ボディスラムとは?やり方【図解】・かけ方を5ステップで解説|最も基本の投げ技が"伝説"になる瞬間
※本記事はプロモーションを含みます。
⚠️ この記事は、観戦を楽しむための「技の構造解説」です。技は絶対に真似しないでください。くわしい注意は本文の中に書いています。
こんにちは、営業部長のウッシです。
「ボディスラム」――プロレスを語るうえで、これほど地味なのに大事な技はありません。相手を抱え上げて、前へ投げ落とす。
ただそれだけ。フィニッシュになることはほとんどなく、試合の”つなぎ”として何度も繰り出される、いわばプロレスの「ひらがな」みたいな基本技です。
でも、です。この地味な基本技が、たった一回で会場を爆発させ、プロレス史に残る伝説になった瞬間があるんです。
本記事では、ボディスラムのやり方・かけ方を5ステップで分解しつつ、「基本技がなぜ伝説になるのか」という、ちょっと深い話まで、30年プロレスを観てきた部長の目線でお届けします。
- 誰の技:考案者を特定できない、プロレス黎明期からある技です。日本では「抱え投げ」とも呼ばれます
- 決め技になるか:基本的にはならず、試合の流れを作る”つなぎ技”です。ただし巨体を投げ切ると、試合最大の見せ場になります
- いちばん有名な場面:1987年のレッスルマニア3で、ハルク・ホーガンさんがアンドレ・ザ・ジャイアントさんを投げ切った一戦です
- 真似は厳禁:受け身を知らない人を投げると、背骨や後頭部の重大な怪我につながります。この記事は観て楽しむための解説です
📌 この記事でわかること
- ボディスラム(抱え投げ)の正体と、基本技としての位置づけ
- やり方・かけ方を5ステップで分解
- 「巨体を投げる」ことがなぜ”魅せ場”になるのか
- ハルク・ホーガンさん × アンドレ・ザ・ジャイアントさんの伝説の一戦
- 基本技だからこそ宿る価値
- ボディスラムを試合で観る方法
技の名前を覚えたら、次は「初めての観戦まで」を扱った入門書が近道です。『現代プロレス入門』は注目選手の見方から初めての観戦まで1冊で通しています。
🧬 ボディスラムの正体:プロレス投げ技の「ひらがな」
ボディスラムは、日本語では「抱え投げ」とも呼ばれる、プロレスでもっとも基本的な投げ技です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 異名 | 基本にして王道の投げ |
| 別名 | 抱え投げ |
| 分類 | 投げ技(基本・スラム系) |
| 持ち方 | 片手で脚の付け根、もう片手で首元 |
| 性格 | つなぎ技。だが”巨体を投げる”と一気に魅せ場へ |
スープレックスやパワーボムが「漢字」だとしたら、ボディスラムは「ひらがな」。すべての投げ技の土台になる、いちばん最初に覚える基礎です。
だからこそフィニッシュにはなりにくい。でも、この基礎をどんな場面で使うかで、技の価値はガラリと変わるんです。
🔥 ボディスラムのやり方|5ステップで分解
試合で見るボディスラムのフォームを、5ステップに分けて解説します。
Step 1:相手と正面で組み合う
ボディスラムは、相手と向き合った状態から始まります。相手の体を持ち上げられる距離まで踏み込むのが第一歩です。
Step 2:片手で相手の脚の付け根を掴む
自分の利き手側で、相手の脚の付け根(太もも〜股のあたり)を下から掴みます。ここが持ち上げの”下側の支点”になります。
Step 3:もう片方の手で相手の首元をつかむ
空いている手で、相手の首元や肩をつかみます。これで相手の体を「上下2点」で固定。
持ち上げの軸が完成します。
Step 4:ひっくり返すように相手を持ち上げる
下の手(脚側)を上げ、上の手(首側)を支点にして、相手の体をひっくり返すように真上へ持ち上げます。相手の体が横向き、あるいはやや逆さの状態で宙に浮きます。
Step 5:自分の前方へ背中から投げ落とす
最後に、持ち上げた相手を自分の前方のマットへ、背中から投げ落とします。投げ切った瞬間に相手がマットでバウンドし、「ドーン」と着地音が響く。
これがボディスラムの一連です。
💪 「巨体を投げる」ことが、なぜ”魅せ場”になるのか
ボディスラムの破壊力は5、決定力は3。数字だけ見れば地味な技です。
では、なぜこの技がときに会場を最高潮にするのか。答えは「誰を投げるか」にあります。
普通サイズの相手を投げても、観客は「まあ、基本技だよね」としか思いません。でも、自分よりはるかに巨大な相手を投げ切った瞬間――そこには、数字では測れない感動が生まれます。
- 「投げられるわけがない」という前提があるからこそ、
- それを覆して投げ切った瞬間に、カタルシスが爆発する
つまりボディスラムは、技そのものの威力ではなく、「不可能を可能にした」という物語で魅せる技なんです。地味な基本技が、舞台設定ひとつで伝説に化ける。
これがプロレスの奥深さです。
🏟 伝説の一戦:ホーガンさん × アンドレ・ザ・ジャイアントさん
ボディスラムの”魅せ場”を語るなら、この一戦を外せません。
1987年3月29日、アメリカ・ミシガン州のシルバードーム。WWF(現WWE)の「レッスルマニア3」。約93,000人超という、当時のプロレス史上最高クラスの観衆が詰めかけた大会です。
メインイベントが、ハルク・ホーガンさん 対 アンドレ・ザ・ジャイアントさん。アンドレさんは、その巨体ゆえに「投げること自体が不可能」とされたレスラー。
当時、アンドレさんをボディスラムで投げ切ることは、レスラーにとって一種の”ステータス”でした。
その試合の終盤、ホーガンさんは誰もが不可能と思っていたアンドレさんへのボディスラムを成功させます。会場は爆発。
たった一回のボディスラムが、プロレス史に永遠に刻まれた瞬間でした。
💡 ポイント:このボディスラム、技術的には「基本技」です。新人でも形は覚えます。でも、アンドレさんという”投げられない相手”を、最高の舞台で投げ切ったという文脈が、それを伝説に変えました。技の価値は、技そのものだけでは決まらない――その象徴的な一戦です。
🐄 ウッシ流・サラリーマン教訓:基本ほど、舞台で価値が決まる
ボディスラムから学べる仕事の教訓は、「基本技をどこで出すかで、評価は天と地ほど変わる」ということです。
ボディスラムは、誰でもできる基本技です。でも、アンドレさんを投げれば伝説になる。
同じ技でも、「相手」と「舞台」次第で、価値が10倍にも100倍にもなるわけです。
これ、サラリーマンの仕事とまったく同じだと思うんです。
- 挨拶・お礼・報連相――これらは仕事の「基本技」。新人でもできる
- でも、「ここぞ」という相手・場面で完璧に出せる人は、信じられないほど評価される
たとえば、難しいクレーム対応の場で、基本の「誠実な謝罪と即レス」を完璧にやり切る。大型案件の決裁者の前で、基本の「結論ファーストの報告」をビシッと決める。
やっていること自体は基本技なのに、舞台が大きいぶん、その一手が伝説級の信頼に変わるんです。
逆に、派手なスキル(特別な技)ばかり追いかけて、基本がガタガタな人は、肝心の場面でコケます。本当に強い人は、基本技を”どこで出すか”を見極めている。
ホーガンさんがアンドレさんを投げたあの一発のように、地味な基本こそ、最高の舞台で価値を発揮する。それを忘れずにいたいものです。
📺 ボディスラムを試合で観るなら:配信とテレビの選び方
📺 WrestleMania III ホーガンさんがアンドレさんを投げた伝説のボディスラム(WWE公式)
「アンドレさんを投げる」あの衝撃は、文章だけでは伝わりきりません。実際の試合映像で、あのリングがバウンドする瞬間を観るのが最短ルート。
WWEの番組は、2026年10月1日からNetflixで配信されています(WWEはどこで見れる?)。ノアの大会は、ABEMAで無料の生中継があります。
プロレス観戦のコスパを考えると、まず押さえておきたいサービスです。
どの団体がどのサービスで観られるか(無料枠つき)はプロレス配信サービス比較に、無料視聴の具体的な手順はABEMAでプロレスを無料で観る方法にまとめています。
🏛️ ボディスラムの歴史と位置づけ
ボディスラムは「誰が考案したか」を特定できない技です。これは怠慢ではなく、技そのものがプロレスより古いルーツを持っているから、というのが正直なところです。
技術的な源流をたどると、19世紀に隆盛したキャッチ・アズ・キャッチ・キャン(いわゆるキャッチレスリング)にいきつくとされます。相手を「捕まえて(キャッチして)」効く技なら何でも仕掛けて、決定的なフォール(押さえ込み)を奪う――その実戦的なスタイルの中で、相手の重心をコントロールして投げ落とすという動きが磨かれていきました。
「持ち上げ、重心を奪い、着地をコントロールして見せる」というボディスラムの力学は、まさにこの時代の投げの延長線上にあります。
ちなみに、英語の「Body Slam」という言葉自体、もともとはプロレス用語ではなくボクシングの用語だったとされ、19世紀末(1899年のワシントン・ポスト紙の記事が初出とされる)まで遡れる古い言葉です。それがやがて、見せ物としてのプロレスが発展していく中で、アリーナで”映える”投げ技として整えられていったわけです。
つまりボディスラムは、特定の天才が発明した必殺技ではなく、プロレスという興行が形になっていく過程で自然に育った「土台の技」。だからこそ、どのレスラーも最初に習得する基礎になっているのです。
スラム系技の中での立ち位置
現代のプロレスには「○○スラム」と名のつく技がたくさんあります。その中でボディスラムは、いちばんシンプルな原型にあたります。
| 技名 | ボディスラムとの関係 |
|---|---|
| ボディスラム(抱え投げ) | すべてのスラム系の原型。相手を持ち上げて前へ投げ落とす |
| スクープスラム | ボディスラムとほぼ同義で使われる。すくい上げるように持ち上げる形 |
| パワースラム | 持ち上げた相手に自分の体重を乗せて叩きつける、より強烈な発展形 |
「単に “ボディスラム” と言ったときは、もっとも基本的なスクープスラムを指すことが多い」とされます。相手の脚の間に強い方の腕を差し込み、もう一方の腕で背中側を支え、ひっくり返して背中から落とす。
記事前半の5ステップで分解した、あの形そのものです。
派手な発展技がいくら増えても、その根っこには必ずこの「ひらがな」の投げがある。基本技だからこそ、すべての投げ技の出発点として今も生き続けている――これがボディスラムの歴史的な位置づけです。
🔥 ボディスラムの名場面
ボディスラムは”つなぎ技”ですが、文脈次第で試合最大の見せ場になります。ここでは、印象に残る名場面を紹介します。
① ホーガンさん × アンドレさん(1987年・レッスルマニア3)
やはり筆頭はこれです。記事前半でも触れた、1987年3月29日・ミシガン州のシルバードーム(ポンティアック・シルバードーム)で行われたWWF(現WWE)「レッスルマニア3」のメインイベント、ハルク・ホーガンさん 対 アンドレ・ザ・ジャイアントさん。
WWFは観衆を93,173人と発表しました。いずれにせよ、当時としては桁違いの大観衆です。
試合終盤、ホーガンさんは520ポンド(約236kg)とされたアンドレさんの巨体をボディスラム(スクープスラム)で投げ切り、すかさずレッグドロップで勝利。この一発はのちに「世界中に響き渡ったボディスラム(The slam heard ‘round the world)」と呼ばれ、プロレス史に永遠に刻まれました。
💡 押さえておきたい裏話:実はこの試合、「ホーガンさんが初めてアンドレさんを投げた瞬間」として演出されましたが、史実としてはアンドレさんはそれ以前にも投げられているとされます。ホーガンさん自身も1980年に投げていますし、後述する選手たちも投げています。それでもレッスルマニア3が”伝説”になったのは、最高の舞台・最大の観衆・“投げられない巨人”という物語がすべて揃っていたから。技そのものではなく「文脈」が伝説を作る、その象徴です。
② アンドレさんを投げた、ホーガンさん以外のレスラーたち
「アンドレさんを投げる」ことがレスラーの”ステータス”だった――この記事の前半で書いた通りですが、それを裏付けるように、レッスルマニア3より前にアンドレさんを投げたとされる選手が実在します。
- ハーリー・レイスさん … NWA世界王者として、アンドレさんを破ったこともある名選手。彼もアンドレさんを投げたとされます。
- エル・カネック … メキシコの英雄。1984年、ホーガンさんの”伝説”より3年も前にアンドレさんを投げたとされます(具体的な日付は資料によって2月説などが分かれます)。
- スタン・ハンセンさん … 新日本プロレスのリングでアンドレさんと激突。アンドレさんの巨体を持ち上げたと伝えられます。
こうして並べると、レッスルマニア3のボディスラムが「史上初」ではなかったことがよくわかります。それでもホーガンさんの一発だけが突出して語り継がれるのは、やはり舞台の大きさと物語の完成度ゆえ。
基本技の価値が”いつ・どこで・誰に対して”出すかで決まる、という本記事のテーマを、これ以上なく裏付けてくれる事実です。
③ 日本での「アンドレ越え」――猪木さん × アンドレさん
日本でも、アンドレさんは”超えるべき壁”でした。1986年6月17日・愛知県体育館でのIWGPリーグ戦、アントニオ猪木さん 対 アンドレ・ザ・ジャイアントさんは語り草の一戦です。
この試合、猪木さんはアンドレさんに腕固め(腕ひしぎ)でギブアップ勝ちを奪ったとされ、海を渡って以降フォール負けの少なかったアンドレさんから完勝をもぎ取った稀有な試合として知られています。最後は投げではなく関節技での決着でした。
💡 ボディスラム”そのもの”の名場面ではありませんが、「巨人をどう攻略するか」というテーマで、アンドレさんという存在の特別さを物語る一戦です。アンドレさんを投げる・極めることが、いかにレスラーにとって大きな勲章だったかが伝わってきます。
❓ ボディスラムに関するよくある質問
Q1. ボディスラムのやり方は素人でも真似できますか?
A. 絶対に真似しないでください。基本技とはいえ、人を持ち上げて背中から投げ落とす技です。受け身を知らない人を投げると、背骨や後頭部の重大な怪我につながります。本記事は観戦理解のための解説です。
Q2. ボディスラムと抱え投げは同じ技ですか?
A. 同じ技です。「抱え投げ」が日本語での呼び名で、英語の「ボディスラム(Body Slam)」と指している技は同一です。
Q3. ボディスラムは決め技(フィニッシュ)になりますか?
A. 基本的にはなりません。試合の流れを作る”つなぎ技”として使われます。ただし「巨体を投げ切る」など特別な文脈があると、その一発が試合最大の見せ場になることがあります。
Q4. アンドレ・ザ・ジャイアントさんを投げた選手は他にもいますか?
A. います。アンドレさんを投げることはレスラーの”ステータス”だったため、複数の名選手が挑みました。中でも1987年レッスルマニア3でのハルク・ホーガンさんのボディスラムが、最も有名な名場面として語り継がれています。
Q5. ボディスラムはなぜ「基本技」と言われるんですか?
A. すべての投げ技の土台になる、最もシンプルな持ち上げ→投げ落としの形だからです。多くのレスラーが最初に習得し、ここからスープレックスやパワーボムなど高度な投げ技へ発展していきます。
まとめ:ボディスラムは「誰を、どの舞台で投げるか」で価値が決まる基本技
- ボディスラムは、脚の付け根と首元を掴んで持ち上げ、前方へ背中から投げ落とす投げ技
- 日本では「抱え投げ」とも呼ばれ、すべての投げ技の土台になる基本技
- 決め技にはなりにくく、試合の流れを作る”つなぎ技”として使われる
- 1987年のレッスルマニア3で、ハルク・ホーガンさんがアンドレ・ザ・ジャイアントさんを投げ切った一発は「The slam heard ‘round the world」と呼ばれた
- 試合で観るときは「誰を投げるか」に注目すると、基本技が魅せ場に変わる瞬間がわかる
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⚠️ 再々掲・免責:本記事はあくまで観戦理解・技術構造の解説目的です。プロレス技を一般の方が他人にかけることは、極めて危険な行為であり、絶対に真似しないでください。
🐄 ウッシのひとこと:いちばん基本の技に、いちばん深いドラマがある
ボディスラムは、どんなレスラーも最初に覚える基本技です。でも、アンドレさんを投げたあの一発のように、基本技こそ、最高の舞台で人の心を動かす。
挨拶、お礼、報連相。仕事の基本も同じです。
誰でもできることを、ここぞの場面で完璧に出せる人が、いちばん信頼される。派手な技より、磨き抜いた基本のほうが、最後は強い。
技のフォームを知ると、プロレス観戦は確実に面白くなります。それではまた次のプロレス記事でお会いしましょう。
営業部長のウッシでした。
📚 参考・出典
📚 参考・出典(2026年10月5日確認・2件)
- WWE公式 WrestleMania III メインイベント(「520 pound Andre」)
- WWE公式「The slam heard ‘round the world」(「slam heard」)
※この記事の人名・年・試合の記述のうち、上の出典で確かめたものを載せています。出典で確かめられていない細部は、確かめられたものから順に足していきます。技の工程の説明は、観戦理解のために整理したものです。
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