展開の末、猪木さんはリングアウト勝ちで前年の借りを返しました。
すっきりしない決着に場内が荒れたことまで含めて、新日本の歴史に刻まれた一夜です。
3度目の対決となった1985年6月13日・名古屋のIWGPヘビー級選手権では、猪木さんがゴング前から延髄斬りで奇襲をかけ、最後は場外で起死回生の延髄斬りを見舞ってリングアウト勝ちを収めています。
受け継がれていく延髄斬り
延髄斬りは猪木さん一代で終わる技ではありませんでした。藤波辰爾選手、天龍源一郎さん、川田利明さん、永田裕志選手といった名選手たちが、それぞれのスタイルで延髄斬りを使ってきました。
元祖・猪木さんの一撃が、世代を越えて生き続けている。これこそ、延髄斬りが”名場面”を生み続けてきた何よりの証拠だと思います。
💡 ウッシのひとこと:ひとつの技が何十年も受け継がれるのは、それだけ完成度が高い証拠です。仕事のノウハウも同じで、本当に良いものは部署や世代を越えて受け継がれていきますよね。
⚠️ 上記の試合・年月日は確認の取れた情報をもとに記載していますが、記憶や記録には諸説ある場合があります。気になる方はぜひ実際の映像で確かめてみてください。
❓ 延髄斬りに関するよくある質問
Q1. 延髄斬りのやり方は素人でも真似できますか?
A. 絶対に真似しないでください。本記事は観戦理解のための技術解説です。延髄斬りは後頭部・延髄という人体の急所を狙う設定の技で、専門訓練を受けていない人が他人にかけると重大な怪我につながります。
Q2. 延髄斬りと延髄蹴りは同じ技ですか?
A. 基本的に同じ技を指します。「延髄斬り」「延髄蹴り」はどちらも、後頭部から延髄あたりを狙う蹴り技の呼び名です。
Q3. なぜ延髄斬りは一撃で倒れるんですか?
A. 狙う「延髄」が、設定上は人体の急所だからです。そこに衝撃が入ると一気に動けなくなる――というイメージがあるため、一撃で決まる説得力が生まれます。
Q4. 延髄斬りは誰が考えた技ですか?
A. アントニオ猪木さんが考案・愛用したことで広く知られています。1976年のモハメド・アリ戦に向けた練習のなかで原型が磨かれたと伝わり、以後、猪木さんの代名詞のひとつになりました。
Q5. 延髄斬りは今でも使われていますか?
A. 使われています。フィニッシュ(決め技)としても、試合の流れを変える”つなぎ”としても、現代のリングで現役の蹴り技として見られます。
まとめ:延髄斬りは「死角から一瞬で決める」闘魂の一撃
- 延髄斬りは、背後や側面からジャンプして、後頭部〜延髄を狙う回し蹴り
- 一撃で倒れる説得力は、急所とされる「延髄」を狙うことと、死角から来る「意外性」の2つ
- アントニオ猪木さんが1976年のモハメド・アリ戦に向けて原型を磨き、代名詞のひとつにした
- 藤波辰爾選手、天龍源一郎さん、川田利明さん、永田裕志選手らが受け継いで使ってきた
- 一瞬の蹴りの”間”や鋭さは、試合の映像で観ると一番よく伝わる
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⚠️ 再々掲・免責:本記事はあくまで観戦理解・技術構造の解説目的です。プロレス技を一般の方が他人にかけることは、極めて危険な行為であり、絶対に真似しないでください。
🐄 ウッシのひとこと:死角から、鋭く一撃
延髄斬りは、ムーンサルトのような派手な飛び技ではありません。でも、「死角から」「一瞬で」「鋭く決める」という構造を知ると、あの一撃の重みが一気に伝わってきます。
正面からの真っ向勝負も大事ですが、勝負どころでは”角度をずらす”発想が効く。これは営業でも同じで、みんなが同じ攻め方をしている時こそ、別の入り口を探す。
延髄斬りは、そんな仕事のヒントをくれる技だと思います。
技のフォームを知ると、プロレス観戦は確実に面白くなります。それではまた次のプロレス記事でお会いしましょう。
営業部長のウッシでした。
📚 参考・出典
📚 参考・出典(2026年10月10日確認・9件)
- コトバンク(デジタル大辞泉プラス)延髄斬り(「アントニオ猪木が開発したもので、海外でも「エンズイギリ」と呼ばれる」)
- デイリースポーツ プロレス技50選【15】延髄斬り(「主な使い手=バッドニュース・アレン、藤波辰爾、斎藤彰俊」)
- 東スポWEB プロレス蔵出し写真館(初期型の延髄斬り)(「右足の延髄斬りを初公開したのは77年10月25日」/「この時もフィニッシュは卍固め」)
- BBM 週刊プロレス昔話(猪木対ホーガン)(「場外で起死回生の延髄斬りを見舞ってリングアウト勝ち」)
- 東スポWEB(1984年6月14日 蔵前国技館)(「3分11秒、リングアウトで猪木が勝利を収めた」)
- Number Web(第1回IWGP決勝)(「蔵前国技館におけるシリーズ最終戦で」)
- 東スポWEB(川田利明さんの延髄斬り)(「川田は橋本に強烈な延髄斬りを放った」)
- 東スポWEB(永田裕志選手の延髄蹴り)(「最後は延髄蹴りからのバックドロップホールドで」)
- WWE公式 バッドニュース・ブラウン プロフィール(「Ghetto Blaster」)
※この記事の人名・年・試合の記述のうち、上の出典で確かめたものを載せています。出典で確かめられていない細部は、確かめられたものから順に足していきます。技の工程の説明は、観戦理解のために整理したものです。
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